とちぎ地域づくりインターンシップ2022県北エリア活動体験レポート
目次
地域づくりって何だろう?-
「地域づくり」というキーワードは聞くけど、それって自分達の身近な場所で実際にどんな風にされてるんだろう?どんな人たちが何を課題と捉えて活動しているんだろ?そんな疑問のヒントを知りたい方へおすすめのプログラムがとちぎ地域づくりインターンシップです。
『とちぎ地域づくりインターンシップ』とは、次の担い手となる若者が、「継続的に地域につなぎきれていない」、「地域に多くいる実践者同士のネットワークが不十分」という課題を受け、大学生・高校生・専門学生・20代社会人向けに開催された、実践者の方と一緒に作り上げるインターンシップです。
今回、栃木県の県北エリア3団体で活動体験を行いましたので、この記事を読んで少しでもインターンシップや地域づくり活動に関心を持ってくれたら幸いです。
県北担当のコーディネーター篠原が紹介していきます!
受け入れ団体紹介-
① NPO法人風車
住民や企業、行政など地域をより良くしようとする方々一緒に、子育てや高齢者、障がいを持った人皆が、一緒に互いに助け合い支えあい、安心して平等に暮らせる地域をつくるべく活動している。誰でも居ても良いみんなの居場所「風の家」を拠点に活動の幅を広げている。
若者による世代間交流がきっかけで約4年前から大田原で高齢者と若者・障がいを持った方と一緒に活動中の団体。地域の空き家を多数活用し、ごちゃ混ぜのコミュニティを形成中。「誰もが人とのつながりを感じられる社会」を作り高齢者などが孤立しないモデルに取り組んでいる。
地域住民が自ら記事を書き、地域の魅力を発信する地域WEBメディア「NaSuMo」の運営・ローカルインターネットラジオ「だっぱラジオ」の運営・那須町に関わる動画写真撮影・ご当地キャラクター運営・移住相談支援等、地域振興に関わる事業を中心に行っている。
ハロウィンイベントを一緒に運営!「NPO法人風車」-
最初の活動体験先は、矢板市で活動しているNPO法人風車さん。普段は居場所事業や制服バンクなどを行っていますが、この日はハロウィンイベントの運営を行う日でした!
会場に集合し、まずはハロウィンということで仮装しました。インターン生がノリノリで仮装している様子が面白かったです。その後インターン生は3つの役割に分かれ活動しました。それぞれ紹介していきます。
①食事の売り子
当日はおでんやフランクフルトなどが売られていました。インターン生は食事の提供を行いました。
②バザー会場への案内・集客
バザーを開催しました。途中でバザー集客用の看板を作り活動を行っていました。
③工作教室
自室のドアにかけるドアプレート作成を行いました。インターン生は来場した子供たちに丁寧に作り方を教えていました!
忙しい昼の時間が終わりお昼休憩の時間。お昼休憩を終えたら解散ですが、ただご飯を食べるだけで終わらないのが地域づくりインターンです。昼食を食べながら感想を聞き、普段居場所事業などを行っているNPO法人風車がなぜこのようなイベントに取り組むのか一緒に考えました!
インターン生からは売り上げたお金を事業の運営に使うためなどの理由が出てきました。対して代表の渡邉さんからは、「その理由もあるけど、もっと大きな理由がある」との言葉。そして渡邉さんから教えてもらったのは2つの理由でした。それは風車に普段関わっている子供たちが楽しいイベント運営を通して風車以外の大人たちと関わる機会を作るため、そしてそのことで子供たちに人と関われた自信や運営をすることで大人に褒められて嬉しい気持ちを感じてもらうためなんだそうです。風車に関わる子供たちの中には貧困や不登校、障害の状態にいる子どもたちもいます。その子たちを想い日頃から活動をされていることが伝わってきました。
最後は団体の素敵な想いに触れることができ、地域のNPOがどれだけ対象者のことを考えているのかをインターン生が知ることのできた回となりました!
産業文化祭運営とまちあるき!「一般社団法人えんがお」-
2つ目の活動体験先は大田原市で活動しているえんがおさん。普段は地域みんなの居場所を運営しているえんがおさんですが、今回は地域の要望を受け、産業文化祭というお祭りに出店です。射的とヨーヨー釣りと駄菓子というコンテンツを揃えた屋台は、お子さんに大人気でした!インターン生は受付や列の案内、射的の補助などに分かれ活動をしました。
産業文化祭の運営が落ち着いてきたため、そこから場所を移動し、えんがおの居場所がある山の手地区のまちあるきです。えんがおは地域の人たちから空き家を借りて、居場所やグループホーム、シェアハウスなどを手掛けています。
最初はえんがおの居場所に集まって、えんがおがどのような活動をどのような想いで行っているかお話を伺いました。ここからは街を歩きながら、自分たちがどのように空き家を活用しているか説明するのが分かりやすいということで、まちあるきをすることになりました。
まちあるきをしながら、シェアハウスやグループホームをどのような想いで運営しているのか、どのような難しさや苦しさがあるのかという話しを伺いました。また、今後予定している学童の計画などもお聞きすることができました。成功している話だけではなく、団体が地域で密着して活動を行う上での難しさもお話しいただきました。
まちあるき終了後はえんがおの居場所に戻り感想タイムです。インターン生が熱く感想を語っていたのが印象的でした!どうやら地域の人たちの声を真摯に受け止めながら活動をする様子に心打たれたみたいです。県内でも有数のソーシャルビジネスを手掛けている法人から学びを得て、たくさんの刺激を受けました!
黒田原駅前をまちあるき!「一般社団法人nasu lab.」-
最後の活動体験先は那須町の一般社団法人nasu lab.さん。黒田原駅前に局を構えるだっぱラジオの運営などを行っています。代表の木下さんは那須町の地域おこし協力隊の経験を経て那須町で起業しました。
今回の活動体験はまちあるき活動だったのですが、天気はあいにくの曇り空・・・ということで、傘を持って出発です。
お豆腐屋さんや神社などを巡りながら那須町や黒田原駅前について、nasu lab.の事業について聞きました。
最後はまちあるきをして気づいたまちの良さや、もっとこうなったら良いのにという意見交換をしました。良かった点として、車でまちを走るのではなく、歩くからこそ見えるまちの観光スポットの面白さを味わえたこと、そしてその面白さを味わえるように駅前のまちあるきマップが用意されていることが良かったこと。もっとこうなったら良いのにという意見として、まちに人通りが少ないため、何かイベントなどを実施して盛り上げていけたら良いのではという意見が出ました。
3団体の活動体験を通して-
3団体の活動体験を通して
みなさん、どうでしたか?
県北エリアにはこのように地域の課題に立ち向かう素敵な団体さんがたくさんありましたね。団体があるエリアに行ってみたくなりましたでしょうか。
今回の参加者はとても前向きでチャレンジ精神の強い方が多く参加されていました!今はさらに関わりたい団体の下でインターンをしています!
参加者はどの方も、実際に活動を知って新たな気づきを得ていました。団体の方と関係をもてたことに嬉しさを感じる方もいらっしゃいました。
とちぎ地域づくりインターンシップではこのような県内で地域づくり活動に取り組み、社会をより良くしようとする団体さんと若者をつなげています。来年度以降参加してみたい!この団体に興味がある!という方は、ぜひこのあしかもメディアを引き続きチェックしてくださいね◎みなさんと現場でお会いできること楽しみにしています!