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【iDEA→NEXT卒業生インタビュー】スタディカフェぺんしる 木津英美里さん

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iDEA→NEXT2017にてアクション部門グランプリを受賞した「スタディカフェ ぺんしる」の木津英美里さんに、iDEA→NEXTに挑戦した経緯や現在の取り組みについてお話を聞かせて頂きました。

-現在宇都宮大学の2年生とのことですが、学校生活のことを聞かせてください-

栃木県出身であることもあり、受験生だったころは他県の大学に進学したいという想いが強かったです。しかし家族の勧めや進路として関心を持っている観光業に関する勉強もできるかもしれないと考え、地域デザイン科学部に進学することになりました。在学中に役に立つ資格を調べて取得も目指せたらと思っています。

中学生の頃からバンドでドラムを叩いていて、現在もライブをやったり自分の好きなアーティストのライブを観に行ったりしています。

インタビュアーとバンドの話で意気投合し、会話が弾みます。

-プロジェクトを始めた背景と内容を教えてください-

「スタディカフェ ぺんしる」は、勉強場所に悩まされた自分自身の体験から生まれた取り組みです。

私は進学校に在籍していたのですが、自宅は集中して勉強するには良い環境とは言えず、地元の図書館も込み合っていて滅多に使うことができない状況でした。ファミリーレストランやカフェも長時間勉強スペースとして利用するのはお店に迷惑が掛かってしまう。

勉強しろと言われても、落ち着いて勉強できる環境がない!と当時辛い思いをしたことを鮮明に覚えています。

これから大学受験を迎える高校生たちには同じ思いをさせたくないと思っていた私は、スタッフの方に勧められたiDEA→NEXTへの参加をきっかけにプロジェクトをスタートさせました。

-参加してどんなことが得られましたか?-

とにかく勉強になったな。というのが率直な感想です。

具体的には、視野を広げて物事をとらえる機会や、仮説を立てる際に向き合うべき問題提起を貰うことができたことでしょうか。普段の生活ではなかなか身に着けることのできないスキルや経験ばかりでした。

とりわけ思い出深いのは、プロジェクトについてのアドバイスを貰っていく中で、「実際に高校生の声を拾ってみたら」と言われて街頭アンケートも行ったことです。当時は冬だったのでとても大変でしたが、自分自身を大きく成長させてくれたと思っています。

プログラム参加がきっかけとなりマネジメントなど関心分野も広がったそう。

-アイデア発表後、プロジェクトの進捗はいかがですか-

2017年3月にアイデア発表を行い、同じ年の9月には宇都宮市内でスタディカフェ第1弾を開催しました。

ファイナルプレゼンテーション後に大学の学生に協力呼びかけたところ10人あまりのメンバーが集まり、学習空間作りから提供するメニュー開発まで力になってくれました。とても頼もしく、嬉しくなったのを覚えています。その多くが運営メンバーとして現在も関わってくれています。

運営メンバーの受験体験談や解き方の指導も、受験を乗り越えた先輩にしかできないサービスです。

第1回は15名の高校生に対し、スタッフの大学生が勉強を教えたりしながら勉強場所を提供することができました。大学のそばにあるコミュニティスペースを利用しましたが、高校生の認知が少なく、高校生が集まりやすい場所の選定も課題だと感じました。

メンバーと考案したドリンクも美味しかったと好評で、反省点も多いですが手応えを感じることもできました。

また、実施にあたりiDEA→NEXTで頂いた活動支援金が大きな助けになってくれました。

-第1回開催を成し遂げて、今後の予定や目標はありますか-

「高校生のためのスタディカフェ」から「スタディカフェぺんしる」にプロジェクトの名前を変えて、第2弾を2月10日から3日間かけて開催します。テスト期間の直後なのでメンバーにも負担がかかりますが、一緒に悩みながら活動してくれるので感謝でいっぱいです。

このプロジェクトは卒業するまでかけて育てていき、将来的には趣旨に賛同してくれる後輩に引き継いでいけたらいいと思っています。

目指す社会像として意識しているのは、高校生の「勉強したいのに、できない」を社会から無くすということ。

これからも高校時代の私と同じ悩みを抱える高校生に安心できる空間を提供できるようにずっと努力していきたいし、ゆくゆくは大人の皆さんに高校生の学習環境をめぐる問題があることを理解してもらいたいです。

それに、宇都宮大学以外の学生にも輪を広げていけたら嬉しいですね。

※この記事は、作新学院大学様の1日インターンシップ受講生の皆さんとインタビューさせていただいた際の話を基にまとめられたものです。