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栃木を愛する仲間とともに、栃木の魅力を映した映画をつくる!『とちぎまち映画プロジェクト』

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みなさん、“栃木”と聞くとどんな場所を想像しますか?

「田畑が広がる、のどかで自然豊かなところ」
「電車やバスが1時間に1本しかないところ」
「苺やかんぴょうなど、農作物が美味しいところ」

そういった地方の他県とはあまり差が見られない特徴がよく挙げられます。

長らく栃木で過ごしてきた私でさえも、「どんなところなの?」と聞かれると説明に少し迷ってしまいます。さらに、栃木にゆかりがない方からは「なにがあるの?」「どこにあるの?」と言われてしまうことも(地図で見ると日本のど真ん中に位置しているのに…!)。

そんな際立った特異性がないと思われてしまいがちな栃木県。実は、そこにこそ自分自身と向き合うことで生まれる本当の幸せが隠されているらしいのです。

そのヒントを与えてくれたのは、“なにもない”魅力を実感している役者の舞花(まいか)さん。

小山市出身の舞花さんは、都内と栃木の二拠点で映画やWEBドラマなどの映像媒体をメインに俳優として活動しています。

そんな舞花さんが企画・プロデュースを務めるのが、栃木を愛する人たちとともに栃木を舞台にした映画をつくる『とちぎまち映画プロジェクト』。仕事の関係で都内に出ることが多い中、「分刻みで電車がある」「手の届くところにお店があり、いつでもどこでも好きなものが手に入る」など、利便性という点で栃木との違いを大きく実感しています。

「栃木はもしかしたら効率的なまちではないかもしれないけれど、その余白の時間にこそ自分自身と向き合う時間・立ち止まり考える時間・他の人と話すきっかけが生まれる」。そんな愛しい時間があるということを確信した舞花さんは、栃木が大好きな人とともに一本の映画を撮ることに。

今回、“なにもない”からこそ生まれる栃木の魅力を引き出し、映画化するために奔走する舞花さんにお話を聞いてきました。

プロフィール

舞花(まいか)
栃木出身の役者。田舎者で好きな食べ物は梅干し。映画を中心に、ドラマやWEB媒体などの映像媒体で俳優として活動。「ショートプログラム」「ブスの法則」「アイアム・ミー」に出演。モノづくりが好きで、俳優業だけでなくドラマや映画制作も行う。2022年製作の栃木を舞台にした自主映画「Realization Film(仮)」では、主演&プロデュースに初挑戦。「人の心を揺さぶる演技のできる俳優」を目標にしている。

『とちぎまち映画プロジェクト』とはどのようなプロジェクトなのでしょうか。

「本当の幸せとは」をテーマに、栃木を愛する皆さんと栃木を舞台に最高の映画を撮るプロジェクトです。私は20年以上栃木に住んでいるのですが、県外の方に「なにもない」と言われてもやっとした経験があります。たしかに都会に比べて電車やお店の数は少ないかもしれませんが、そういった不便さゆえにゆったりとした愛しい時間が流れている。それをとても魅力に感じているので、「栃木の見えにくい魅力の部分を映画にして映したい」「自分のできることで大好きな栃木を盛り上げたい」と思い、映画をつくることにしました。

栃木を愛する皆さんと、というのは?

クラウドファンディングのご支援や企業さんのロケ地・商品提供、宇都宮メディア・アーツ専門学校さんとの提携など、多種多様な方のご協力をいただいて作り上げています。実際に学校で学んでいる生徒さんと打ち合わせを行い、映画製作に向けて企画を進めているところなんです。

生徒さんと!その道のプロだけでつくるのではなく、栃木が大好きな人やその想いをともにしている人と一緒に作品を作っていくというところが素敵ですね。

ただ、「これをやってください」というような押しつけはしたくなくて。みんなの「やってみたい」「わくわくする」という気持ちを大きくしていきたいと思っています。「映画を通してどんなことをやってみたいですか?」とディスカッションを行うなど、生徒さんのやりたいという想いを尊重して作っていくスタイルなので、そこは一つの特徴かなと思いますね。まだやりたいことを決め切れていない生徒さんも多い中、この映画に関わることで、自分の興味関心が向くものに気がついてもらえたら嬉しいです。

栃木を愛する人たちの想いを集結し、個々人のやりたいや好きがぎゅっと詰まった映画ってとてもわくわくしますね!一体、どのような作品なのでしょうか。

映画監督を目指す主人公の匠(たくみ)が、地位や名誉という社会的な欲に飲まれて自分が本当にしたかったことを見失ってしまうというところから物語がスタートします。その後、栃木で恩師の娘 遥(はるか)と出会います。遥は匠とは対照的に今この瞬間を楽しんで生きている女性で、そんな遥に心を打たれ、匠はフィルムで遥と栃木を映します。

フィルムを現像すると、一瞬一瞬のつながりがぱっと映し出されるんです。それを笠原監督は“人生そのもの”だと捉えていて。「今この瞬間、自分がやりたいことに全力になることで良い未来や過去につながる」ということが、この作品の「本当の幸せとは」というメッセージになっています。今この瞬間を生きることを通して、人間の本当の幸せや望みを辿るストーリーです。

「自分にとっての本当の幸せとは」。こんな時代だからこそ、すごく刺さるテーマですね。

そうなんです。今はSNSの発達によって、「自分がやりたいこと」よりも「みんなにどう思われるか」「人気かどうか」といった風に、周りからの目線で物事を決めてしまうことが増えてきたなと感じていて。なので、「自分が本当にやりたいことってなんだろう」と考える一つのきっかけになるような作品を作りたいです

舞花さんの思う「幸せ」とはどのようなものなのでしょうか。

「幸せ」って人によって定義が違うと思うんです。私の幸せとは、「映画がヒットすること」よりも「自分が本当にやりたいことを知る」ということ。それこそが幸せへの第一歩だと思っているので、まずは自分が本当にやりたいことを作品に関わる全員が知って、そこに向かってみんなで作っていけるということを目指しています。

関わった人全員に何らかの気づきが芽生える、そんな素敵な作品になりそうな予感ですね。どうして栃木を舞台にしたのでしょうか。

なにもないことによって流れるゆったりとした愛しい時間が、なにもない幸せがあるということにつながっていると考えているからです。都会に比べてどうしても無駄で非効率と言われてしまう時間が栃木には沢山あります。けれど、私はそういった余白の時間にこそ自分自身と向き合える事柄が眠っていると思っています。

例えば、電車に揺られながらぼうっと景色を見たり、風を感じて立ち止まってみたり、ゆっくりと本を読んだり。その中ではっと閃くアイデアが生まれたりするので、そういった時間の価値をすごく実感しています。そこが“なにもない”栃木の魅力かな、と。

一方で、東京に日帰りで出れるところも魅力の一つだと感じています。都会に疲れてしまった方がリフレッシュにと栃木に来て、また帰っていく。そういう人の憩いの場にもなれたら素敵だなと思っています

舞花さんが思う栃木ならではの魅力がありありと伝わってきます。最後に、作品を通して実現したいことや目標について教えてください。

この作品を通して、スタッフさんや企業さん、支援者さんや映画を見てくださった方など、関わってくださった方全員を幸せにする作品を作りたいです。加えて、「栃木を盛り上げていきたい」という想いが根底にあるので、この作品に触れた方や関わったスタッフの方に「栃木ってやっぱりいいな」「作品に関わってよかった」と思ってもらえたら、映画を作った意味があるのかなと思います。

現在、栃木と東京の二拠点での上映を目指してクラウドファンディングを頑張っています。資金調達という目的以外に、この作品は栃木が好きな仲間と一緒に作っていくものなので、ご支援を通して作品をつくる仲間になっていただくということを大きな目的にしています。応援、よろしくお願いします!

今回舞花さんにお話を伺って、“なにもない”という一見否定的にもとれる言葉の持つ本当の価値にはっと気づかされたような、そんな衝撃を覚えました。栃木にゆかりのあるみなさんは、胸を張って「栃木のここが好き」と言えることがありますか?

「なんて言うか…好きなんだ!」と私や舞花さんのように思っている方も実は多いのかもしれません。

なぜか居心地がいい。なぜか離れたくない。なぜかわからないけれど好き。言語化できない何かが魅力となって私たちを包んでくれている。そんな目に見ることのできない栃木の魅力を、栃木が大好きな人たちとともに、舞花さんは届けようと奔走しています。

この作品に興味がある方・応援したいと思った方は、作品に関わる仲間になってみませんか?

個々人が「自分の本当の幸せ」を見つめるきっかけとなる映画は、2023年上半期に上映予定です!お楽しみに*