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レポート

多くの出会いに支えられて向き合った“言葉にする”という課題 -実践型インターンシップレポート-

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プロフィール

宇都宮大学 地域デザイン科学部 コミュニティデザイン学科 3年 鈴木 千夏(すずき ちなつ)
栃木県那須塩原市出身。大学ではコミュニティデザインについて学ぶ。地元である栃木県の魅力を発信するとともに自身も魅力を再発見したいという想いから、あしかもメディアのライターとして活動。

インターンシップ内容

NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークのインターン生(あしかもメディアのライター)として活動を行いました。

◆あしかもメディアの記事制作(取材・執筆・編集)と記事公開
作成記事:計12記事(終了したイベント・プログラム記事を含む)

◆SNS(Instagram・Twitter・Facebook・LINE)での情報発信
例:記事のリリースと拡散・栃木県内のイベントやお店に関する情報・ライターの活動紹介

◆読者と繋がるイベントの開催
例:2022年9月29日『あしかもと焚き火~学生の声編~』の企画・運営

活動期間

2021年7月~2022年9月

インターンシップに参加したきっかけ

あしかもメディアについては、当時のボランティア先でポスターを見て知りました。私はもともと想いを言葉にすることが苦手で、インターンシップに興味はあったけれど中々踏み出せずにいました。そんなときに、空き家改修のボランティアでスタッフの森谷さんと出会いました。率直な不安や疑問を森谷さんに共有しお話をする中で、不安よりも「挑戦したい」という想いが強くなり、インターンシップへの参加を決意しました

また、高校生の頃にまちづくりに興味を持ち大学でも専門的に学んでいたため、実際に地域に出て活動することにわくわくしていました。そこで、『読者の方に栃木県の魅力をお伝えすること』『自身が栃木県の魅力を再発見すること』を目標に掲げ、活動をスタートさせました。

活動を通して印象に残ったこと

『取材して記事を執筆し多くの方に届ける』というインターンシップでの経験を通じて、「私でも誰かの最初の一歩を後押しできるんだ」と実感でき、とても嬉しかったです

まず、活動を始める前にいくつか目標を立てました。その中で一番大きな目標が“誰かが一歩踏み出すきっかけになるような記事を執筆すること”でした。最初の頃は、「自分が書いた記事を最後まで読んでくれている人はいるのだろうか…」という不安もありました。しかし記事を執筆するうちに、身近な方から少しずつ感想をいただけるようになりました。そして私の記事をきっかけに新しいことを始めている人にも出会うことができ、とても嬉しかったです

また、取材先の方から「早くこの記事を地域の人たちに読んでもらいたい」という言葉をいただいたこともありました。自分が誰かの力になれていること実感でき、とても励みになりました。

ライターとして活動させていただき、日常生活の中で人に言葉で伝えることが増えたと感じています。これは、『取材して記事を執筆する』という経験を重ねたからだけではなく、活動を通して出会ったスタッフのみなさんや他のインターン生、取材先の方からたくさんの言葉をいただき、たくさんの想いを伝えていただいたからだと思います。以前よりも想いを言葉で受け取り、伝えられるようになった今、自信を持ってできることが増えました

活動を通して捉えた課題と学び

インターンシップを経て、些細なことでも文字(文章)にして記録するようになりました

『誰かに取材して文章にする』ということは、このインターンシップで初めて経験しました。初めて取材を行ったとき、聞いた言葉をひたすらメモに書き起こしていました。そしていざ文章にしようと思ったとき、何から書けばいいのか分からず、何度書き直しても中々納得できない状態でした。

そんな悩みをインターン生の先輩に吐露してみると、取材の際に自分がとくに素敵だなと感じた言葉やキーワードは意識して大きく書いたり、印をしていると教えていただきました。

それからというもの、いいなと思った言葉やキーワードに注意してメモを取るようになり、とくに気になったところにはそのときの自分の気持ちを併せて書くようになりました。すると執筆の際に書きたいことが自ずとタイトルから浮かぶようになり、とても書きやすくなりました。

また、日常生活の中でもたくさんメモを取るようになりました。活動を行う中で、スタッフのみなさんや他のインターン生からいくつものアドバイスをいただきました。ただ、同じ内容で注意を受けることもあり、自分がいかにその場しのぎの受け取り方をしているかに気がつきました。それからはインターンシップでもその他の場面でも、アドバイスをいただいたときや改善点に気がついたときには積極的にメモを取り、次の行動に活かすようになりました

約1年間、『言葉を文章にする』ということにしっかり向き合ったことで、ちょっとした意識の違いが自身や記事のパフォーマンスに大きく影響するということに気がつくことができました。

これからについて

インターンシップで再発見した栃木県の魅力として最も印象に残っているものは、“ヒト”です。ライターとしての活動の裏側には、取材先の方・スタッフのみなさん・他のインターン生などとの多くの出会いがありました。そういった方々の温かさを何度も実感し、懸命に頑張る姿に何度も刺激を受けました。この素敵な出会いを忘れずに、これからも地域で活躍する様々な方の想いに触れながらまちづくりについて学び続け、将来につなげていきたいです。