とちぎ地域づくりインターンシップ県央エリア活動体験レポート
この記事はとちぎ地域づくりインターンシップの県央エリアにて行われた活動体験についての記事になります!
『とちぎ地域づくりインターンシップ』とは、地域づくりの担い手となりうる若者を継続的に地域につなぎきれていない、地域に多くいる実践者同士のネットワークが不十分という課題を受け、大学生・高校生・専門学生・20代社会人向けに開催された、実践者とともに地域づくり活動を行うインターンシップです。
県央エリアでの活動体験は、3団体各々がぞれぞれの課題に向き合いながら日々活動している現状を現場で感じることができる活動体験になりました。
参加者はみんな地域づくり初体験!
ドキドキして顔を見合わせていた参加者が、活動体験後にはキラキラした顔で主体的に地域づくりに関わろうとしています。
この記事はそんな変化を起こした活動体験を県央エリアのコーディネーターを担当した中山が皆様にお伝えします✨
まずは、活動受入団体3団体のご紹介をします。
活動受入団体紹介
① NPO法人フードバンクうつのみや
2011年4月より個人・企業などから、まだ食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食品を寄贈してもらい、食に困っている方に無償で提供するフードバンク活動を継続している団体。食品を提供するのみではなく、提供前に生活状況の聴き取りを行い、利用者の生活を根本から立て直す「総合相談支援」を実施している。
② 宇都宮空き家会議
「アキヤノモウソウカイギ」「アキヤノイジリカタ」「空き家の学校」などの活用の担い手の育成。空き家・空き地のお困りごとに対して協力事業者のマッチング、活用プランの提案、空き家バンクの運営、物件所有者への意識啓発、等を実施している団体。
③ NPO法人クロスアクション
栃木県那須烏山市で活動する地域づくり団体とのプロジェクトサポートや、これから地域活動を始めたい方のサポートなどを行っている団体。また、駅前にてコミュニティスペースを所有し、地域づくり実践者、関心層、行政などを結び付けるための交流事業なども行っている。
活動体験
各エリアでのオンライン説明会終了後、それぞれのエリアに分かれて各団体1日×3団体の合計3日間の活動体験が行われました。
10/30 NPO法人フードバンクうつのみや
初めての活動体験、そして参加者同士初の顔合わせとなるフードバンクうつのみやさんでの活動体験。
最初はそれぞれ緊張もありましたが、終盤には緊張も解けていました。
活動体験は2チームに分かれて①ケース会議と②食品整理を時間で入れ替えてどちらも体験しました。
①ケース会議:
実際にあった相談をもとに、参加者同士でどのような対応をして援助していくべきかを話し合う会議
②食品整理:
寄付された食品を期限や種類ごとに整理して棚に振り分けていく作業
ケース会議の様子 食品倉庫での説明 振り分け作業の様子
①のケース会議では、まず相談者はどういう状況なのか、どうしていくのがいいのかについて参加者同士で議論しました。
「注意しなければいけないことは、こちらが最善だと思ってやっていることでも、相談者にとってそれは最善ではないこともある」というスタッフさんからの言葉を聞いて、より深くケース会議に臨む姿勢が見られました。
②の食品整理では、なかなか見ることができないような珍しい食品を発見し盛り上がり楽しみながらも、どう言った食品が寄付に適しているのか、一番求められる食品は何かについても学び、活動しました。
11/7 宇都宮空き家会議
全体説明 外の空き地で撮影
宇都宮空き家会議さんでは、実際の空き家を一日限定の駄菓子屋にするというプロジェクトを一緒に進めていきました。レクリエーション班とレイアウト班の2班に分かれて作業をして、徐々に空き家を駄菓子屋に近づけていきました。
①レクリエーション班:
空き家の駄菓子屋の時に子供たちが空き家の中と外の庭でできるレクリエーションを考える班
②レイアウト班:
空き家の中にどうお菓子を並べて飾り付けていくか、今あるものを整理し駄菓子屋に改変していく班
レクリエーション班 棚に並ぶ駄菓子 まとめの発表
この活動体験の約二週間後、実際に「あきやのだがしや」としてイベントが開催され、当日の来場者数はなんと211人。とても賑やかなイベントになりました。
実際の空き家を利活用して新たな景色を作り出していくという地域づくりに出会いました。
11/13 NPO法人クロスアクション
町歩き開始 コミュニティスペースぷらっと
活動体験最後の団体はNPO法人クロスアクションさんでした。
体験内容は、実際に居場所づくりを行っているスポットを中心に歩くフィールドワークと、クロスアクションさんが運営するコミュニティスペース「ぷらっと」にてグループワークを行うというものでした。
町歩き
①清水川せせらぎ公園:
那須烏山市の中心部に位置し、春は桜が、秋は紅葉が楽しめて親子でゆったり過ごせる公園。
②山あげコモンズ:
山あげ会館内に併設されたフリースペース。宇都宮大学のプロジェクト演習による成果物等が展示されている。
③スタディーカフェ870:
市内の塾経営者が卒塾生と現役生等の学習交流拠点として開設したスペース
グループワーク
コミュニティスペース「ぷらっと」:
時間貸しのレンタルスペースとクロスアクションメンバーの作業場所という二つの顔を持つコミュニティスペース
清水川せせらぎ公園 山あげコモンズ スタディーカフェ870
今回、参加者のほとんどが那須烏山に来たのが初めてという状態で始まった活動体験。町を歩きながら活動団体のことやスポットを知り、グループワークでは「どうしたら地域の課題が解決できるか」について活発に話し合っている姿が印象的でした。
まとめ
県央エリアでの活動体験は参加者にとって視野が広がるものであったと感じました。活動体験をしていくごとに抱く想いや感想がより深いものになっていき、「地域づくり」をすることに積極的に関わりたいという方が多くなりました。
プログラムとしては、これから3月まで参加者それぞれが1つの団体を選んで行われる長期インターンシップとなります。
参加者ひとりひとりから語られる想いを聞いていると、胸が熱くなりこれからの活動に期待が高まります。
これからもより楽しみながら「地域づくり」に挑んでいく仲間が増えることに期待して県央エリアのレポートとしたいと思います。
これからの「地域づくり」にも乞うご期待!!