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とちぎのシゴト

〈求人〉ここは、“自分らしく”いられる空間。上三川の小さなコミュニティハウスで経済活動を行ってみたい人、施設の管理運営に携わってくれる仲間募集中!

栃木県上三川町。

県都である宇都宮市の南に隣接するこの町で、いま、小さなコミュニティハウスが話題になっています。

住宅街や地域のお店が立ち並ぶ場所にぽつりと佇む、飴色の壁が目印の『上三川のいえ』。

2階建てのこの家では、毎週金曜日に開かれるコミュニティ食堂のほか、レンタルスペースやレンタルキッチン、シェアオフィスやコワーキングスペース、週に1回開かれる粉もの屋さんなど多岐にわたる活動が行われ、世代を超えた多くの人の居場所になっているそう。

調べていくうちに、運営している菊地 敦子さん(愛称:きくあつ)のブログに辿り着きました。

なんだかとってもアクティブで面白そう。

一体、『上三川のいえ』とはどのような場所で、何が行われているのか…。

気になるあれこれを探るために、管理・運営者である菊地 敦子さんにお話を聞いてみました!

今回お話を伺ったのは…

菊地 敦子(きくち あつこ)さん(愛称:きくあつ)

栃木県宇都宮市出身。河内郡上三川町在住。専門は『参加型の場づくりを通した人材育成』で、ジャンルは問わず。みんなで創ることや、あるモノを組み合わせて新しい価値を作ることが得意。つまり、参加型の何でも屋さん。県内外のイベントや研修・ワークショップで、メインファシリテーターとして活動中。

はじまりは『県内初の子ども食堂』!?人々の居場所であり、挑戦できる空間

ここは、一体どのような場所なのでしょうか?

一言でいうと、レンタルスペースです。2階はシェアオフィスになっていて、「ここを拠点にオフォスを構えたい」という人が入っています(残りあと1名)。Wifiもあるのでコワーキングスペースとしても使えますよ。

ほかにも菓子製造業とレストランの運営許可を持ってるので、「1Dayカフェをやりたい」「チャレンジレストランをやりたい」という人に貸したり。イベントとか、マルシェとか、お菓子の卸販売とか、お料理教室とか、スタジオ利用とか。「これやってみたい」という人がいたら、どんなことにも使ってもらえる家かな

貸し出し以外にはどのようなことをしているのでしょうか?

毎週金曜日の夕方からコミュニティ食堂を開いています。今ではコミュニティ食堂って言ってるけれど、最初は県内で一番最初の子ども食堂だったんだよね。本当は学童をやろうと思ってたんだけどいきなりは難しくて。でもレストラン運営の許可を持ってたから、「みんなでご飯を食べよう」ということだったらすぐにできると思って、「子ども食堂ってなんかよく分からないけどやってみよう!」みたいな。

県内初の子ども食堂…!

最初の1、2年は開く度に30人くらい来て、てんやわんやだったね。でも、子ども食堂って言うと「あの場所に出入りしてる子どもは可哀想」「大人だけで行っちゃ駄目な場所」とか、色んなレッテルを貼られちゃうんだよね。私が食堂を始めたのは子どもの貧困対策のためじゃなくて、「みんなで美味しいご飯を楽しく食べたい」っていう想いがあったから。それで、「誰でも来て良いんだよ」っていうメッセージを伝えるために“コミュニティ食堂”という名前に変更しました。

本質は社会課題の解決ではなくて、みんなが美味しいご飯を幸せに食べるための場づくりなんですね。

そう。それに伝統的な性別役割とかあるけど、お母さんだからといって料理が得意とかそういうわけじゃないじゃん。だからご飯を作りたい人は作ればいいし、作りたくない人は作らなくていいと思ってて。「ここに来たら食べられるよ~!」って。

社会的な課題解決を目指すのではなく、「みんなで食卓を囲み幸せな時間を共有したい」という想いのもと、来た人すべてを家族のように受け入れる。その無意識にある温かさこそ人々にとって本当に心地の良い空間になっているのかもしれない、ときくあつさんの笑顔を見て思いました。

笑顔でインタビューに答えるきくあつさん。物腰の柔らかさに、人柄の良さがにじみ出ています。

「NO」をなくすことで、誰もが自分らしく、心地よく

あと、この場所では基本的に『NO』がありません。いまの時代、外ではボールで遊ぶなとかゲームはするなとか言われるけど、そうなると子どもたちはどこで何をして遊べば良いのかを自分で決められなくなっちゃうんだよね。だから、「トイレ行っていい?」「これ食べていい?」「これで遊んでいい?」って大人にいちいち許可を求めるようになるの。「トイレ行きたいなら行けばいいじゃん!」って(笑)

お母さんたちも、遠慮しておかわりを躊躇してしまうこともあって。でも、何回でもおかわりして食べてください、みたいな。みんなでいただきますもしないし、準備ができた人からどうぞみたいな感じだしね。それぞれが食べたいタイミングで食べたほうが美味しく食べられるし、平和じゃない。私がそんな感じでいるので、お母さんたちも気楽なんだよね。だから、子どもが泣いてても騒いでても誰もあまり気にせず、家族のように自然体でいられる空間になっています。

月に一度、ジブリ映画に出てくる食べ物をモチーフにご飯を作っているとのこと。今回のモチーフは、となりのトトロ。レシピはもちろんどこにも無いので、想像を膨らませて作っているそう。

*実際に行ってみました!最初は恥ずかしがり屋さんの子もいましたが、帰る頃にはべったり。人懐っこく甘えん坊で、とっても可愛くてもうこれはリピートするしかない…!?と思ってしまいました。子どもたちの無邪気さもまた良い…!食べて、遊んで、笑って。久々に童心に帰ったようで、日々の疲れが吹っ飛びました。

実際にコミュニティ食堂で時間を過ごしてみて、家族のような関係性が生むゆるやかな空気感がこの場所を温めているんだ、ということに気づかされました。ところで、ちょっと気になっていたことがあるので聞いてみることに。

パンもお菓子もすべて手作り!美味しいご飯で『共通体験』をつくる

ずっと気になっていたのですが、『男前ナチュラルな どすこい系スコーン “きくスコ”』ってなんですか?

この場所で作ってるスコーンのことなんだけど、私の作るスコーンはふわふわしてないのね。中身がみっちり詰まってて重量感ある感じがお相撲さんみたいだから「どすこい」。それで、岩か!ってくらい見た目がゴツゴツしてるから「男前」。でも、使っている素材は基本的にオーガニックで、白砂糖は不使用だから「ナチュラル」。それで、“男前ナチュラルな どすこい系スコーン”って新しいじゃん!と。そこに、きくあつが作るスコーンで「きくスコ」というワードを加えて、ちょっとキャッチーにしてみた感じ。

なるほど!そのほか、パンなどもすべて手作りで?

そう。どちらかというと私はハード系のパンの方が好きだから、ずっしりしてて食べごたえのあるパンを作ることが多いかな。「フォカッチャなのにずっしりしてる!」みたいな。

一から手作りなんて、本当にすごいです。きくあつさんの作るパンやご飯はどれもとても美味しいなと感じたのですが、お料理を始めようと思ったきっかけは何でしょうか?

色々な人が集う場で食べるご飯が美味しいと『共通体験』になるのよね。「これ美味しい」「これ何使ってるんだろう」というコミュニケーションが初めましての人同士でも成り立つし、心が豊かになる。だから、みんなで食べるんだったら美味しいご飯が良いなと思って料理を始めました。

美味しいご飯が人と人とのコミュニケーションを生むなんて、考えたことなかったです…!

誰かの「やりたい」を応援し、実現できる空間にしていきたい

いま、どんなことを大切に『上三川のいえ』を運営しているのでしょうか?

来た人の「やりたい」を実現できる場所にするということを大切にしています。必要であれば私が持っているスキルも提供するし、もし分からないことがあったら一緒に考えようよ、と。意外と自分がやってみたいなと思うことに挑戦できる環境ってないんだよね。自分がやりたいと思うことをやるのはいけないんだ、とか。そういう考えを取っ払っていけたら楽しい世の中になるはずだと思います。

だから、ここのリソースを使って自分のやりたいことをどんどん実現していく人が増えたら嬉しいし、そのお手伝いがしたいと思っています。

自分の「やりたい」が実現できる場所は、たしかに今まであまり出会ったこと無いですね…。好きなことに素直に向き合えるフィールドが地域にあることは嬉しいです!

ともに活動したい人は、「やりたいと思うことに誠実な人」

いま、募集している業務・ともに働きたい人物像について教えて下さい。

これからレンタル事業を強化したいと思っていて、全体の施設管理のほか、レンタル業務のコーディネートやSNSでの情報発信などに携わってくれる人を募集したいです。色々な企画をやってみたいという人は、自分の企画を持ち込んで実践してもらっても全然OKです!

また、共に活動する人が「自分がやりたいと思うことに誠実な人」だと嬉しいと語ります。

できることとやりたいことは違うからね。「できるけど今はそんな気分じゃないんだよね」っていうのを我慢しちゃうと、それが後々障害になってくるの。私、あれこれ暴走しがちなので、そこに無理についてくる必要は全くなくて。「このくらいが良いです」って意思表明してもらえたら嬉しいかな

それに、DIYとか木工とかパン作りとか、私がいま持っているスキルはいくらでも教えるので、「ちょっとやってみたいな」と思ったら貪欲に食らいついてチャレンジできる人が来てくれたら嬉しいです

世代を超えた人々のコミュニティハウス『上三川のいえ』。

強い芯を持ちながら、「やりたい」を大切に多様なチャレンジをしているきくあつさんと一緒に過ごすと、毎日がとても新鮮な色で満ちそうだな、と感じました。

わくわくが詰まったこの場所を拠点に、生活してみたい人。

きくあつさんの持つ多様なスキルに触れ、視野を広げてみたい人。

この場所にあるリソースを活用して、好きなことをしながら経済活動を行ってみたい人。

そんな方にはうってつけの空間だと感じました。

長い年月をかけて築き上げてきた『上三川のいえ』で一緒に活動してみたい!という挑戦者がいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、こちらからきくあつさんのブログ・SNSなどもご覧いただけますので、気になった方はぜひ覗いてみてください!(コミュニティ食堂もとてもアットホームで楽しいので、ぜひ足を運んでみてくださいね*)

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募集要項

求人職種プロジェクトマネージャー
業務内容◯上三川のいえの管理(周辺、DIY含む)
◯施設レンタル管理・広報
◯ワークショップ・イベント企画、運営
◯イベント出店(仕込み、出店、片付け)
◯畑で野菜作りからの六次化商品企画販売
◯女性の多様な働き方関連の研究・情報発信 等
雇用形態 要相談
給与・月給歩合制(要相談)
採用予定人数2〜3人
応募資格・条件◯20歳以上の色々なことができるようになりたい人
◯好奇心旺盛な人
◯食いしん坊な人
◯お掃除・お片づけが好きな人
◯基礎体力がある人(DIY、畑仕事があるので)
◯ワークショップやイベントの企画運営が自立的にできる人
◯基本的なPC操作とword、Excel、Powerpoint等が使える人
◯SNSなどへの投稿が容易にできる人
◯ネガティブ・コミュニケーションができる人
その他:チャレンジ精神、楽観性・誠実・丁寧さ・本質・共感・ユーモア・創造性、対話 等
勤務地上三川のいえ、上三川の畑、その他任意の場所
勤務時間要相談
休日・休暇要相談
福利厚生特になし
応募方法こちらのメールアドレス(kikuatsu7@gmail.com)よりご応募下さい
応募書類企画書、これまでのライフストーリー
選考方法上三川のいえ・畑・周辺案内を踏まえて、やってみたい企画5つの
起案と懇談
備考お試し期間半年または企画5つ開催
メッセージ初めは大変だと思うけれど、確実にいろんなことができるようになります。ワクワクを大切に!今年はまちづくり団体を立ち上げようと思っているので、一緒に上三川で活動できる方、大歓迎です✨
職種実践型インターンシップ
作業内容◯「上三川のいえ」の施設管理
◯プロジェクトの企画・運営(例:女性のためのプチ起業、本気のお店屋さんごっこ、満月の会、シェアハウス等)
◯パンやお菓子の制作・販売、ご飯づくり
◯外装左官作業・床貼り工事・その他DIY作業
◯畑仕事・薪割り・ガーデニング
◯SNSや紙媒体での情報発信 等
待遇食事・宿泊場所提供(お風呂は近くの銭湯です)
募集人数3〜5名
求めている人◯掃除や片付けが進んでできる人
◯創意工夫に意欲的な人
◯DIYやものづくりが得意・好きな人
◯人とコミュニケーションを取ることが好きな人
◯体力のある人(肉体的・精神的)
◯体験期間にコミットできる人
◯自主的に作業を進められる人
◯柔軟に対応できる人
◯実践的に学びたい人
勤務地上三川のいえ
勤務時間週5日 1日5~6時間程度(応相談)
期間約2ヶ月間
※話し合いで延長可能。新しい関わり方を見つけることも◎
休日・休暇任意
応募方法応募フォームでエントリー後、インタビュー面接を実施します
※応募フォームはこちら:https://forms.gle/Tx93WxS9VBX2gsrx6
メッセージ「色々なことやってみたい!」「チャレンジしてみたい!」「上三川のいえやきくあつに興味がある」「関わってみたい」という方、待っています!一緒に楽しみながら自立できる暮らしや仕事を創っていきましょう。私自身、試行錯誤しながら様々な可能性を模索している最中なので、共にしなやかに動けたらと思っています。

お問い合わせはこちら
kikuatsu7@gmail.com

興味を持った方、ここで活動してみたい!働きたい!と思った方は、ぜひお気軽にご連絡ください。ご連絡いただく際に、「あしかもメディアの求人情報を見ました」とお伝えいただけますと嬉しいです。