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会社の発展の土台作りにつとめる。人事のスペシャリスト『社会保険労務士法人 村上事務所』とは?

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みなさんは「〇〇士」と聞いてどんな仕事を思い浮かべますか?

弁護士、公認会計士、建築士、税理士…

「〇〇士」は、一般的に国家資格を合格し、専門性を有した職業です。

その1つに、人事のスペシャリスト「社会保険労務士(社労士)」があります。

「人事」と聞くと、採用や人事評価、教育などのイメージがあると思いますが、社労士はそういった企業の人事に関するサポートや働く人の労働環境を支えるお仕事です。

人事のスペシャリスト「社会保険労務士」とは? 



そもそも社会保険労務士(社労士)とは、企業に代わって従業員の労務管理や社会保険など法律に基づいた手続きを行う、謂わば「人事のスペシャリスト」

社労士の数は年々増え続けていて、現在は42,887人もの社労士が労働者や企業のサポートをしています。

例えば、皆さんが病院に行ったときに安く治療できる「健康保険」や企業で働いていた方が定年後に納めたお金をもらえる「厚生年金」は、社労士の方が手続きや申請をしてくれているからこそ、私たちは利用できています。

あまり聞き馴染みのない仕事ですが、実は私たちの生活にとても身近だったりするんですね。

その他にも、給与の計算や人事制度や労務に関するアドバイスをすることも社労士の仕事であり、働く人の採用から退職までを支えています。

これらの仕事は『労働法』や『社会保険』が関わり、上記のような手続きは、実は「社会保険労務士」の国家資格を持つ者にしか許されていない重要な業務です。

近年は「手続きの代行」から「人事労務コンサルタント」へとイメージが変わってきているそう。

とここまでご紹介してきましたが、ライターの阿部は、お恥ずかしながら今回の取材まで「社労士」という仕事について知りませんでした…。

というのも、実際に社労士の仕事は、経営者の方とのやりとりが多く、若手社会人や学生との関りが少ないのです。

そこで、社労士のリアルについて迫るべく、ここ栃木県宇都宮市で”コンサルタント型の社労士”としてご活躍される社会保険労務士法人 村上事務所代表 村上勝彦(むらかみかつひこ)さんにお話を伺いました。

今回お話を伺ったのは…

村上 勝彦(むらかみ かつひこ)さん
栃木県宇都宮市出身。大学卒業後、学生時代から携わってきた都内飲食店にてマネージャーとして経営を学んだ後、証券会社、飲食店専門コンサルタント会社を経て、2015年に「社会保険労務士法人 村上事務所」を開業。現場での経験と財務・金融への理解を強みに持ち、現在はコンサルティングを得意とした社労士として活動中。

 


会社の未来を考え、土台を作る”コンサル型”社労士「村上事務所」

本日はよろしくお願いします!社労士の仕事について知る中で、会社でいう人事や総務の業務に近いのかなと思いました。通常の社労士とコンサルタント(コンサル)型の村上事務所ではどういった違いがあるのでしょうか。

そうそう。その通り、まさに企業から人事の仕事をアウトソーシング(外注)してもらっている形です。

例えば、社長さんから「優秀な人を採用したい」っていう相談があった時は、まずはそもそも応募してくれるような魅力的な企業にするために、社長が「今後どんな会社にしたいか」をヒアリングします。その上で「Aのルートでいけば最短で理想の会社になれるけど、ゴロゴロ人が辞めていきますよ。でもBのルートでいけば緩やかで時間はかかるけど、みんながついてきてくれるかもしれないです。」というようなアドバイスをしてます。社長が判断しやすいようにね。社長がどう進むか決めたらそれに沿って必要な手続きなどをしています。

本質はその会社の未来や方向性を考えることなんですね。人事専門のイメージが強い社労士の中で、会社全体の事まで把握して助言する(コンサルも兼ねている)社労士さんは中々いないのではないでしょうか。

よく言われるね(笑)他の社労士事務所で働いたことないからわからないけど、僕の経験上、社長や経営者さんと今後の会社の戦略を練ったり、アドバイスしたりすることが自分が関わる企業が発展するために必要なものだと思ってたからね。

手続きや給与計算だけやってますっていう社労士さんいっぱいいるっていうけど、僕はそこにコミットしない。以前は僕も事務的業務もやってたけど、今はうちのスタッフに任せています。

うまく分業されているんですね!しかし、なぜ経営者の方は会社内でできる仕事を社外の村上事務所へ依頼するのでしょうか。

手続きや給与計算のアウトソーシング業務は社労士の仕事のほんの一部。うちの事務所の特徴は経営者の「人での困りごと」を解決すること。

「企業は人なり」というように、僕は「人」が大切だと思ってるのね。
でも、中小企業の経営者さんって、大半が「組織づくり」を学ぶ前に経営者になってるんだよね。だからどんな人材を採用して、仕事を割り振って会社を発展させていくのか、明確に役割分担を決めているところって少ない。

そんな経営者のために、人材に関するノウハウや今の時代の法律、組織論を提供して会社が発展するための人的経営戦略を創って伴走することが我々の仕事です。

なるほど。会社や経営者の方だけでは解決できない部分を社労士の方が補っているんですね。企業の成長を側で見守ることができるのも社労士の魅力ですね。

起業のきっかけは商売をしたい気持ち。その中で「勝てるマーケット」で勝負する

今では事務所を立ち上げられ、数々の企業の発展に貢献してきたと思いますが、社労士になられたきっかけは何だったのでしょうか?

実は、商売をやれればなんでもよかったんだよね(笑)だから最初は、社労士になりたくてなったわけじゃないんですよ。

ええ!なんでも良かった!衝撃です…!

それこそ、大学卒業後は飲食の経営者になろうと思っていたので、在学中から、経営を学ぶ為に「給与はいらないんで、賄いと一杯飲ませてくれるだけでいいんで、経営教えてください」って東京で名前と顔を売っていきました。そこで出会った経営者が新しいお店を出すっていうのでついていって営業統括マネージャーとしてお金を貰って働くようになりました。

飲食でも働かれていたんですね。しかも学生のうちにマネージャー職まで。

そのあと、お金や経済を勉強しようと思って証券会社に。でも、1年程勤めた頃に、今まではお客さんの喜びとか感動のために仕事をしていたところから、ノルマのために必ず儲かる保証がない金融商品を売ることに疲れてしまって3年で辞めて、そのあとコンサルタント会社に転職しました。社労士の存在を知ったのはその頃です。

証券会社やコンサルも。社労士になるまでに紆余曲折あったんですね!

ただその中で、商売を続けるには「一番勝てるマーケット(市場)で戦わないと勝てない」と思っていたので、じゃあどこで勝てるだろうと考えた時に思いついたのが「社労士」だったんです。

勝てるマーケット…詳しく教えてください。

「社労士は商売になるかも」と考えたときに、東京の社労士事務所に「社労士はどんな商売なのか聞かせてほしい」と片っ端から電話をして会いに行ったんだよね。その時に社労士の困りごとを聞いたら、「営業が得意ではない」「人前で話すことが苦手」っていう返答が多くて、コミュニケーションが弱い業界なんだってそこでわかったんだ。

普通の社労士は日本に溢れているけど、「飲食の現場のマネジメント経験×金融×コンサル=社労士」はいないなと思って。そうなれば僕の希少価値も高くなるし、コミュニケーションが弱いマーケットであれば、これは「勝てるマーケット」だなって。そこで社労士になると決めました。

自身の強みや経験を掛け算で考えることで、成功の確率を上げていたんですね。

飲食や金融の現場を通じて学んだ企業の経営、体験を知恵として企業を支えたコンサル時代。様々な職歴があってこそ今の仕事に繋がっていると話す村上さん

学生時代からの「商売をしたい」という強い気持ちが突き動かした数々の村上さんの行動力に驚きました。様々な職業や現場を経験することで、働いている人の立場や想いを理解しているからこそ、より企業に寄り添った提案ができるのかもしれません。

更に話を伺うと、その強い想いには両親の面影がありました。

ガソリンスタンドを経営する両親の影響で進んだ経営者の道

「商売をしたい」という想いは、どこから芽生えたのでしょうか?

両親の影響かな。僕の実家がガソリンスタンドを経営していて、その姿を幼い頃から見て育ったから、当たり前のように自分は経営者になるものだと思ってた。だから、社長になりたい!というよりは、経営者以外の選択肢を持ったことがなかったんだよね。 

経営者の道は特別なことではなく、当たり前の選択肢だったんですね!栃木県で事業を始められたのにも、何か理由があるのでしょうか。

「2つあるかな。1つは勝ちやすいなと思ったんですよ。東京の方が圧倒的に企業数は多いけど、絶対的に強い敵も多い。じゃあ、宇都宮だったら企業数は少ないけど、強い相手って少ないなって。

まさに「勝てるマーケット」ですね。

もう1つは、ふと20年間の東京生活を振り返ったとき、「目黒とか世田谷の為に仕事頑張ろうと思った事、1秒もないな」と思って。そこで改めて社労士の試験が受かった後、どこで開業しようか考え直したときに、「宇都宮の為だったら、なにかできるんじゃないかな」って思ったんだよね。

東京で長く生活していた村上さんに宇都宮での開業に挑戦した今の感想を聞くと、「やっぱり宇都宮でやってみてよかったですよ。やっぱり人もいいし、土地柄なのか比較的ゆったりしてる。経営者同士の人間関係も近いから仕事がしやすい。」と和やかに語ってくれました。

やりがいは、会社が発展するきっかけ作り

社労士の仕事をしていて嬉しいことややりがいに感じることは何ですか?

村上さん: お客さんの会社が発展するきっかけを作れるのが嬉しいね。
「村上さんに頼んでから会社がいい方向に進みました」ってお話を頂くと、やっててよかったなって思うね。

評価制度ひとつとっても、どちらの社員さんが優秀かで判断するのではなくて、「社長の想いに合っているか」どうかを基準にすることが大切。それを従業員の方々にも可視化するために、僕が社長さんたちに「何を大事にしているのか」「今後どうしていきたいのか」をヒアリングして、相手の良さを引き出したり、大切にしていることを再発見することは、やりがいに繋がってるかな。
「あ、僕こうゆうの大切にしていたんだってわかりました!」っていう社長さんいっぱいいらっしゃる(笑)

選んでくれた社員への恩返し

お仕事をされている中で、大切にしていることは何ですか?

やっぱりそれは社員の幸せかな。社員のみんなが幸せになってくれるだけの給料を払って、定時で上がれる環境を作って、「村上さんと一緒に仕事をしたい」「村上事務所で働いて私の人生良かったな」って思ってもらうのが1番。

素敵ですね!

村上さん:数ある会社の中でこんな何もない、ちっちゃい事務所で働いてくれているわけだから。だったら、僕はその思いに答えたい。選んでくれたんだったら、こちらも精一杯恩返ししますよって。

すごい恥ずかしい話、今は僕よりも、圧倒的にうちのスタッフの方が社労士の業務について知ってます(笑)その代わり、僕はみんなが幸せに生活できるくらいの仕事を一生懸命取ってくる。営業マンみたいなものです。

村上さんなりのスタッフの方への感謝の伝え方なんですね。

村上事務所の会社HPの「代表プロフィール」に気になる一文を見つけました。

 

あと、ずっと気になっていたのですが、モットーである「道徳を忘れた経済は罪悪である。経済を忘れた道徳は寝言である。」とはどういうことでしょうか。

二宮尊徳さんの言葉なんだけど、僕は「道徳(正しさやルール)」の中で物事に取り組むっていうことよりも「経済(儲け)」を取りがちなのね。だから、そのまま「道徳」を忘れて儲けに走ったらそれは犯罪になっちゃうじゃん。でも、逆に「経済」を取らずに「お金がなくても皆を救いたい、良いことだけやりたい」って言っても、それは夢物語だよね。だからこそ、この考えを常に持つためにモットーにしてる。

たしかに、何かを成し遂げるには正しさもお金もどちらも大切なことですね。

「コンサルタントができる社労士」を増やしていきたい。

これから、頑張りたいことは何ですか?

やっぱり僕らみたいな「コンサルタントができる社労士」を増やして行きたいですかね。社労士だけでは、商売する上でこの先どこかで限界がくると思う。ただ事務的な手続きをするのではなくて、その先の会社の未来を考えられる人が増えれば、もっと社会全体も良くなっていくと思う。

最後に新しい世代の社労士に向いている人の特徴について伺いました。

どんな社労士になりたいかが重要。僕らみたいなコンサル型でやりたいのだとしたら、企業の発展のサポートがしたい人。あとは、いろいろ吸収することが好きな人が向いてるんじゃないかな。とにかく知識を仕入れて、自分で経験して知恵にしない限り、相手には伝わらないから。今までやってきたことの中でのの答えじゃなくて、自分の知らないことは前のめりに調べて、そこに自分の経験を付け足して考えられるといいね。

社労士のイメージがガラリと変わった1日でした。ありがとうございました。

社労士の「生の声」、いかがだったでしょうか。

法律に関わる固い印象から、会社の未来をデザインする創造性ある仕事へと印象が変わった人も少なくないのではないでは。

「社労士」の枠組みにとらわれずに、企業の真の悩みに真正面から向き合う村上事務所。

今回の取材で見えてきたのは、コツコツした手続きや業務の先に、企業の発展のために組織作りを支え、悩み考え抜く社労士の新しい姿でした。

経営者と一緒に組織作りを変革したい人。
企業が実現したい未来を支援したい人。
さまざまな企業で働いた経験を活かしたい人。
常に新しいコトを取り入れて、課題解決をすることが好きな人。

そんな想いがある方には、社労士はぴったりの仕事だと感じました。


記事を読んで社労士の仕事に興味が湧いた方、村上さんにもっと話を聞いてみたい方はお気軽にご連絡ください。

公式HPはこちら

また、9月に行われるトークセッション式イベント「とちぎの会社とつながる会」では、今回取材した村上さんをゲストにお迎えします。記事では書ききれなかった本音トークやもっと知りたい方は是非ご参加を。

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