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学生の声

「ついていきたい!」と思われるリーダーになりたいー宇都宮大学/高橋 愛さん

学生の声

プロフィール

高橋 愛(たかはし まな)
宮城県 利府町 出身
宇都宮大学 国際学部 国際学科 3年生
Best サークル長
Dive-in 1,2年生イベント担当

ーいまの活動

『Best』、『Dive-in』

ー『Best』とは?

大学で所属しているサークルですが、宇都宮大学だけでなく国内や世界各地に存在していて、Bible、English、Sports、Travelで構成されているサークルです。特にBibleでは、世界で一番広く読まれている本としての「聖書」を取り扱い、聖書の中に書かれているものをどう解釈するか、自分の経験や生き方とどのように照らし合わせるかなどを深く考える機会を創っています。

学年関係なくディベートを行うので、経験豊富な先輩から学んだり、逆に先輩から自分の価値観について見習いたいと言われたりしたこともあります。また、自分と全く正反対の考えをもつ人もいて、自分にとって驚きのことでもその人にとっては当たり前のことであるため、新しい気づきを得ることができます。

参加しているメンバーは全員がキリスト教徒というわけではなく、仏教家庭で育った方もいます。また海外のBestメンバーとの交流もあり、自分の英語の実践をしながら一緒に浅草観光したり、カードゲームをしたりして国境を越えたつながりを大切にしています。

4月から私はBestのサークル長になります。メンバーの意見をより多く吸収して場合に応じた判断ができるリーダーになりたいと思っています。リーダーと言っても、みんなに意見をもらい助けてもらってサークル自体をあるべき方向に進ませていけるように頑張りたいです。

ー『Dive-in』とは?

大学一年生の時に同じ学部の友達が立ち上げた学生団体です。「学校で学ぶ英語はテストのための英語である」という共通の問題意識をもつメンバーが集まり、小学生に向けて実用的な英語教育を無償で提供する団体です。

Mission「宇都宮市の小学生にテストのための英語ではなくコミュニケーションとしての英語をイベントやゲームを通してお届けし、英語を話す楽しさを感じてもらう」
Vision「地域と世界をつなぐグローカルハブになり、宇都宮にいながらも世界を体験できる機会を創出する」
Value「現役大学生がつくる新たな英語教育の価値を創造し、一人でも多くの子供たちに世界や英語のわくわくを提供する」

主な活動に『Dive-English』というものがあります。これは、現在峰小学校の子供たちを対象に開催しているアクティビティであり、例えば、go straight, turn rightなどを学んで英語でスイカ割をやってみたり、英語だけでなくほかの言語で自己紹介文を作ったり、海外の遊びを英語で行ったりしています。私は団体の1,2年生イベントを担当し、企画から当日の運営までを行っています。

いまの活動のきっかけ

『Best』は仲の良い先輩から誘われて入りました。「先輩後輩関係なく楽しめるサークル」だと聞いていたので、人脈を広げたかった私はすぐに入ることに決めました。また、もともと宗教にとても関心を持っていたため、Bibleのディスカッションというものにとても魅力を感じました。

『Dive-in』には、自分が今まで学校で受けてきた英語の授業が日常生活であまり役立たないと感じた経験から入りました。国際学部に所属しているため、ある程度の英語の知識は持っているという自信がありました。しかし、大学入学当時は外国人の友達に英語で話しかけられても苦笑いで終わってしまったという経験があるため、日常的に英語を話すという習慣が大切なのだと気づきました。

小学生たちに英語を教える上で、小学生の抱く「わからない」を意識しながら活動しています。彼らが何を理解できて何を理解できないかを完全に把握するのはとても難しく、「これはわかるだろう」と私たちが勝手に思い込むと、小学生たちが困惑して途端に英語の楽しさを感じなくなってしまいます。

何を知っていて何を知りたいのかを直接聞くことで、それに合わせて英語を楽しんでもらえるような企画をつくれるように日々考えています。まずは子どもたちが英語への抵抗をなくすことを優先し、英語を話すことに少しずつ慣れ、楽しいと感じるようになってほしいと思っています。

ー大切にしている価値観

「他人と自分が違うのは当たり前」&「リーダーとは、周りに手を差し伸べてもらえる存在である」

「他人と自分が違うのは当たり前」という価値観を高校生の頃から抱いています。小学生時代は、自分と違う意見を持っている人はおかしい、間違っているという暴君のような考え方をもっていました。しかし、高校進学を機に地元から離れ、より多くの人や考え方に出会い、自分の意見が通らないことも経験したことで、このような価値観を抱くようになりました。

その後、大学に進学し海外に行く機会が増えると、自分がマイノリティになることがほとんどでした。しかし、現地人ではない日本人の私を無下に扱う人はおらず、宗教・食文化・生活習慣すべてにおいて尊重してくれた人がほとんどでした。彼らが私の当たり前を受け入れてくれたかは定かではありませんが、承知してくれたことは確かだと思います。

私は彼らの温かい心に触れ、自分もそうなりたいと思うようになりました。自分と違う考え方があるのは当たり前であり、当たり前だからこそどのように共存していけるのかを考えるのが大切なのです。今では自分と違う考えの人と話すことにワクワク・ドキドキを感じています。彼らの考えを知ることによって自分は一歩成長できるのです。

マレーシアの子どもたちと遊ぶ高橋さん

「リーダーとは、周りに手を差し伸べてもらえる存在である」というのが私の目指すリーダー像です。

学生団体やサークルの運営に携わっていく中で、一人で抱え込むと心身の疲労と情報共有の怠りを発生させ、物事をより悪い方向にもっていくことを学びました。リーダーとは、必ずしもすべての仕事を一人でこなせる人のことを言うわけではないと思っています。私が考えるリーダーとは、メンバーの良いところを見つけ、お互いに頼り合うことのできる人のことです。

もし自分を頼ってくれるリーダーがいたら、自分もその人のために何かしたいと思って声をかけたいと思うのではないでしょうか。サークル長になってからも、それ以外の環境でリーダーを務めることになる時でも、お互い頼り合えるような人になりたいです。

ー今後の目標

タイに留学して、宗教・観光分野の見識を深める

最近はタイ語の学習にも力を入れていて、7月からはタイへの半年の留学が始まります。以前から観光分野に興味があったため観光学部があるタイの大学へ留学を決めました。観光大国と言われるタイに行って、たくさんの観光資源を自分の目で見て、集客のためにどのような方法がとられているのかなどを学びたいと思っています。

また、宗教にもとても関心があるので、仏教文化をもつタイで仏教の考え方やマナー・習慣について知りたいと思っています。実際に現地で日本人がマイノリティになるという環境に身を置き、無宗教という存在が仏教国でどのような立ち位置になるのかを確かめたいです。そして、観光と宗教に関する知識を活かして、将来は旅行会社で来日外国人向けの企画の職に就きたいと思っています。

高橋さんから読者へのメッセージ!

最後に、一歩を踏み出そうとする読者へ、メッセージをお願いします!

色んな人と出会って色んな人と話すことで自分の考えが180度変わります!そんな人生も楽しいのではないでしょうか!!