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子どもと大人が上手に関わりあう社会を ービタミン・キッズLAB代表 若林明子さん

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今回、インタビューを受けてくださった若林明子さんは、真岡市で「こどものまち」の事業化を始めたり、子どもも大人も可能性を広げることができる場である「ビタミン・キッズLAB」を作ったりと、精力的に活動しています。大人と子どもの関わり方や、若林さんが思い描く「ビタミン・キッズLAB」について伺いました。

プロフィール

「ビタミン・キッズLAB」代表 若林明子さん

出身地:栃木県真岡市
趣味、得意なこと:工作・立体的なものづくり
好きな言葉(座右の銘):想像以上は当たり前
大切にしていること:動かずにいられない想いに従うこと 

子どもと大人の関係性

以前から「NPO法人こどものみらいプロジェクトゆめドリ」で、 全国の小中学校で夢が湧き出る授業を届ける取り組みをして来ました。そこで子どもたちと関わると「夢なんてない」「どうせ自分には叶えられない」最初に口にするのはこの言葉で、話している中で夢がないことを否定的に考えていると感じています。

しかし、周囲の大人の価値観で自分を評価しているだけで、その子たちはすごく力を持っていると思っています。別の団体でも造形活動をしていて、子どもたちはちょっとできないと「才能がない」と言います。何かの基準と比べていたり、すぐに諦めてしまったりする子どもが多いです。解決のためには子どもたちは先生や親でもない第三者の大人たちと関わることが必要だと思います。大人が「もう一度やってみたら?」と背中を押せると良いのではないかと考えています。

また、子どもに関わる大人が「子供の意見を尊重すること」=「口を出さないこと」と考えてしまうことがあると思います。大人は口を出さないように我慢して、子どもは自分の知識の範囲でしか考えられないという状況になってしまいます。こんな時、大人は「アドバイス」ではなく「リクエスト」をするのが良いと考えています。大人も子どもも楽しい関わり方を学び続けなければならないと感じています。

「ひまわり工房」子どもも大人も対話できる場

子どもも大人も関係なく対話のできる空間として「ひまわり工房」を作りました。ここではいろんなことがごちゃ混ぜになる場にもなってほしいと思っています。ワークショップをしてもらったり、地域食堂をしたり、やってみたいにチャレンジしてほしいと考えています。私が何かを教える場ではなく、たくさんの人が出会って対話が生まれて子どもも大人も可能性を広げることができる空間を理想としています。子どもは大人がいることでもう一歩踏み出せたり、大人は子どもと対等になって対話をすることで新たな気づきを得たりして、素敵な空間になると思います。また、誰かに貸出をしているけれど、近所の子供たちがいつものようにひまわり工房に入ってくる。そんな未来も描いています。

子どもの権利を守りたい

真岡市に市民立法で「子どもの権利条例」を制定することを目指しています。日本は「子どもの権利条約」に批准して25年になりますが、子どもの権利に対しての認識が広まっていないと考えています。この条例を市民が作ることのメリットは沢山あると思います。例えば、子どもと接するときの基準になります。大人が子どもとの接し方に迷ったとき、「子どもの権利」に立ち返ることで、子どもを主語に考えることができると思います。また「こどものまち」というイベントを実行したいと考えています。「こどものまち」というのはドイツ・ミュンヘンで行われた「ミニ・ミュンヘン」が発祥で、子どもだけが市民になれるまちで働いたり、社会の仕組みをつくったりするものです。子どもたちが自分たちのまちを作って行く中で「子どもの権利」を考えたり、そこに関わる大人が子どもの権利を基準に多くを学んだりする機会になると考えています。

地元の子どもたちに還元したい

今まで全国の子どもたちには貢献できていることがあると思うのですが、地元の子どもたちにはまだ何もできていないです。そこで、真岡市を拠点に、子どもも大人も一緒に可能性を広げていけたらと思っています。

また、多くの人が「子どもだから知らなくてもいい」と言われたことがあると思います。子どもだから知らなくていいと大人が判断してしまのは、子どもが判断する機会を奪ってしまって、可能性を潰してしまうことになると思います。私もそんな子どもの頃の自分と少しだけ重ねているところがあって、子どもの頃に欲しかった空間を作っていきたいのかもしれません。これからは、ここ地元で子どもと大人がのびのびとできる、この「ひまわり工房」で過ごしていきたいと思っています。

次世代へ伝えたいことは、「失敗を楽しんで!」

あなたの思う「失敗」とはなんでしょうか。人に評価されないことや、挫折をすることでしょうか。失敗を楽しむと言ってもそう簡単にはできませんよね。しかし「失敗」を「成功のヒントになるデータ」と考え、今度はここを修正して試してみたらどうなるかなと考えれば、またやってみたくなりませんか。 自分が「失敗だ!」と決めなければ、失敗にはなりません。失敗の基準も評価も自分の中にあります。「失敗を未成功と言い変え、何度でもやり直せばいい。いつからでもスタートできる」。そう思ってみてはいかがでしょう。

以前、子どもに「やってみたら」と言ったら「もし失敗したらどうしてくれるんだよ」と言われたときには「残念だったねって言ってあげるよ」と答えました。私は、無責任に応援します。そして、失敗している姿をちゃんと見ています。「だから止めとけって言ったのに」なんて言わず、「今度はどうするの」って面白がって聞きますから、安心して失敗を楽しんでください。