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レポート

iDEA→NEXT2023ファイナルプレゼンテーション開催

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人と社会を元気にする、社会を良くするアイデアを形にするiDEA→NEXT(アイデアネクスト)
今年度は2023年6月からプログラムがスタートしました。そして、挑戦者4組による最終発表の場として、2024年1月27日(土)にファイナルプレゼンテーションを開催しました!

今年度のファイナルプレゼンテーションは、①開会式、②プレゼンテーション(挑戦者による実践記録と今後の展望に関する発表)、③ポスターセッション、④閉会式の流れで実施しました。

開会式

開会式では、iDEA→NEXTやファイナルプレゼンテーションの趣旨を説明し、プレゼンにコメントをくださるコメンテーターを紹介しました。なお、今年度は以下の4名の方にコメンテーターとしてご協力いただきました。

・井上広法 様(コワーキングスペースaretオーナー、光琳寺住職)
・野崎千晶 様(株式会社ワークエントリー宇都宮営業所所長、株式会社Itsuka代表取締役)
・石井大一朗 様(宇都宮大学地域デザイン科学部准教授)
・土橋雄平 様(NPO法人キーデザイン代表理事)

挑戦者たちによる発表

開式後は早速、挑戦者たちによる発表です。
最初のプレゼンターは学生団体子ども科学ラボの斎藤さん。
子ども科学ラボは、これまで宇都宮市の峰地区で、月一回の子ども向け科学実験教室を実施してきました。今回は、科学で学んだことが日常の中でどのように活かされているかを子供たちが知ることのできる工場見学ツアーを実施するというアイデアを形にするためにiDEA→NEXTに参加しました。プレゼンでは、実際に行った子どもの「好き」や「夢中」を通して子ども同士が仲間となれるような空間を作りたいという想いで、会場に共感を生んでいました。コメンテーターからは、「楽しいを子ども同士で分かち合って難しいことを乗り越えられるような環境を作れる」、「科学を通してワクワクを広めてほしい」というコメントをいただきました。今後は、次の団体の後継者となる後輩を探しながら、科学教室や化学ツアーを継続していくみたいです。今後の展望に期待しています。


次のプレゼンターは宇都宮大学障がい児支援サークルNOBAの小山さん、大嶋さん。 NOBAは障がいのない社会「No Barrierな社会」を目指し、宇都宮大学で生まれた学生たちによるサークルです。これまで宇都宮市内の小学生を対象としたイベントの開催や学生向けの障がいに関する学習会、各種他団体様のイベントへの参加などをしてきました。iDEA→NEXTでは、親御さんの「気軽に公共交通機関を利用できない」「お出かけに行きづらい」という実際の声をもとに、LRTに乗ってバスケットボールを見に行く取り組みを実施し、その様子や、参加者の感想の声を発表しました。コメンテーターからは、「こんなサークルが大学から立ち上がって、子どもたちとその親御さんに経験を提供できているのが素敵」、「この取り組みで本当に助かる気持ちになる親御さんがたくさんいる」というコメントをいただきました。今後もNo Barrierな社会を目指して活動を進めていくNOBAのみなさん。今後の活躍と発展に期待しています。


次のプレゼンターはもしもプロジェクトの浅野さん。もしもプロジェクトは2022年度、下野市にて高校生のやりたいことを支援する取り組みとして実施されていたプロジェクトです。そのプロジェクトを2023年度から下野市にあるNPO法人青二才が引き継ぐ形となり、今回は青二才のインターン生である浅野さんが代表となり、もしもプロジェクトを発展させるためにiDEA→NEXTに参加しました。熱と想いのこもったプレゼンで、これまで実施してきた活動を発表しました。コメンテーターからは、「仲間の力で妄想が形になる場所をこれからもたくさん作って欲しい」という応援のメッセージや、「親は経験させたいが、子どもは言うことを聞かないというギャップがある。高校生が参加しやすくなるようなハードルを下げることも必要」などのアドバイスがありました。もしもプロジェクトは、来年度からは「出会いで可能性を広げる」ことを大事にこれからも活動を続けていくみたいです。今後の取り組みにも期待しています。


最後のプレゼンターは、Roots4(ルーツフォー)の小林さん。Roots4は子どもたちの困りごとを地域で解決するために立ち上がった作業療法士のチームです。子供たちの生活における困りごと(不器用さや、周りとの馴染めなさ、落ち着きのなさなど)を解決するためのアイデアを掲げ、iDEA→NEXT期間中は子供たち対象のイベントを実施したり、子どもたちと日々関わる学校や幼稚園・保育園の先生相手の研修や講座を実施したりと精力的に活動してきました。コメンテーターからは、「専門家が地域に出ていく社会の仕組みを作れたらすごく良い」、「事情があり、病院に行けない家族にとってはとてもありがたい仕組み」という意見が寄せられました。今後は、2024年度に法人化し、活動を広めながら、地域の中で子どものたちの困りごとを支えられる専門職を増やしていくことを目指していきます。今後の活躍にも期待しています。

ポスターセッション

プレゼンテーション終了後は、ポスターセッションの時間です。
来場者が挑戦者にプレゼンの時間に気になったアレコレを質問したり、挑戦者が来場者にプレゼンの時間では話しきれなかった普段の取り組みについて伝えたり、プレゼン内容をテーマに来場者と挑戦者同士でディスカッションしていたりと、来場者と挑戦者が活発にコミュニケーションを取っている様子が印象的でした。

閉会式~とちぎんグッドアイデア賞受賞

楽しいポスターセッションが終了し、いよいよ最後のプログラムとなる閉会式です。
まずは、今年度の寄付者へお礼をさしあげました。今年度は、個人・団体・企業を合わせ計1,611,629円(2024年1月27日時点)のご寄付をいただきながら、iDEA→NEXTを運営してきました。皆様ひとりひとりの想いが乗ったプログラムを最後まで走り抜けられたことに大きな感謝を示し、企業賞の表彰に移ります。

企業賞とは、企業賞を設定した企業が最も応援したい挑戦者へ送られる賞のことです。今年も株式会社栃木銀行様により企業賞を設定していただきました。そして、栄えある企業賞に選ばれたのは、Roots4の皆様です。Roots4の皆様には栃木銀行の藤川秀典様より賞状と賞金を授与されました。

企業賞表彰後は、コメンテーターからの総括のコメントをいただき、当会代表の岩井による挨拶をした後に閉会となりました。

最後に

iDEA→NEXTは、毎年みなさまからのご支援によって開催できているプログラムです。今年度もたくさんの方々からのご協力、ご協賛をいただきました。形は少しずつ変わっていくかもしれませんが、今後も皆様の応援を頂きながら、栃木の若者たちによる新しい社会への提案を育んでまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。