思い出の詰まった学生服を繋ぐ。学生服のリユース販売を行う『さくらや』とは?
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皆さんは何年も着続けた学生服、卒業後はどうしていますか?または、どうする予定ですか?
思い出として保管する人もいれば、捨ててしまう人などそれぞれだと思います。
しかし、その学生服を寄付することで、日本中の困っている家庭や子供たちを支援することができるのです。
今まさに栃木県で、困っている家庭を助けたいという思いを持った一人のお母さんが動き出しています。
今回は、さくらや 宇都宮店店長の皆川純子(みなかわ じゅんこ)さんにお話を伺いました!
『さくらや』って?
本日はよろしくお願いします!では、早速ですが、さくらやの事業内容について詳しく教えてください。
はい!さくらやでは、幼稚園から高校までの学生服のリユースを販売しています。今は、店舗準備中のため、出張買取サービスと販売だけを行っています。また、その事業とは別に、内閣府の『子供の未来応援国民運動』に参画しており、学生服の寄付を募る回収ボックスの設置も実施しています。
回収ボックスというのは、具体的にどんなものなのですか?
簡単に説明すると、ユニクロが行っている『RE.UNIQLO』の学生服版のようなイメージです。お店や学校などに回収ボックスを置かせて頂き、集まった学生服を私が査定します。査定の金額を出したら、その金額を寄付してくださった方にお渡しするのではなく、内閣府の『子供の未来応援基金』に全額寄付します。寄付したお金は、子ども食堂のような子供の支援機関に分配されるので、回収ボックスを設置してくださった企業や団体も間接的に『子供の未来応援基金』に参加できるようになっています。
なるほど!回収ボックスを設置することで、たくさんの子供たちを支援できるなんて素敵な取り組みですね。査定はどのように行っているのですか?
さくらやでは、ほつれや汚れなどを基に、査定額が決められているので、それに沿って査定を行っています。
なるほど。ありがとうございます!皆川さんは、さくらやパートナーとして活動されているんですよね。さくらやの社長である馬場加奈子(ばば かなこ)さんがテレビに出演しているのを見て、さくらやパートナーの申し込みをしたとブログで拝見したのですが、そこにはどのような思いがあったのですか?
長男が今年の4月に高校に入学したのですが、学生服だけで14万円。それとは別に、体育着も買わないといけなくて、家計に大打撃みたいな(笑)。
そんなときに、馬場社長がTBSの『がっちりマンデー』に出演しているのをテレビで拝見して、栃木県にもさくらやがあるか調べてみたらなかったので、他にも困っているご家庭や学生服がもっと安ければいいのに…と思っている方も沢山いるのではないかと思い、お役に立ちたいと思って始めました。
『さくらや』が地域で愛される秘密
全国で約70店舗展開しているさくらやですが、単に学生服を集めて販売しているのではないのです。
さくらやでは、創業者である馬場社長の「地域に繋げていきたい」という思いの通り、学生服の回収から販売までの過程にたくさんの地域の協力が込められているのです。
寄付された学生服のほつれや汚れを地域の人が直していると、ホームページで拝見したのですが、宇都宮店でも地域との連携等の予定はありますか?
はい。宇都宮市にもたくさんのクリーニング屋さんがあるのですが、そういうところではなく施設などにお願いして、地域の雇用を増やしていきたいと思っています。今は協力してくれる団体を探している段階です。
一つの活動なのに、本当にたくさんの方が関わっているのですね。
そうなんです!そこがさくらやが面白いなと思ったポイントの一つです。
実際に活動してみて…
子育てをしながら、さくらやの活動をしているのですね。子育てとの両立に対する不安や、今実際に活動していて大変だなと思うことはありますか?
そうですね、もう上の子が高校一年生で、下の子が中学二年生なので、ほとんど手がかからないので不安は特にありませんでした。むしろ、今は、子供たちがポップの作成を手伝ってくれているので助かっています。
そうなんですね!では逆に、この活動をしていて楽しさややりがい感じるのはどんな時ですか?
そうですね。最近は問い合わせを頂くことが結構増えてきているので、これに関しては、本当に始めて良かったなというのをすごく感じています。あとは、回収ボックスをたくさんの企業様に設置させて頂くことで、学生服を寄付できる場所が増え、お客様にとって便利になったり、その企業とお客様の接点を作ったりすることができるので、地域活性化にもつながると思い、力を入れています。
SDGsという新たな視点
さくらやでは、SDGsにも目を向け、積極的に取り組んでいるようです。皆川さん自身もさくらやをきっかけにSDGsについて勉強したようです。そして、インタビューを進めていくと、皆川さんから「回収ボックスに学生服を入れてもらえなくてもいいんです」という言葉が!これは一体どういうことなのでしょうか?
学生服を入れてもらえなくてもいいとは、どういうことですか?
私は、SDGsを勉強したことで、見えない貧困があるということに気が付きました。これは、馬場社長もおっしゃっていたのですが、回収ボックスは、それを見た人が見えない貧困について考えるきっかけになったら十分なんです。
これは、私の次男が小学一年生の時の話なのですが、友達を5人くらい家に連れて来たんです。その時におやつを出したら、1人の女の子が独り占めしてバーッと食べていたんですね。当時は、よく食べる子だなとしか思わなかったんですが、今考えると、もしかしたら見えない貧困だったのかもしれません。もし、その時に私がSDGsについて知っていたら、その子に何かしらの配慮が出来ていたと思うんです。そういったことが全く出来ていなかったというところに今は、後悔があります。なので、宇都宮市全体がSDGsを当たり前に考えていける地域になったらいいなと思っています。
さくらや宇都宮店のこれから
今後の目標を教えてください!
そうですね、さくらやでは幼稚園から高校までの学生服を取り扱っているのですが、宇都宮市だけでも膨大な数の学校がある中で、お客様に希望の学生服、希望のサイズをお届けするためには、品揃えという点が重要になってくるので、本当に膨大な数の学生服を扱うことになるんだろうなと思っています。
確かに、寄付してもらった学生服でやりくりしていくとなると、みんなの分が必ず揃うという訳ではないというところ、難しいですね。
そうなんです。これから頑張って、「さくらや宇都宮店に行けば宇都宮市中の学生服が揃う」「学生服のことならさくらや」と言って頂けるようなお店作りをしていきたいです。
学生服を通して、たくさんの人と繋がり、たくさんの人を支える。
さくらやには、「困っている人を支えたい」「誰かの役に立ちたい」そんな素敵な思いが詰まっていました。
現在、さくらや宇都宮店では、回収ボックスの設置に協力してくださる企業・団体様を探しています。
もし、少しでもさくらやの活動に興味を持った方は、回収ボックスを通して、困っている家庭や子供達を一緒に応援してみませんか?
たくさんのご応募お待ちしております!
回収ボックス設置のご協力について
さくらや宇都宮店では、回収ボックスの設置に協力してくださる企業・団体様を募集しております。
少しでも興味を持った方、回収ボックスを設置したいという方は、ぜひお気軽にご連絡いただけますと嬉しいです✨
お問い合わせ・ご連絡はこちら
代表:皆川 純子(みなかわ じゅんこ)
電話番号:070-1579-0320
メールアドレス:sakuraya.utsunomiya.ekihigashi@gmail.com
ブログURL:宇都宮店 | さくらや (seifuku-sakuraya.com)
Instagram:https://www.instagram.com/sakurayautsunomiyaekihigashi/