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レポート

さまざまな出会いから「伝える力」を身につけた14ヵ月 -実践型インターンシップレポート-

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プロフィール

大正大学地域創生学部地域創生学科 4年 小野 雅治(おの まさはる)
埼玉県さいたま市出身。高校生の時に栃木が好きになり、とちぎ地域づくりインターンシップを機に地域に関わるようになった。自分自身の発信する実力を高めるため、ライターを経験してみたいという想いから、あしかもメディアのライターとして活動を始めた。

インターンシップ内容

NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークのインターン生(あしかもメディアのライター)として活動を行いました。

◆あしかもメディアの記事制作(取材・執筆・編集)と記事公開・SNS拡散
作成記事:計14記事(終了したイベント・プログラム記事を含む)

活動期間

2023年2月~2023年9月・2023年12月~2024年6月

インターンシップに参加したきっかけ

 とちぎ地域づくりインターンシップに参加した際に、あしかもメディアの存在を知りました。私は、小学生のことから放送委員会に熱心に取り組むなど、ざっくり広報のことに関心をもっており、大学では所属する学科の広報に関わるほか、自身でポッドキャストを立ち上げるなど、地域のコンテンツを発信する機会に携わっています。

 そして、大学3年生に進級する際に、以前ユースのスタッフの中山さんから、あしかもメディアのインターン生を募集していると仰っていたことを思い出し、より自分自身の発信する実力を高めるために、一度ライターを経験してみたいという想いから、自ら連絡をして、インターン活動を始めました。

活動を通して印象に残ったこと

出会い」と「感謝

 活動を始めてから、普通に大学生活を送るだけでは経験できないさまざまな場面に参加させていただく機会がありました。基本的に私はお話を聞くことがメインでしたが、先方から課題感を伺った際には、何か自分に出来ることはないだろうかと、自分事として考える機会が多く存在していました。

 また、昨年9月に公開した『NAYABOOKS』さんの取材記事では、読者の方からお手紙を頂きました。普段、ライターという立場では読者の反応は見えないため、「自分が本当に読者の心に届く記事を書くことができていたんだ」と実感する機会となり、とても嬉しく感じました。

 これらのことから、私は“他者との出会い”を通して自分だけでは気づけないことに気づくことができ、自分ごととして考える機会を得ることができると学びました。今後も日々のコミュニケーションの中で“感謝”の心を忘れずに、自分自身の成長に繋げていきたいです。

活動を通して捉えた課題と学び

 私は、今回の活動を通して、特に「先を見据える力」と「瞬発力」を身につけたと考えます。

 活動を始めるまで、私はライターの仕事はただ取材に行き、記事を執筆して公開するという単純なサイクルであると思っていました。しかし、実際には「今、読者に何を届けたいのか」を考えてから、取材準備をして取材に赴き、文字起こしをして記事を執筆する。そして最後にSNSで記事の拡散をする。これらのことを常に考えながら、進めていかないといけないことを知りました。

 私は今回のインターンシップには、県を跨ぐ物理的な距離がある上に、学業やバイトと並行して取り組んでいたため、有意義な時間の使い方を強いられており、活動を始めた頃はスケジュール管理に大変苦戦していました。そこで、特に多くの時間を必要とする取材後から記事執筆の時期には、予め意識的に時間を作るようにしていたほか、取材後から数日以内には記事の初稿を完成させる気持ちで活動に取り組んでいました。

 また、私はオンラインでの活動がメインであったため、なかなかスタッフや他のインターン生とコミュニケーションを取れる機会が少なく、不安に思う場面も多々ありました。そこで、日頃のやり取りの中で、確認したら迅速にリアクションをするなどして、リアルの場でのやり取りと差異が生まれないように心掛けていました。これらのことを通して、私は先のことを見据えてスケジュールを立てて行動する力と、物事に素早く取り組む力が身についたと考えています。

これからについて

 私は、10年後にありたい姿として「地域の魅力を作り、発信できる人」になりたいと考えています。今回のインターンシップでは、地域にある魅力的なモノやコトを題材に、記事を通して読者に地域の魅力を伝えることを経験し、記事という文字コンテンツの強みや弱みなどを発信者の立場から理解することができる機会となりました。

 誰かに地域の魅力を届ける手段としては、文字や写真がメインである記事のほかに、音声や動画などさまざまな手段がありますが、それぞれに強みと弱みがあり、違った特徴があります。私は、社会人になった後も、地域にあるコンテンツが人々に価値を認識され、何かの取り組みに繋がるように、これまで培った経験を活かして、様々な手法を用いて発信していくことに取り組みたいと考えています。