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〈しもつけクエストSTAGE2 第2回〉茨城県の先輩コーディネーターに学ぶ!地域に人を巻き込み、変化を起こす取り組み

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今回のしもつけクエスト

全3回でお届けする「地域コーディネーター養成講座 基礎編」の第2回が、9/10(木)にオンラインで開催されました(今年度のしもつけクエストの概要は、こちらのレポートをご覧ください)。

参加者は、大学生や会社員、下野市の地域おこし協力隊など様々。下野市在住の人だけではなく、宇都宮市、小山市などの県内各地、さらに県外から参加してくれた方々もいました。

講師は「株式会社 えぽっく」の若松 佑樹さんです。

若松さんは茨城県を活動エリアとして、プロジェクトのコーディネートを軸に「株式会社 えぽっく」の事業を展開しています。また会社設立前は、茨城県の地域おこし協力隊として活動。学生と地域の中小企業をつなげ、新たな活動を促進させることをミッションに、「実践型インターンシップ」をコーディネートされていました。

そんな経験豊富な若松さんから、地域コーディネーターの具体的な取り組みを学ぶことが今回の目標になります。

はじめに、下野市役所の島田さんから、総合政策課の取り組みについて説明がありました。
「ご当地アニメ『サクラノチカイ』を活用した関係人口を増やす取り組みのほか、見て楽しい配信コンテンツをWEBサイト『プチハピしもつけ』でお届けしています。また、地域おこし協力隊とも連携。4名の隊員が長所を活かして、観光PR、関係人口創出、広報、地域の賑わいづくりなどの活動をしています」

地域おこし協力隊で経験したインターンシップの事例

その後、講師の若松さんによる講座がスタート!

地域おこし協力隊だった頃のミッション「実践型インターンシップ」について、説明がありました。

一般的なインターンシップは会社見学や職場体験がメインで、1日から2週間程度の短期間で実施されます。一方で、実践型インターンシップは、企業が挑戦したい取り組みを、学生と企業が一体となって進めていきます。取り組み内容は受入先の企業によって様々で、1ヶ月から6ヶ月程度の長期間とのこと。

一般的なインターンシップとは異なる内容だったので、活動当初は企業や大学からの理解をなかなか得られず、インターン先と大学生の確保が難しかったそうです。さらに、企業と大学生をマッチングした後に想定外事態が発生することも…。

「宿泊プランを作る目的だったのにインストラクター業の手伝いに時間を割いていたり、あんこうの押し寿司を作る予定がお弁当に変わっていたことがありましたね。マッチングすれば何とかなると思っていたんですが、サポートをしていかないと方向性がずれていくことに気づきました」

このような経験から若松さんは、レイヤーの異なる両者が上手く活動できるように伴走していくマインドと、プロジェクト設計などのスキルの大切さを学んだとのことでした。

株式会社えぽっくの事業と地域コーディネーターへの道

地域おこし協力隊の任期を終えた後は「株式会社 えぽっく」を設立し、長期実践型インターンシップをはじめ、様々な事業を展開します。
・学生が1日1社の取材を行い冊子を制作する「企業取材インターンシップ」
・社会人が地域企業のプロジェクトに関わる「兼業副業プロジェクト」
・新しいプロジェクトの企画をみんなで考えて提案する「キカクカイギ」

地域おこし協力隊の募集と運営を行うなど、年々活動の幅が広がっているようです。それでも、「仮説を立てて、プロジェクトを企画すること」、「適切な人材と期間、地域との関わり方を提案すること」、そして「最後まで伴走すること」は変わっていませんでした。

様々な事例から、地域コーディネーターのイメージが鮮明になってきましたね!

さらに、若松さんが考える地域コーディネーターの心の持ち方についても話がありました。
「地域コーディネーターを柔道や茶道のような”道”だと思っています。今日も地域おこし協力隊の人と面談しながら、最後まで人を信じて伴走することが大事だなと痛感しました。日々発展があって修行だなと思います」

最後に、コーディネーターの仕事を少し体験!
壁紙の内装工事を行う会社を例に、どんな提案ができるかグループに別れて話し合いました。限られた時間の中でしたが様々なアイディアが出ていて、若松さんも「そのアイディアはなかった。みなさんコーディネーターになれますよ!」と絶賛していました。

質問への回答と若松さんから一言!

参加者が気になっている質問を、若松さんに回答していただきました!

ーコンサルティングとコーディネーターの違いは?

コンサルティングは、課題を抱えている人に対して、専門家が指導や解決策を提案するイメージです。それに対してコーディネーターは、目的地まで旅をする仲間を探すイメージに近いと思います。大学生や企業、コーディネーターが1つの目標に向かって進んでいきますからね。

ー地域コーディネーターはどうやったらなれる?
資格は無いので名乗った時点でコーディネーターですね。今からでも名刺に地域コーディネーターを書いて名乗ることはできます(笑)。コーディネーターの種類は多種多様で、各々のスキルで活かせます。関われる範囲で最初の1歩を踏み出すと良いですね。

ー地域コーディネーターのスキルはどうやって磨く?

日々の積み重ねだと思うので、スキルを上げるには実践が一番かな。目指すコーディネーター像に近い人と一緒に、イベントなどを経験すると、スキルが磨かれると思います。私の場合は、ワークショップで上手な人のやり方を見て、後から気になったことを質問していました。

ー最後に若松さんから一言!

私は始めて1年以上うまくいかなくて、今も経験の中で新たな気づきがあります。日々の積み重ねなので、みなさんもコーディネーターを名乗って、やりながらスキルを学んでいただければと思います。地域でコーディネーターの立ち位置は本当に大事だと思うので、些細なことでも良いので関わる人が増えるといいな。次回のワークショップを通して、コーディネーターの一歩を進んで欲しいと思います!

参加者の声

参加者からは以下のような感想をいただいています。
「地域コーディネーターのような仕事ができたらいいと思いました」
「他の参加者の方と雑談形式でお話しできたのが嬉しかったです」
「地域コーディネーターに必要なマインド、スキルが分かりやすく腹に落ちました」

嬉しい感想の数々ありがとうございます!

第3回は具体的に、どんなことが必要とされているか。どんなことを実現したいか。自ら考えて共有する場になります。事務局から贈り物(地域コーディネーターチェックシート)が届いていると思うので、準備を進めて参加していただければと思います。

それでは、次回のクエストも一緒に楽しみましょう!

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主催:下野市
ゲスト講師:若松佑樹さん(株式会社えぽっく 代表取締役)
事務局:NPO法人 とちぎユースサポーターズネットワーク

【次回の開催】

日時:9月24日(木曜日)午後7時30分~午後9時30分
会場:ZOOM(オンライン)
ゲスト講師:古河大輔さん(NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク 理事、一般社団法人カゼトツチ 代表理事)
テーマ:「地域をつなぐプロジェクトをつくろう 〜地域の課題解決×人材育成の実践から」

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この記事を書いた人

藤本 尚彦
一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」