子どもたちの“好き”を体験を通じて育てる『NPO法人あおりんご』
目次
スポーツ選手・パティシエ・警察官・パン屋さんなど、みなさんが子どもの頃に憧れていた職業はなんですか?
ライターの小野は、かねてより車掌さんに憧れを抱いていました。
けれど、実際に憧れていた職業に触れる機会はほとんどないのではないでしょうか。
今回は、子どもを対象に様々な職業に触れる機会提供を行うなど、“子どもたちの好きを育てる”活動を行うNPO法人あおりんご 代表理事 吉田 英樹(よしだ ひでき)さんと理事 渡辺 希代美(わたなべ きよみ)さんに、JR小山駅前ロブレにあるCafe Mikotoにてお話を伺いました。
今回お話を伺った方は…
NPO法人あおりんご 代表理事 吉田 英樹(よしだ ひでき)さん
1970年栃木県小山市生まれ。大工職人、スキーショップ経営、リフォーム営業、広告代理営業などを経験し、2005年にウェブマーケティングを軸とした株式会社アド・プロモートを設立。現在はオフィスヨシダグループ会長を勤める。また、NPO法人あおりんご代表理事としても活動中。その他、著書『WEBマーケティングはプランが9割』を始め、栃木放送『人生を変える仕事図鑑』やおーラジ『ヨジダ×ヨシダ』といったラジオ番組も運営。以前小山駅にあった駅そば『きそば』を再現したキッチンカー『小山のきそば号』も設立。
NPO法人あおりんご 理事 渡辺 希代美(わたなべ きよみ)さん
1987年栃木県那須烏山市生まれ。現在はオフィスヨシダグループの吉田英樹会長秘書、NPO法人あおりんご理事として活動中。吉田さんと共に栃木放送『人生を変える仕事図鑑』やおーラジ『ヨジダ×ヨシダ』といったラジオ番組にも出演。以前小山駅にあった駅そば『きそば』を再現したキッチンカー『小山のきそば号』も運営。
『NPO法人あおりんご』とは
あおりんごとは、栃木県小山市にあるNPO法人です。未来の人財を発掘や育成のため、子どもを対象に、中小企業の社長さんなど各分野の専門家が仕事の魅力を発信するワークショップを開催しています。NPO法人あおりんごの活動は、ご協賛いただいた企業・個人様のご協力により実現しています。
住所:〒329-0201 栃木県小山市粟宮1丁目13-41
電話番号:0285-38-6431
営業時間:10:00〜18:00(定休日:土・日・祝)
公式HP:https://aoringo.org/
SNS:公式LINE・Twitter・Instagram・YouTube
「“いい人”が企業に入ってこない」の言葉から始まった活動とは?
活動をはじめたきっかけについて教えてください!
本業で中小企業向けにマーケティングや広告等の支援を行っているのですが、そこで支援をしている企業の社長さんから「”いい人”が企業に入ってこない。それなら雇わない方がいい」という声を聞いていたんです。
”いい人”とは具体的にどのような人ですか?
企業にとって即戦力となるような人ですね。けれどそうではなくて、「子どもの頃から”いい人”を育てればいいんじゃないか」と考えたんです。
子どもの頃から”いい人”を育てる?
当時、子どもたちが職業体験を行う機会は少なかったので、「実際に中小企業で働いているプロが子どもたちにダイレクトに教えてあげれば仕事への興味が湧くんじゃないか」と考えたんです。そこで生まれたのが『プロモーションサポート協会』です。でも、何をやる団体なの?と言われてしまいました(笑)
たしかに、名前からでは何をする団体か連想できないかも…
そうですよね(笑)そこで若々しさを連想させる『あおりんご』という言葉を見つけて、「これだ!」と思って団体の名前にしたんです。
あおりんごって愛らしくて素敵な名前ですよね!どのような取り組みを行おうとしたのでしょうか?
取り組みとしては、『子どもたちの好きを育てる』ために、第一線で働くプロが直接教えるワークショップを行っています。「教える方も学ぶ方も、テーマは何でもいい。とにかく楽しいことをやろう!」という感じで。
決まったテーマがなく、とにかく楽しいことを。なんだかワクワクしますね…!
でもいざ始めようという時に新型コロナウイルスが流行してしまい、子どもたちが外でも遊べなくなってしまったんです。そこで佐野市の国際クリケット場を借りて、そういったワークショップなどを行う『あおりんごマルシェ』を開催しました。子どもたちは大喜びでした!
『あおりんごマルシェ』?
具体的には、縁日・お祭りですね。自分が子どもの頃に参加して楽しかったものを形にしました。マルシェ内では『あおりんごコイン』という疑似通貨を使っていて、そのコインで縁日などを楽しむことができます。“子ども店長”として子どもたち自身が販売を行うこともあるんですよ!
子どもの主体性が育まれそうでとっても良いですね!あおりんごさんが取り組んでいることは、あおりんごマルシェ以外にも何かあるのでしょうか?
楽しいイベントが生まれそうだったらすぐに動くんですけど、今はあおりんごマルシェに一番力を入れています。
大変だけどね…でも、楽しいからやってます!!
「とにかく楽しいことを」というのを本当に大切にされているんですね。
あおりんごマルシェを支える方とは?
あおりんごマルシェではボランティアさんが活動していると耳にしたのですが、どのような方がいらっしゃるのでしょうか?
ほとんどが地元(小山市近辺)の方で、マルシェ以前から「協力したい」と言ってくださっている方です。
あとは、私たちが運営しているキッチンカー『小山のきそば号』のつながりで団体を知って協力してくださる方も多いね。
地元周辺の方々のご協力が主なんですね!
そうですね!全体的には、ある程度年齢を重ねて「子どものために何かしたい」と考えている方が多いですね。
ズバリ!「どんな想いで活動されているのか」についてお聞きしました
おふたりはどのような想いで活動されているのでしょうか?
自分たちの「楽しい」が子どもたちに伝播して、素直に楽しんでもらえたらいいなと思っています。今となっては子ども心は分からないので、子どもの頃の記憶を必死に辿って考えるように意識しています。
あおりんごが生まれたきっかけは本業の就労支援なので、「どう学ぶか」を「学びたい」に変えていかないといけないと考えています。だから酸いも甘いも色々な体験ができる場所をつくることが理想かな、と。そして最後は、相手に感動させられるまで到達したいと思っています。
私自身、『小山のきそば号』でのボランティアがきっかけでNPO法人あおりんごさんを知りましたが、子どもたちの未来のために活動されているおふたりの想いなどを伺うことができ、とても貴重な時間となりました。
吉田さんからは「体験することは新しい気づきになる」というお話もあり、『何事も自身で体験することが大切である』とあらためて認識することができました。
みなさんも『自分自身が体験する』ことを意識して日々を過ごしてみてはいかがでしょうか。またその第一歩として、あおりんごマルシェに参加してみてはいかがでしょうか。きっと新しい出会いや楽しい体験が待っているはず…!◎
6月3日(土)に開催された『あおりんごマルシェin宇都宮』にも取材に伺ってきましたので、そちらの記事もお楽しみに!🍏