〈求人〉人と人とが関わり、つながり合うためのヒントは新聞販売店にある?真に地域に寄り添う“坂田新聞店”の仕事とは
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人が生きることにおいて大切なものはなにか、考えたことはありますか?
生きていく上では、生活必需品があれば十分。そう思っている方もきっといるはずだと思います。
けれど、こころの豊かさに焦点を合わせたとき、そこには「ひとりじゃない」という実感が大切になるのだと、とある新聞販売店のインタビューをしながら思いました。
今回ご紹介するのは、創業から今年で93年目を迎える『坂田新聞店』。
坂田新聞店とは、新潟県長岡市で新聞販売業をスタートさせ、現在は栃木県宇都宮市に拠点を移し、新聞販売の他に様々な地域貢献活動やタウン情報誌『TonTon』の発行等も行う歴史の長い新聞販売店です。
宇都宮市のみで販売を行っており、配達エリアは14地区。現在は22歳から82歳まで、およそ150名の社員が働いています。
新聞販売店と聞くと、“真面目でお堅い”印象を持っている人も少なくないかもしれません。
でも、坂田新聞店はちょっとだけ違います。
何が違うのかというと、そこで働く人も、仕事内容も、仕事を通じて生み出しているものも、なんだか全てが新しくわくわくするものばかり。
インタビューを通して見えてきたのは、まさに人や地域とつながり、関わることへの意味と価値。いまの時代にはなくてはならない仕事だったのです。
そんな坂田新聞店では現在、ともに地域をより良くしてくれる仲間を募集しています。
地域と人とのつながりを真に大切にしている会社だからこそ、できることがたくさんあります。「新聞販売店にはあまり興味ないなあ…」という方も、ぜひ覗いてみて下さい。ライターの森谷同様、新聞販売店の概念がガラッと変わるかもしれません…!
今回お話を伺ったのは…
「あって良かった」と言われる新聞販売店になりたい
坂田新聞店では、新聞販売業はもちろん、持ち運びが困難なお米やお水等の日用品を送料無料でお届けする『お買い物支援隊』というサービスの実施、コロナ禍において外食が難しい購読者と飲食店支援のために始めた、宇都宮市の美食をお届けする『坂田プレミアムグルメ便』の実施など、独自の取り組みを多く行っています。
また、警察と手を組んだ『地域安全パトロール員』という活動をはじめ、様々な地域活性化イベントの企画から実行までを担っていたり、栃木県のスポーツチームを応援するスポンサーとなっていたりなど、他の新聞販売店では類を見ない地域貢献活動が数多く見られます。
なぜここまで地域に暮らしている人に視点を置くことができるのでしょうか。
「自然とですね」
そう語るのは、専務取締役の坂田さん。
本当に直感で、お客様の喜ぶ姿がイメージできることならなんだってやる。僕たちが新聞をお届けできる範囲は決まっているので、「そこに暮らす地域の人たちに何ができるか」ということを常に考えています。
全国販売ではなく、宇都宮市に住んでいる方たちに利用していただく新聞販売店なので、お客様に焦点が合わせやすいということがありますね。ただ、「純粋に人を喜ばせるのが好き」という専務の想いが強いのかなと感じています。
とくに『お買い物支援隊』は良い意味で新聞販売店っぽくないですね。
「買い物に行くのが大変になってしまった」というお客様の声を聞いた社員から「何か自社でサポートできませんかね」と提案があり、一人暮らしの高齢の方向けに始めました。お客様にとっても嬉しいし、社員にとっても誰かの役に立っているという実感が得られていると感じていますね。
お客様と社員さんとのコミュニケーションから生まれたサービスって、本質をついていて素敵ですね!
坂田新聞店では、お客様とのコミュニケーションを大切にするため、対面での集金にこだわっているそう。集金方法が手渡しだからこそ何気ない会話が生まれ、日々の困りごとについても聞くことができるのだと感じました。そういえば一人暮らしをしていた私の祖母も、「家を訪ねに来る人との会話は楽しい」と言っていたような気がします。
やっぱり、人って『つながり』が一番大切なんですよ。それは誰しも根源的欲求として必ず持っているものなので、集金の際の何気ない会話や情報提供、イベントやサービスの中で関係性をきちんとつくっていくことこそがお客様の喜びにつながると思っています。
「坂田新聞店があって良かった」という“存在する”という意味のBeと、「坂田新聞店の〇〇さんに会えて良かった」という“会う”という意味のMeet。この両方の「あって良かった」と言われる会社を目指していきたいです。
お話を聞いているうちに、坂田さんが本当にやりたいことは『新聞をお客様に届けること』ではなく、『新聞を届けることで人と人とのつながりやコミュニケーションをつくること』なんだと感じました。
新聞販売店の仕事は、購読者から集金を行い、定刻通りに新聞をお届けすることだろうと勝手に思い込んでいた私は、まさに目から鱗。対面での集金により生まれる何気ない会話から本音を拾い、その地域に暮らす人たちの課題解決のために活動することも坂田新聞店の仕事なのです。
とくに「これ嬉しかった!」という取り組みはありますか。
以前、購読者様向けに『歌声コンサート』という企画をしたんですよ。それがすごくみなさん足を運んでくれて。
参加者は高齢の方が多く、懐かしの歌を涙ぐみながら歌っていました。その時に「やってもらえて本当に良かった」「またやってね」と言われて、「喜んでもらえて良かった」と心から思いましたね。
これです(スマートフォンの動画を見せながら)。
ええ!すっごくお客様いますね!!
一応コロナが流行る前ですからね!(笑)「自分が役に立っている」ということを直に分かってもらうために、社員のみんなにも参加してもらったんですよ。
なんだか、新聞販売店の概念が自分の中ですごく変わったような気がします。
本当になんでもやりますからね(笑)
社員一人ひとりに『目配り・気配り・心配り』。自信を持ってもらうことで生まれる関係性
坂田新聞店は地域に根ざし、人と人とのつながりを本当に大切にしている会社なのだということが良く分かりました。
でもちょっと気になるのは、地域ばかりに目が向いてしまい、社員のことはしっかり見てくれているのかな…?というところ。
しかし専務取締役を勤める坂田さんは、「社員を成長させたい」とインタビューの中で何度も口にしていました。
なんでも、プロのコーチングの資格を持っていて、社員にコーチングを行うこともあるのだとか。
「自分なんて…」と言っていた人から、「変われるチャンスかもしれない」「成長したい」という言葉が出るようになると素直に嬉しいですね。
業界自体をもっと変えないといけないと思っていますが、大卒で新聞販売店に勤める人なんて基本的にほとんどいないんですよ。会社をリタイヤして勤め先を探している人、中卒や高卒で中々定職につけないという人が多く入社してくるので、そういう人たちに自信をつけて貰えることが一番だと思っています。
自信をつけて、「坂田新聞店にいたからこそ色々なことに挑戦できるようになった」「他の場所で頑張ってみたい」と羽ばたいてもらっても良いと思っています。
新聞販売店なので、一部でも売れるということが会社にとっては一番いいことなんですよ。そういった意味でも数字はすごく大切なんですけど、専務は数字だけの結果を見ないんです。
例えば、1回営業に行って成功した人もすごいけど、10回行って10回断られましたって人もちゃんと評価する。「そのガッツが大切だよ!」と言ってくれる上司なので、若い人が入ってくれたらきっと成長できるんじゃないかなと思います。
社員一人ひとりの顔と名前が一致しているくらい経営者と社員との距離が近いので、働いている人の熱量が伝わりやすいということもありますね。
経営者と社員の距離が近いのはどうしてでしょうか。
僕らの会社って、人がいないと駄目なんです。だからこそ、「この人のいいところはどこにあるのかな」と目配り・気配り・心配りをしていく。
僕は、社員の良いところをあえて別の社員に聞きます。そこで聞いたその人の良いところを褒めることで、「自分がやっていることは誰かの役に立っているんだ」と自信に繋がる上、「自分のことをそんな風に評価してくれているんだ」と社員同士の関係性も良くなるんです。
でも、ただ単には褒めない。どこが良いところなのか、しっかりと見た上で聞いた上で褒めないと、「ただ褒められただけなのかな」と思ってしまうんです。褒めることはもちろん、褒められ方も大切だと思うので、そういうところは心配りしていますね。
上司の方がコーチングのプロだと、社員さんにとっても働きやすいと感じますね。
そうですか、ありがとうございます。どうもプロフェッショナルです(キリッ)
(笑)
専務は、一つの話だけを聞いて判断しないですね。
例えば、ある社員の不満を耳にしたときには、「そういうこともあるかもしれないけど、〇〇さんはこういったところで頑張っているんだよ」と伝えてくれます。約10年間すごく近いところで働いてるんですけど、社員を悪く言ったことは一度もない。そこは本当にすごいなあと思いますね。
小森さん、なんかお土産持って帰る?
フルーツでお願いします!(笑)
面白いのが、小森さんは何かあったときの不満を俺に言うの。それで相談に乗ったときに、「返し方がイケメン」って。返し方「も」にしてほしかったよね~。
相談しやすい雰囲気なんでしょうね。
自分で言うのもなんですけど、日本一色々なことを言いやすい専務だと思います。小森さんめっちゃいじりますからね。
いじりますね(笑)最近、若い人が会社に定着してるのってそこかなと思うんですよね。若い社員が上司に直接意見を言うのって実はすごく難しいじゃないですか。でも、「この人なら受け止めてくれる」という安心感があることによって言いやすくなるんですよね。
そういう関係性がないと、本当にいいものってつくれないと思うんです。
社員を大切にしている坂田新聞店では、毎年行われる新年会で社員の功績を称え、表彰する式を開催しているそう。
日々、何気ない感謝の気持ちを伝えることはもちろん、「ありがとう、これからもよろしくね」というメッセージを伝えるための大きな場を意図的に設けるということも、社員一人ひとりにとってのやりがいにつながっているのではないでしょうか。
実際に働いている社員さんに本音を聞いてみた!
ここで、実際にエリアマネージャーとして働いている三井さん、矢田部さんにもお話を伺ってみることに。
どうして坂田新聞店で働こうと思ったのでしょうか。
結婚資金を貯めるためにとにかく稼げるところを探していて、坂田新聞店を見つけました。初めて正社員にしてもらったのが坂田新聞店で、HPを見ても社会保険もしっかりしていますし、他の新聞販売店さんとは全く違っていたので、そこに魅力を感じまして…(緊張気味)
そんなに堅くならなくても!(笑)
働いてみて分かったことは、従業員を大切にしているなということですね。新聞販売店のイメージは正直ブラックで人間的な扱いをされないのかなと思ってたんですけど、全然そんなことなくて。実際にお客様と話をする時も、すごく優しい言葉をかけてくれるんです。もちろん最初は新聞販売の営業なんて初めてだったので、すごく難しかったんですよね。でも、慣れるのも大分早かったです。
お客様とのコミュニケーションが密な分、言葉ひとつで心がほっと温まりそうですね…!働く上でやりがいを感じる瞬間はありますか。
一緒に働いている人たちって距離が近いので「ありがとう」とかすごく言いづらいと思うんですけど、そういう人たちに「ありがとう」と言われると素直に嬉しいですね。「バックアップできたのかな」とそこで初めて自分のことを認めてあげることができます。
僕は忙しくなるときですね。トラブルがあったときに、「どうしたら上手く進めていけるかな」と試行錯誤する。すごく大変なんですけど、そのときに「働いてるな!」って感じがしますね。
すごいMっ気ある人みたいな回答(笑)
周りの人にすごく感謝しているので、ちゃんとやらないと自分のいる意味がないなと思うんです。
矢田部くんに関しては、同級生でもある三井くんが紹介してくれたんですよ。そういうのってありがたいですよね。だって、働いている環境が悪かったら紹介しないじゃないですか。
自分にとって良い職場だと思わないと、中々友人には紹介しないですよね。
『プレイングマネージャー』として自分の可能性を広げてみたい人、募集中!
笑顔の絶えない和やかな社内の空気感を堪能し、本当に家族のように温かくて素敵だなあとしみじみ感じました。仕事仲間というよりも、揺るぎない一つのチーム。力を合わせて仕事をしているからこそ生まれる連帯感が、社内の結束と信頼感を強めているのかもしれません。最後に、今回募集している人材についてお伺いしました。
現在募集している人材はどのような人でしょうか。
現場のサポートもしながらお客様に対してもサポートできる『プレイングマネージャー1』のような人を育てていきたいです。若い人が早いうちからそういったものを習得できれば、挑戦の幅が広がると思うんですよね。
結構いますよね。坂田新聞店で自信をつけて、違う職種で頑張ってみたいっていう人。そういう人も応援したいじゃないですか。
会社のためだけでなく、社員のためを心から想っていてとても素敵です。ともに働く人に求められることは何かありますか。
いや、ないですよ。ここに来て色々やってもらえたら、忍耐力やスキルは自然と身につきますから。色々な人がいるからこそ、色々な価値観に触れられる。仕事を通じて自然と成長していくので、特にないですね。強いて言うなら、やる気と情熱かな。気持ちがあれば、スキルは何歳になっても身につくものだと思っているので。
何にでも熱くなれる人だと良いのかなと思います。
人に対して手間を惜しまない。そういう人材を育てていきたいなと思っています。日常って当たり前になりがちですけど、当たり前なんてないと思うので、社員一人ひとりが何気ないことに気がつける人になってくれたら、うちの会社はすごく大きくなっていくんじゃないかと思いますね。
僕の姿を見て成長する社員と、社員を見て成長する僕とで、互いに成長できる環境が一番ベストかなと。本田圭佑みたいなこと言ってしまいますけど、僕ら、伸びしろしかないんで!
宇都宮市という限られた範囲でのビジネス展開だからこそ、そこに暮らす一人ひとりと向き合い、つながることができる。坂田新聞店ならではの強みを活かし、今日も『ひとりじゃない』と感じられるようなつながりと喜びに溢れた地域を目指し、新聞を配達しています。
『新聞を販売すること』ではなく、『新聞を届けることによって地域の安全とつながりづくりをサポートすること』こそが、坂田新聞店の真の仕事なのです。
特に、「若い人を育てたい」という想いに満ちた人がトップにいる会社では、自分の意思をまっすぐ持って成長できるのではないでしょうか。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方、ピンと来た方は、坂田新聞店で人と人とのつながりづくりに貢献するという働き方の選択をしてみませんか?
自分の可能性を拓きたい方、色々なことに挑戦してみたい方、大歓迎です!✨
募集要項
求人職種 | 管理職見習い |
業務内容 | ・営業 ・集金 ・配達の担当エリアを持っている各メンバーへのサポート業務 |
雇用形態 | 正社員 |
給与・月給 | 23~26万、別途手当 |
採用予定人数 | 2~3名 |
応募資格・条件 | 原付免許又は普通自動車免許 |
勤務地 | 宇都宮市内(担当エリアは応相談) |
勤務時間 | 1:00~18:00の間で実働6~8時間程度 |
休日・休暇 | 4週4休、有給休暇あり |
福利厚生 | ・有給休暇 ・社会保険 ・健康診断無料 ・制服支給 ・社内研修 ・賞与年2回 ・永年勤続表彰 |
応募方法 | メール(oinuma@sakata-net.com(担当:生沼))又はお電話(0120-667-794)よりご応募・お問い合わせ下さい。 |
応募書類 | 履歴書 |
選考方法 | 面談 |
メッセージ | 人との触れ合いや人を笑顔にすることが好きな方、ともに地域をより豊かにしていく仕事をしてみませんか?✨ |
ご応募・お問い合わせはこちら
⇒メール:oinuma@sakata-net.com(担当:生沼)
⇒お電話:0120-667-794
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