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学生の声

自分らしく生きる選択。ー白鷗大学/野々村 麻帆さん

学生の声

プロフィール

野々村 麻帆(ののむら まほ)
白鷗大学 経営学部 経営学科 3年生

高校時代は、シンガーソングライターとして栃木県内のライブハウスで活躍。音楽を辞めた後、自分自身の世界観を追求し、若者の悩みを作品に落とし込もうとカメラを始める。大学では、経営学部の枠に囚われずに話題のニュースを討論・デザイン・動画作成などを学ぶ。人の役に立ち、人に頼られる仕事に就くことを目指し、現在就職活動中

「人と比べていた」
シンガーソングライター時代

人間関係がうまくいかない生活から「逃げたい」という思いと「他の人と違うことがしたい」という思いが高校時代に重なりました。そこで始めたのが、シンガーソングライターの道への挑戦です。

シンガーソングライターを始めると、人間関係に悩む暇もないくらいのめり込みました。しかし、音楽を続けていく中で「なぜあの人は売れていくのに私は売れないのか」と他人と比べてしまい、音楽に対するモチベーションが下がってしまいました。音楽活動を続ける目的が明確でないことに気づいたのです。

20歳の節目になり将来を考えた時、ライブハウスで出会うバントマンたちに比べて「自分は音楽に捧げるような熱を持っていない」ということに気が付きました。それから、「このまま音楽を続ける必要があるのか」と思い悩みました。

そんなある日、電車待ちで本屋に訪れた時に「誰とも比べなくていい。そう囁かれたはずの世界はこんなにも苦しい―」(2019年中央公論新社 朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」 あらすじより引用)という帯に書かれた言葉に惹かれ、その本を手にしました。そこには「人と比べる物語」がまっすぐに綴られていて、自分自身と重なり、胸が痛くなりました。物語を読む中で、人と比べず考え過ぎないで生きることも大切だということに気がつかされ、自分らしく生きていくためにも、人と比べてしまっていたシンガーソングライター生活に終止符を打つことにしました。

シンガーソングライターとして活躍していた野々村さん

自分の世界観を大切にしたい

出身高校が野球の強豪校で、試合の撮影をしている同級生の姿に憧れたことがカメラをはじめたきっかけです。当時はシンガーソングライターとして活動していたため、ライブハウスの撮影から始めることにしました。

音楽を辞める決断をした時にライブハウスの出入りが気まずくなると思い、写真を辞めることも考えました。しかし、ライブハウスにいたカメラマンや写真仲間と出会ったことで写真の楽しさを知り、続けることにしました。

ただ綺麗な写真を撮るのではなく、一目見たら「私の写真だ」と分かってもらえるような写真を目指しています。普段は、被写体さんの素の表情を大切に、女の子特有の悩みや若者の価値観などをテーマに撮影しています。その作品を用いたグッズ制作やSNS発信を行い、より多くの人に触れてもらえたなら嬉しいです。

そして、自分と対話する機会を提供することができる作品づくりを目指したいです。

「clair =グレーゾーン」をイメージした野々村さんの作品

意見を持つことの大切さ

ゼミ活動では、最近のニュースや大学生の関心の高い話題を取り上げて討論したり、どうすれば解決できそうか仮説を立てたりしています。

例えばゼミの討論では、「なぜ就活生はリクルートスーツに黒髪でなければならないのか」という議題に対し、「就活生の協調性や規則を守れているかどうかを見たい」という企業側の思惑があるのではないか、という意見が出ました。企業側からこのような本当の理由が提示されれば、就活生も納得して行動できるのではないかと考えます。この活動を通し、一つの問題に対して自分の意見を持つことができるようになりました。

やるからには、とことん!!

文化祭実行委員会でHPのデザイン制作を任されることになりました。大学で基礎的な知識を学んではいましたが、正直HPを作れるほどデザインの知識はありませんでした。そして独学でデザインを制作し、努力の甲斐もあり、結果として実行委員会のメンバーにとても喜んでもらえました。誰かから頼りにされたことで「人の役に立てる」と思考の幅が広がり、努力することが出来たのだと思います。

2019年の白鷗祭HP

あなただから頼りたい」
と言われる存在を目指して

「あなただから頼りたい」と言われる人になることが目標です。頼ってもらえるようになるためには、相手との信頼関係が大切だと思っています。私は、医療分野で頼られる存在になりたいです。日本では高齢化が深刻化し、医療の需要がますます高まり、より多くの人の役に立てる仕事になると思うからです。祖母が高齢者特有の病気を患っており、家族が週に3日、会いに行っています。働きながら介護をする家族の姿をみて、何らかの形で介護する側、される側の困り事を解決していきたいと思うようになりました。周りと比べず、自分らしく歩み、頼られるような存在を目指して、これからも頑張っていきたいです。