〈仕事紹介〉あなたの想いを届けたい。「想いを形に」するクリエイターチーム『おりいろ』
目次
わあ〜!
とっても素敵な映像!!
綺麗ですね…!!
見せていただいたのは、一般社団法人『えんがお』の紹介PVです。
『えんがお』は、高齢者の生活支援から障害を持つ方のグループホーム、地域食堂の運営まで幅広い事業に取り組んでいます。
映像からは、この団体の想いや活動の様子が鮮明に伝わってきます。美しさの中に温かみがあって、ライター青山は感動してしまいました(涙)
百聞は一見に如かず。まずは、一度ご覧ください…!!
見せていただいた映像はこちら↓
いかがでしたか?
こちらの映像は、今回インタビューさせていただいた西川さんが立ち上げた『おりいろ』が制作したものです。
『おりいろ』は、「想いを形に」を大切にする各分野のクリエイターが集まるチームとして、映像制作をはじめ写真撮影・web制作・デザイン・音響・配信・SNSなどクリエイティブ系の業務を行っています。
SNSやデジタルサイネージを日常的に目にする機会が多くなってきた現代社会において、『映像』は私たちの生活により密接なものとなっていると感じます。
今回は、映像制作などクリエイティブなお仕事やフリーランスという働き方についても、お話を伺いました。
この記事を読み終わった頃には、クリエイティブの本質が見えるかもしれませんよ!
今回お話を伺った方は…
おりいろ 代表 Lily’s Studio 代表
西川 光太(にしかわ こうた)さん
1991年12月8日 生まれ、栃木県矢板市出身。栃木県を拠点に映像・写真の制作・デザイン・Web制作・SNS運用・配信を事業として行う。これまで、ブライダルをはじめ企業やイベント、作品などの映像を10年に渡り手掛けてきた。ひとりひとりの想いに寄り添った、温かみのある映像が魅力。
スペシャリストクリエイター集団『おりいろ』
このような素敵な作品を作り出すお仕事って魅力的ですね!
ありがとうございます。ただ、本質的には「お客様の抱えている課題に対して、これらのIT等のツールを使って解決するお手伝い」という仕事をしています。
”作るだけ”の仕事ではないということですね。しかし、映像からSNSまで幅広い業務をどのように行っているのでしょうか。
『おりいろ』は、フリーランスの集まりで活動しており、『映像・カメラ・web制作』など各分野のスペシャリストがいます。お客様の課題にあったものは何なのかを丁寧にヒアリングさせていただいて、課題解決に一番最適だと思うものを提案しています。
アベンジャーズみたいでかっこいいですね!「フリーランスの集まり」ということは、『おりいろ』さんはチーム名という感じでしょうか。
現状はそうですね。でも、将来的には『おりいろ』の名義で法人化を考えています。
法人化まで見据えているのですね!チームの中で西川さん自身は、どのような分野を担当されているんですか。
主に、映像やSNS・広告の運用代行・少しだけ写真撮ったりなんかをしています。各々が自分の得意な分野で能力を発揮し、課題解決に取り組んでいます。
とても素敵な名刺をいただいて、名前の由来が気になりました。
『おりいろ』という名前には、「お客様の想いとわたしたちのスキルや考えを織り重ねて、新しいかたちを作っていこう」という想いがこもっているそうです。
その立ち上げの経緯について、お聞きしました!
「誰かのために」を追い求めて
西川さんの映像との出会いはなんでしたか。
高校を卒業して3年間病院の施設管理をしていたんです。施設管理なので人と接するというよりは、設備に向き合うことが多かったです。その中で「もっと人と接する仕事がしたい」と思うようになりました。その時に偶然、高校の恩師に「先生やらないか?」と声をかけられて、一時的に高校の教師をやりました。
先生ですか!?別方向ですね!
そうなんです(笑)
先生を経験すると生徒が数百人いる中で「もっと個人個人に目を向けたい」と感じました。でも、公の立場ということもあり、ある程度平均的に見るしかなくて、「もっと誰かのためだけに仕事がしたい」と思ったんです。
そこから、ブライダルの世界に目を向けました。挙式当日の新郎新婦さんのためだけに仕事ができるという部分に魅力を感じたんです。当時は何もスキルを持っていなかったのですが、未経験OKの映像制作会社さんを見つけて働き始めました。そこから1年3ヶ月ほど働いて独立し、映像に関わり続けています。
独立するまでが早いですね!?映像の知識に触れていた期間が1年3ヶ月だったと思うのですが、独立に不安とかなかったですか?
あまり考えてなかったですね…(笑)
当然、制作会社で働いている人に比べたら成長は遅かったと思うのですが、新郎新婦さんの気持ちに寄り添うという部分を大切にしていたらなんとかなりましたね。
独立後は、Lily’s studioという屋号を取って、現在も活動しています。個人で事業を行う中で、今のチームメンバーも含めた各分野のスペシャリストや自分にはできないことをできる人、自分にないスキルや感性をもっているような人に恵まれました。
以前は「いろんなものを自分でやらなきゃ」と思っていましたが、このような人々と出会ったことで「ちゃんと専門の人に任せたほうがいいな」と感じることも多くなりました。
得意不得意もありますし、全てを一人でこなしていくのは至難の業ですよね。
そうですね。でも、お客様からは「動画ができるならwebもお願いしたい」とセットで頼まれることも多くて、個人に求められているスキルの幅が大きいと感じます。
ただ、できないからって「それはできないんですよ」と言うのは違うと思って。
なぜ、違うと思いますか。
『映像を使ってSNSを運用し、興味を持ってもらってwebサイトを見てもらう』このような導線を考えると、映像だけでなく色んなものが必要だからです。
だからこそ、各分野のスペシャリストがいるなら「お客様のために」ということを考えて、みんなで同じ方向を向かっていく形がいいなと思い、今年チームを組みました。
「お客様のために」という想いが本当に素敵ですね!!
ツールではなく、あなたの想いに価値を
事業を行う上での、こだわりを教えてください。
「あくまで、映像や写真・webページなどは”ツールでしかない」ということを忘れないようにしているのは、こだわりです。それらのツールをどう使うのかをお客様とすり合わせて、その先にある価値を目指すことが大切だと思っています。
ツールそのものに価値があるわけではないんです。
たとえば、動画を作りたいというお客様がいた場合、そこに至るまでに何かしらの想いがあります。実際に、お客様に「なぜ動画を作りたいんですか?」と聞くと「私達はこういう活動をしていて素晴らしいことだと思っています。しかし、色んな人に知ってもらえないと意味がないから動画を作りたくて…」と話してくださいます。
つまり、動画を作ることではなく、「知ってもらいたい、集客したい」などの想いが本当の目的ということです。
そういった「想いを形に」する手段が、映像や写真・webページなどである、というだけなんですね。
映像を作る側としては、制作物自体に価値を見出してしまいそうですが、そうではないということなんですね…!なぜ、『想いを形にすること』が大切だと思いますか?
想いがないと形を作ることができないからです。なので、お客様にもお時間をいただき、その想いが何なのかをヒアリングでしっかりと聞くようにしています。
どんなに素晴らしい活動をされている方がいても、その活動やサービスを知っている人がいないと、非常にもったいないですよね。そこを、私達が形にして広げることで皆がハッピーになれば嬉しいです。
想いがあるからこそ共感が生まれ、感動するのだと思います。
技術職のやりがいと苦悩
仕事のやりがいはどんなところですか?
ツールを通して生まれた価値に対して、お客さんが喜んでくれたり変化があったりしたときに、変化をもたらせた自分たちに「やった」というようなところがありますね。
お客様が喜んでくれたり求人できたり売上が上がったり、そういった結果を生み出していけるのがやりがいがあります。その中で人と接する機会が多いので、人と接するのが好きなのも相まってやりがいを感じます。
なので、自分たちが輝く必要はないんです。
自分たちは究極的に黒子だと思っています。
人を輝かせる仕事ですね、黒子とは言い得て妙です!
主役になりたいわけじゃないんですよね。あくまで、サポートするのが楽しいんです。二番手というか。社長の右腕とか、一歩下がったところ、そういうほうが好きなんです。
自分が出なきゃいけないときもあるんですけどね。(笑)
一方で大変なことはありますか?
技術職なので、とても早く生み出されていく機材や新しい技術に対する学習が一番大変ですかね。「こんなこともできるの!?」「あんなこともできるようになったの!?」が日々更新されていくので、追っていくのに苦労します。
あとは、SNSの運用など比較的継続していかなきゃいけない部分が多いので、どう継続していくかを考えるのが難しいですね。
多忙な中で、日頃の業務に加えて新しい物への学習もするのは大変ですよね。学習のために、どのような工夫をしていますか?
やっちゃうことですね。
新しい物が出てきたときに、ある程度はどんな事ができるかはわかるので「これができるならこの案件に使えるよね」という感じで仕事に組み込んでしまいます。
もちろん事前検証はしつつも、実践的に取り入れていくと中身の濃いフィードバックができるので、一番手っ取り早いです。あとは、SNSを活用して情報収集するなどして、自分の中に落とし込んでますね。
時間の捻出という部分での工夫はありますか?
時間の部分でいうと、自分でなくてもよい仕事はやらないようにしてます。例えば、簡単な撮影や編集などは僕じゃない人もできますし、そういった仕事の振り分け方というのはチームで動いている上で効率的な部分だと思います。
会社とは異なる、フリーランスのチームという働き方。
時には、理解されづらいこともあるといいます。
フリーランスという働き方に「とても大変である」というイメージを持っていたライター青山は、その実態が気になってしまいました。
仕事の秘訣は“コミュニケーション”
今もフリーランスとして働かれていますが、一人で事業を行うことのメリット・デメリットはどんなところでしょうか。
フリーランスというと、自由なイメージがあると思うのですが、あくまで『選択』が自由なだけなんです。なにをやるかの選択、働くか休むかの選択、が自分でできるだけです。時間的な自由があるわけではないんですね。
そういう意味では、選択する自由というのはメリットでありデメリットでもある表裏一体の部分ですね。
自由に選択ができるからこそ、休むのも頑張るのも全て自分次第ということですね。一つ一つの判断における責任が、常に自分にのしかかってくるのですね。
「他責」がなくなるので、何があっても自分の責任になります。人によってはそれが、プレッシャーや重荷になるかもしれません。
自分は「自分の責任なんだから」と割り切れるタイプなので、メリットとして受け止めてます。
「自責」を受け入れて自分と向き合える人にとっては、とても成長できそうな環境ですね!「時間的な自由」という部分でいうと、「フリーランスはクライアントを第一に考え、人より沢山の時間働くイメージ」があるのですが、実際はどうですか。
ああ〜(笑)
昔は「お客様は神様だ」的なものがありました。
でも、コミュニケーションをしっかり取るようになってから、お互いどういう人か理解し合える関係ができたので、無理な要望をしてくる方がいなくなっていったんです。
コミュニケーションを取らずに、『発注者ー受注者』 という関係になってしまうと「言われたものは全部やらなきゃ」となってしまったり、こちらから意見が言えなくなってしまうんですね。「その力関係はおかしい」という想いはずっとありました。
お仕事をいただいてる側なので立場は下かもしれませんが、制作を考える時には一緒に想いを形にする仲間として同じ目線で向き合っています。
より良い関係を築くためにコミュニケーションはとても大切なのですね…!!
IT・発信力を栃木へ広げていく
最後に、将来に向けての展望を教えてください。
栃木ってITやSNSに疎い県民性というか、新しいものを取り入れにくい所があると思うんですけど、それを打開したいです。
少しわかります…。しかし、なぜ打開する必要があると思いますか。
自力で発信できる能力を持つということに、すごく重要性を感じているからです。僕たちが代わりに発信することもできるんですけど、今後も生き残っていくことを考えたらそれぞれが自力で発信できる能力を持っていたほうが絶対に強いんです。
SNSを使いこなしてPRする企業さんも増えていますし、確かにその通りですね。
ただ、県内にこのような考えに至っている企業や人がまだまだ少ないので、発信力の重要性やITの活用などを広めていきたいです。
そのために活動していることはありますか?
実は、県内の映像制作学校の先生をする予定なんです。ただ映像を作る技術だけでなく、「想いを伝えるためにどうすれば良いか」という部分まで教える予定です。
まずは、そういったところから県民性を変えたいですね。
今回の取材を通して、西川さんの暖かくて優しい雰囲気から人柄の良さが伝わってきました。
クリエイティブ系の仕事はパソコンと向き合うイメージが強いですが、相手とのより良いコミュニケーションが素晴らしい作品を作る上で欠かせないものだと感じました。
普段の生活でも、手段に目を向けすぎて「何のために」という本質を見失ってしまうことはあると思います。
だからこそ、本質である「想い」を大切にする『おりいろ』さんの作品は人々に感動を与えるのではないでしょうか。
皆さんも伝えたい想いを、『おりいろ』で形にしてみませんか。
『おりいろ』団体情報
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