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終了したイベント・プログラム

〈募集終了〉空き家の改修を体験してみませんか?By『宇都宮空き家会議』

皆さんは、身近な地域にどのくらいの空き家があるか知っていますか?

今回の取材先である宇都宮市には、2020年度の調査で5,587戸の空き家があることが分かっています。

普段はあまり目に付かないかもしれませんが、意外と多くの空き家がまちの中にはあります。

そんな空き家も、ちょっと手を加えれば素敵な場所に生まれ変わるのです。

今回は、宇都宮市のとある空き家にお邪魔し、空き家活用に励む皆さんにお話を聞いてきました。

築50年の空き家が〇〇に大変身!?

こちらの空き家は、宇都宮市宮原にある築約50年の木造平屋です。

約10年前から空き家になっているのですが、ここが「学校」そして「駄菓子屋」に生まれ変わるというのです!

どういうことかと言うと…

こちらの空き家では、「宇都宮空き家会議」によるプロジェクト「空き家の学校」が行われているのです

「宇都宮空き家会議って?」「空き家の学校って?」と思った方もいるかと思います。

まず、この2つが一体どんなものなのか見ていきましょう!

「宇都宮空き家会議」とは?

宇都宮空き家会議」は、様々な分野のスペシャリストが集い、その「経験」や「技術」、「ノウハウ」などを最大限に活用し、今後ますます複雑化・多様化する空き家・空き地問題に取り組むことを目的として設立されました。

これまで、家主からの建物に関する相談には主に行政が対応してきました。しかし、高齢化が進み、今後さらに空き家が増加すると懸念される中で、行政だけでは対応しきれない部分があるのが現状です。

かといって、「管理不全」「壁が落ちるなどの危険な状態」の空き家を放って置くと、周辺住民に悪影響が出ることも考えられます。

そこで、空き家を地域利用できる人材を育成するために始動したのが「空き家の学校」です。

では、続いて「空き家の学校」について見ていきましょう。

「空き家の学校」とは?

空き家の学校」は、空き家から未来のふるさとの景色を創り出すために、「地域のために活用したい人」や「空き家の活用に興味関心のある人」が集い、学ぶことができる場として開校されました。

この後出てくるのですが、実は学年主任もいるんです!🌱

本当の学校みたいで面白いですよね。

では、ここ「空き家の学校」では、どのようなことが学べるのでしょうか。

「空き家の学校」での学び

私が、伺った日は建築士の菅野武(かんの たけし)さんと宇都宮大学の学生8名がペンキで壁を塗る作業をしていました。

「お好み焼きじゃなくて、クレープを作るように薄く広げる感じでね!」

とってもイメージしやすい説明!

空き家の学校では、このように専門家からの指導を受けながら空き家の改修について学ぶことが出来るのです

また、作業だけでなく、座学を通して学ぶこともできます。

建物の点検法、借貸時の注意点、多様な活用方法など、学べることは本当にたくさん!

空き家の活用に必要な知識と技能を専門家から学べる機会なんて本当に貴重ですよね。

私がこの空き家に行った日には、鮮やかなティファニーブルーに染まった素敵な建物になっており、約10年も前に空き家になっていたなんて思えない程でした。

これまで一体、どのような作業を重ねてきたのでしょうか。

これまでの活動

これまでの活動について、「空き家の学校」の学年主任を務める宇都宮大学地域デザイン科学部3年の白金励大(しろがね れお)さんにお話を伺いました。

白金さんは、どのような経緯でこのプロジェクトに参加することになったのですか。

NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークというところでインターンシップを始めたのと同時期にこのプロジェクトが始まり、タイミング良く合流することになりました。

なるほど!どうして空き家を活用して地域の駄菓子屋さんにしようと思ったのでしょうか。

この空き家を何に使ったら面白いかということを話し合った際に、小学校が近くにあるという特徴を活かして駄菓子屋さんをしたら面白いのではないかということで、1日限定の「あきやのだがしや」をやることになりました。また、空き家の活用の仕方について知らない人も多いかと思うので、みんなで学びながらこのプロジェクトを進めたら面白いんじゃないかという想いがあり、これまで50人以上の方に改修作業に参加していただいています。

白金さんは、身近な人に声を掛け、ここまで多くの人が集まってくれたと語ります。まさに学生とは思えないカリスマ性と学生ならではのパワフルさですね!

続いて、この日参加していた2人の学生にもお話を伺いました。

1人目は、宇都宮大学工学部1年の村山佑月(むらやま ゆつき)さん

村山さんは、「空き家の学校」の受講生として参加していました。

どうしてこのプロジェクトに参加しようと思ったのでしょうか。

Facebookで「空き家の学校」について知り、面白そうだなと思ってお申し込みしました。思っていたよりも定員に達するのが早かったので、すぐに連絡して良かったです。

大人気だったのですね!大変だったことはありますか?

大変だったことは、作業前の話し合いですね。もちろん楽しさもあったのですが、参加者は各々やりたいことがあったので良い意味で意見の食い違いがあり、中々意見がまとまりませんでした。

これまでの活動で楽しかったことはどんなことでしょうか。

実務に特化している大人と関われたことです。自宅ではできない作業も沢山経験できる上、改修作業だけでなく、『庭に生えていた木を変な形に切る』みたいなちょっとふざけることも空き家の学校ではできちゃうんです(笑)。

すごく楽しそうですね!(笑)楽しみながら活動できるってとても大切なことだと思います。

続いてお話を伺ったのは、宇都宮大学地域デザイン科学部1年の山﨑智哉(やまざき ともや)さん。白金さんに誘われ、このプロジェクトに参加したそうです。

大変だったことはありますか?

体力面的に大変だったことは特に無いですが、塗る作業は洋服に付いてしまったら洗濯しても中々落ちないので、精神的にキツイところはありました(笑)。

これまでの作業で楽しかったことはどんなことでしょうか。

どの作業もとても楽しいです。でも、特に楽しかったのは庭の作業です。生い茂った松の枝をノコギリで切ったのですが、普段中々できない作業なので楽しかったです。

これからの活動

ここからは、皆さんも気になっているであろう「あきやのだがしや」に関する情報です!

開催日:2021年11月21日(日)
場所:栃木県宇都宮市宮原一丁目2-21

沢山の方がこの駄菓子屋に集まることを楽しみにしております🍦🍬

そして、「1日だけの駄菓子屋」開催後、この空き家は地域との関わり合いが生まれる場所になる予定だそう…

今後の動きがとっても楽しみです!

空き家の改修作業に関わってくれる方、募集中!

宇都宮市には他にも多くの空き家が眠っています。

そこで「宇都宮空き家会議」では、ともに作業を行い、学ぶ仲間を募集しています🙌

単に作業するだけ・学ぶだけではなく、ここでは新たな出会いも多くあります。

もちろん、「1日だけの駄菓子屋」が行われる空き家の改修作業に参加してくれる方も募集しています✨

皆様のご応募、お待ちしています☺

お問い合わせ

興味のある方は、以下より「宇都宮空き家会議」にご連絡ください📧

宇都宮空き家会議
〒320-8540
栃木県宇都宮市旭1-1-5 宇都宮市役所生活安心課内
メール:u1815@city.utsunomiya.tochigi.jp
電話:028-632-2266