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企画・運営まですべてボランティア!?想いをひとつに、子どもたちに夢と希望と感動を与える『うつのみや花火大会』

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夏の風物詩に欠かせない花火大会。

夜空に咲く色とりどりの光の花を見上げ、打ち揚げられる音を聞き、夏を感じる方もきっと多いのではないでしょうか。

なんでも日本には、心地よい夜風に当たりながら花火を眺めるという『夕涼みの文化』が根づいているそう。

世代を問わず多くの人々に愛される花火大会ですが、なんと栃木県宇都宮市に市民らの手によって企画から運営まで完全ボランティアで行われている花火大会があるそう…!

その名も、うつのみや花火大会

3万発もの花火が打ち揚げられ、来場者数は4万人にものぼる『うつのみや花火大会』は、PR活動や募金活動、リーフレットの作成やクリーンアップ活動、当日の運営に至るまで、すべてボランティアの手によって行われています

今でこそ多くの人の協力のもと開催されている花火大会ですが、実は地元経済の冷え込みにより、2003年を最後に一度休止されてしまったという歴史があります。

しかし、「もう一度宇都宮の夜空に花火を揚げたい」という想いを持った有志らの手によって、2007年に異例の復活。2012年には、「この花火大会が百年先も続くように」と花火大会としては初の『NPO法人うつのみや百年花火』が立ち上がりました。

今回、そんなうつのみや花火大会の企画・運営を担うNPO法人うつのみや百年花火2021 副会長 大野 孝史さん香山 悠一さんにお話を伺いました。

子どもたちに、夢と希望と感動を。
企画・運営まですべてボランティアで行う『うつのみや花火大会』とは?

花火大会をボランティアで行っているって本当ですか?

はい。20代~70代と幅広い方にご協力いただきながら、企画から運営まですべてボランティアで行っています。短年度制でボランティアを募集しているので、サラリーマンの方、自営業の方、専業主婦の方など、本当に色々な方とともに創り上げている花火大会なんです

みんなで同じ目標に向かって進んでいくということに楽しさを感じて活動してくれている方もいますし、若者の頑張る姿を見ると元気をもらえると活動してくれているシルバー世代の方もいます。

様々な方の想いが詰まった花火大会なんですね。

今でこそ100人~300人ほど運営メンバーやボランティアスタッフがいるのですが、復活した当初は30人というとても少ない人数から始まっているんですそれに、「花火を揚げます」と言っても誰も信じてくれない。そこから協賛企業様への挨拶回りやPR活動などの地道な作業を先輩たちが重ねてくれたお陰で今があるので、ずっと継続していかないといけないなと思っています。

花火を揚げるのにかかる費用は、PR活動や募金活動、協賛企業様の挨拶回りなどで調達しているそう。華やかな花火大会の裏側には、ボランティアスタッフによる地道な努力と支えてくれる協賛企業の想いが詰まっているのです。

また、『NPO法人うつのみや百年花火』には、『未来を担うこども達に夢と希望と感動を』という理念があります。

「子どもたちに夢・希望・感動を与えるというゴールに向かってどんなことをやっていこうか」とその年に集まったメンバー全員で話し合って創り上げていきます。だからこそ、一人ひとりが主役で、一人ひとりの意見がとても大切なものなんです。

理念がぶれない限り、どんなことをしてもいいと香山さんはお話していました。毎年ボランティアが変わる短年度制だからこそ、良いところだけ踏襲して柔軟に企画を考えることができるというところはすごく魅力だとしみじみ。

さらに、短年度制とは言えど、ボランティアスタッフの半数以上は継続して来年度も活動に参加してくれるそう

各々の考えや想いを織り交ぜながらひとつのものを創り上げていくからこそ、当日大きな花火が打ち揚がった時に「届けられた」という達成感や喜びが生まれ、また来年度も活動に参加したいという気持ちが芽生えるのかもしれません。

スマートフォンが、色とりどりの花火であふれる。
コロナ禍ならではの楽しみ方『おうち花火~3万人でチャレンジ~』

そんな『うつのみや花火大会』ですが、2020年・2021年は新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて悔しくも中止になってしまいました(2020年・2021年のどちらも事前告知なしのサプライズ花火を決行)。

しかし、2020年にはSNSを用いた『おうち花火~3万人でチャレンジ~』という新企画を実施したそう。

新型コロナウイルスの影響で花火大会が開催できないという状況になったので、「じゃあどういった形で楽しんでもらおうか」と話し合って、SNSを使った企画を考えました。

手持ち花火の写真や花火大会の写真、花火にまつわるエピソードなどを“#”をつけて投稿してもらって、みんなで楽しめる空間を作ったんです。他にも、今まで花火に触れたことがない障がいを持ったお子さんに花火を配りに行ったりしました。

花火大会の企画・運営のためだけに動くのではなく、「花火大会がなくなったからこそどうやって楽しんでもらおうか」と別視点で考えられることがとてもいいですね。

森谷さん、どうして『3万人でチャレンジ』になったか分かりますか?

ええと…。3万人という多くの方に参加してもらいたかったから…?

うつのみや花火大会では3万発もの花火を打ち揚げるからなんです。実は、3万発という発数にも意味があって、2017年までは2万発だったんです。でも、復活までの3年間という期間にとても意味を感じていて、“3”という数字にこだわっています。

なるほど!花火の発数とかかっているんですね。しかも“3”という数字にそんな意味が込められていたなんて…!

『おうち花火~3万人でチャレンジ~』にはおよそ200~300人ほどの方が参加してくれたそう。

新型コロナウイルスの影響により、「花火大会に行けなかった」「花火を見ることができなかった」という方も多くいると思うので、他人から見た視点の花火に触れ、気軽に夏を感じられるというこの企画は、コロナ禍ならではの花火大会の楽しみ方のひとつとしてとても素敵だと感じました。

自分が描いた花火の絵が〇〇に…!?
子どもたちの笑顔を生む『花火の絵展覧会』

実は、『NPO法人うつのみや百年花火』の活動は花火大会の企画・運営だけではないのです。

『花火の絵展覧会』というイベントも手掛けています。これは市内の幼稚園・保育園・認定こども園・児童養護施設・特別支援学校などの年長さんに花火の絵を描いてもらって、それらをすべて展示した展覧会を行うというものです。書いてくれた子どもたち全員に、金賞の賞状を渡すんです。

全員に金賞!

花火の絵に順位なんてないので。それに、子どもたちにとっては初めて貰う賞状かもしれないんです。一生懸命に描いてくれたことに対して金賞をあげることで、子どもたちにとっても良い思い出になってほしいと思っています。

「花火の絵を書いて」と子どもに言ったとき、手持ち花火の絵を描いていたらそれは大人の責任だし、寂しいじゃないですか。花火と聞いたら、やっぱり大きな花が咲いている絵を書いてもらいたいので、そのためには花火を打ち揚げなければいけないと、花火大会の復活と同時に『花火の絵展覧会』を始めたんです。

実は展覧会では絵を展示するだけではなく、花火大会当日につながる部分がひとつあるんです。それは、抽選で何名かの絵を本物の花火にして夜空に打ち揚げること。ここまでが『花火の絵展覧会』なんです。

ええ!自分の書いた絵が本物の花火になってしまうのですか…!?子どもたちにとっても、それは生涯忘れられない想い出になりますね。

また、『花火の絵展覧会』で描かれた子どもたちの花火以外にも、『ことだま花火』と呼ばれるちょっとユニークな花火も打ち揚げられるようです。

ことだま花火ってどんな花火なんですか?

メッセージと共に打ち揚げる花火のことです。感謝の気持ちを大切な人に伝えることができます。中にはプロポーズした人もいるんですよ。

花火でプロポーズ!?すごくロマンチックですね!

当日うまくいくようにと、何度も打ち合わせを重ねました。その年はプロポーズ1本に絞ってことだま花火を打ち揚げたのですが、翌年はより多くの方々のメッセージを載せて花火を打ち揚げました。毎年形を変えながら行っています。

花火大会のボランティアは、
一人ひとりの想いが集結した“大人の部活動”

既存の枠にとらわれず、毎年少しずつ形を変えながら多くの人の笑顔のために企画・運営を担っている『NPO法人うつのみや百年花火』。

時には衝突しながらも、ひとつのものを形づくるため、当日に向けた準備には丸々1年ほどの時間をかけているそう。

すべてボランティアで運営しているとなると、大変な場面は多いのではないでしょうか。

「大変」という概念は花火大会にはないですね。大きな壁や障害は確かにあるんですけど、そこには必ずやりがいがあるので、大変だと思ったことは一度もないです。

大変だと思ったことは確かにないですね。仕事や家庭の時間を割いて顔を出してくれるボランティアのみなさんには、すごく感謝しています。

僕がよく言うのは、『大人の部活動』という言葉です。部活動は、学業や仕事という本職をしっかり行った上でのプラスα。でもいざ大人になって過去を振り返った時に、そのプラスαの部分は本職を超えるくらいすごく色濃い記憶になってると思うんです。部活動で汗を流した経験、仲間と必死に打ち込んだ経験ってずっと忘れられなくて。花火大会のボランティアって、そういうものが得られるんですよね。

当日、会場は真っ暗なんですよ。でも、花火が揚がって明るくなった瞬間、来場者のすごく嬉しそうな顔が見えるんです。それがもうやばいっすね(笑)辛かったこととかもう全部吹き飛びます。あとは、募金活動のときに小さな子どもが10円玉とか100円玉を入れてくれるんです。そういうのを見ると、頑張らなきゃと本当に思いますね。

本当に子どもにも大人にも支えられ愛される花火大会なんですね。

いま世の中、すごく暗いニュースばかりじゃないですか。そんなニュースを見た子どもたちに「悪い大人しかいないんだな」と思ってほしくなくて。大人のカッコいい背中を見て希望や勇気をもらった子どもが大人になった時、うつのみや花火大会の運営を担ってくれたら、本当に百年先まで続いていくと思いますね

メンバーとして参画してすぐ、「うつのみや花火大会の運営をしています」と言うだけで知らない人がすごく応援してくれたんです。「今年も楽しみにしています」「応援しています」と言われた時に、自分の存在が認められた気がしたというか。多くの人に期待されるということがすごく嬉しいですね。

「まさかこの大きな花火大会がすべてボランティアの手によって作り上げられているなんて…」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。

ボランティアで行われているということ自体を知らない人はすごく多いですね。

その部分ももっと多くの人に知ってもらえたらいいですね。これから頑張りたいことについて教えて下さい。

『100年先まで継続する』ということが一番の目標なので、もっと大きくしたい、もっと広めたいとかは正直あまり思っていないんですね続いていくということがなによりも嬉しいです

ゆくゆくは、宇都宮市民がひとり100円寄付してくれて、市民みんなで創り上げる花火大会になっていったら良いなと思いますね。そういった活動が子どもたちに大きな希望を与えると思うんです。

地域で行われる大きな花火大会がボランティアの手によって形作られているという事実は、ひとつのロールモデルになると感じました。こういった事例が全国各地に増えていったら、人々が手を取り合って協力し合う明るい未来が待っているかもしれない、と淡い期待のようなものを感じざるを得ません。

まずはひとりの栃木県民として、うつのみや花火大会を応援したいと強く思いました。

そして現在、NPO法人うつのみや百年花火では、来年度(2022年度)の花火大会に向けてともに活動してくれるボランティアスタッフ(仲間)を募集しています。

花火大会は、決してひとりでは創ることはできません

異なる想いを抱いた人々が出会い、ひとつのものに向かって全力で走っていく。

大切な想いを分かち合い、手を貸し合うというその過程自体に大きな意味があり、それこそが多くの人の笑顔を生み出しているのだと確信に近いものを感じました。

自分のためにではなく、誰かの笑顔のために全力で打ち込んでみる。その経験は、生涯とても大切なものになってくるのではないでしょうか。

気になった方は、うつのみや花火大会をともに創り上げるメンバーとしてぜひ一緒に活動してみませんか?

普段出会えないような素敵な人たちに出会うことができる、かけがえのない1年間になるはずです。

*仲間募集中*
2022年度のうつのみや花火大会をともに創ろう!

運営メンバーとして参加する

活動内容は、会議への参加やPR・募金活動・書類作成や協賛企業様への挨拶回りなど、花火大会の中心的な役割を担います。自分ができることをできる範囲でご協力いただければOKです!
※募集期間は2022年3月31日まで

2022チーム構成

総務チーム/協賛管理チーム/地域交流チーム/企画チーム/ボランティアチーム/広報チーム/ビジターサポートチーム/会場チーム
※2022チーム構成は決まり次第お知らせいたします

ドリームスタッフ(DS)として参加する

企画の実行を支援する短期のボランティアです。募金活動、クリーンアップ、会場準備、当日の会場スタッフ、後片付けなどを行います。