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生理用品無料配布中!女性応援つながりサポート 『つなサポ相談室』

『つなサポ相談室』とは?

『つなサポ相談室』とは、女性全般を幅広く支援することを役割として、医療機関や様々な関係機関が連携した女性支援事業です。ちょっとした不安や悩みも遠慮なくご相談ください。相談員があなたに寄り添って、一緒に考えます。

例えば…
◎将来や生活(お金)が不安
◎生理用品が買えない
◎心がつかれた
◎頑張れない
◎相談相手がほしい
◎働きたい 等々

※秘密厳守・相談無料です

*生理用品無料配布中*

現在、生理用品の購入に困っている女性のために、つなサポ相談室が無償提供を行っています。

受け取り方は、つなサポ相談室のクーポン画面またはカードを提示するだけ。

あしかもメディアの運営団体であるNPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク事務所(住所:〒320-0862 栃木県宇都宮市西原1丁目3-4 aret)でも無料配布中です💌
※営業時間は平日10:00~21:00(土日祝休み)

中身の見えない袋でお渡しいたしますので、どなた様も安心してお越しください❀

受け取りまでの流れ

コワーキングスペースaretの受付にて
クーポン画面またはカードを提示する

②生理用品の入った袋を受け取る

※配布期間は2022年3月末までです
※男性スタッフが応対する場合もございますが、袋の仕様により中身が見えづらくなっておりますのでご安心ください
※基本的にお一人様一袋のご提供となりますが、ご家族の分など数袋必要な場合がございましたらお声掛けください
※袋内に当メディアのシール・ポストカード・コワーキングスペースaretの1時間のご利用が無料になるチケットを同封させていただいております。ぜひご活用ください♪

社会福祉法人恩賜財団 済生会って?

『つなサポ相談室』は、宇都宮市の委託事業として社会福祉法人恩賜財団 済生会宇都宮病院が担っています。

済生会とは、医療によって生活困窮者を救済しようと明治天皇が明治44(1911)年に設立した日本最大の社会福祉法人です。全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しており、『生活困窮者支援の積極的推進』『最新の医療で地域に貢献』『医療と福祉、切れ目なく』という3つの目標を掲げています。

どうして生理用品の無料配布という取り組みを始めることになったのか…。本音と経緯を探るべく、済生会宇都宮病院 課長代理 稲見 一美(いなみ ひとみ)さんにお話を伺いました。

稲見 一美(いなみ ひとみ)さん
社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、認知症ケア専門士の資格を所有。R3年度公認心理師の資格も取得。医療分野や地域福祉分野にてソーシャルワーカーとして20年以上相談支援を続けてきた。2018年より栃木県済生会宇都宮病院に勤務し、医療ソーシャルワーカー及びとちエール相談員として、性暴力被害者支援に携わるようになる。とちエールでは被害者相談対応の他、教員や学生向けの研修を実施し普及啓発活動も行っている。また、済生会地域包括ケア連携士としてソーシャルインクルージョン活動に取組み、地域のNPO団体等と協力して生活困窮者支援を実施。

どうして生理用品の無料配布を始めたのでしょうか。

コロナ禍において、若年層の自殺者がとても多くなったんですね。それも、令和元年と比較すると倍以上増えているんです。その時に学校に行けず孤独な学生、仕事やアルバイトを切られてしまった若者の現状を目の当たりにして、「済生会として何かできないか」とみんなで話し合いを行い、フードバンクうつのみやさんと一緒に宇都宮市内で行われる食料品配布会に参加させていただきました。

はじめは食料品の配布会に参加されていたのですね!

はい。その後、“生理の貧困”というワードが世に出始め、寄付を募り生理用品の無料配布を行うことにしました。

主にどのような方が受け取りにいらっしゃったのでしょうか。

本当に様々です。学生さんやシングル家庭の方、孫や娘にとシニア世代の方やパートナーにと男性の方も受け取りにいらっしゃいました。中には「仕事がなくなってしまったので経済的に苦しい」「急に生理が来て困っている」という方もいました。

宇都宮市内だけでも経済的に苦しいという方はすごく多いのですね。それに、コロナ禍で“生理の貧困”というワードが頻繁に出てくるようになりましたよね。

以前は“生理の貧困”についての声はあまり聞こえて来なかったと思うんですよね。けれど恐らく、コロナ禍以前からあった問題だと思うんです。コロナ禍になってより一層、経済的に困窮してしまう方が増え、表立って見えるようになったのかなと思っています。

食べるものがないと命の危機に関わるのですが、生理用品が足りないとなると他のもので代用できたり我慢できてしまう部分も正直あるので、優先順位がぐっと下がってしまいますよね。私自身、生理用品にかかる毎月の出費が嫌だなあと感じていた時期もあって、我慢して長時間使っていたときもありますね。結構そういった女性は多いんじゃないかなと思います。

生活必需品とはいえ、経済的に厳しいという状況に陥ってしまったら優先順位として高くなるのはまず“食べること”なんですよね。その他の生活用品にもお金がかかってしまうので、生理については交換頻度を減らしたり一番安いものを使用したりと、女性のみなさんはきっと色々考えているんだろうなと身を持って感じています。

でも本当はすごく大切なことなので、トイレットペーパーと同じように学校や公共施設に置いてくれたらいいなと思いますね。経済的に購入できないという以外にも、ホルモンバランスの影響によりいつ生理が来るか分からないので、「急に来て困ってしまう」という事態は誰にでも起こり得ることだと思うんです。

「手持ちのお金がない」「買う場所がない」という時は特に困りますね。私自身、過去に制服のスカートに血がついてしまったことがあり、かなり焦りました。本来恥ずかしいことではないはずなのに…当事者も生理が来ない男性側にとっても、双方向の理解がまだ足りていないのかなと感じる瞬間はありますね。

そうですね。男性も女性も正しく生理について知ってほしいし、温かく見守ってほしい。それだけでも優しい社会になるのかなと思っていますね。済生会としては、実は生理用品を配布することが目的ではないんですね。目的は、配布をきっかけに悩みや困りごとについて話せる機会をつくること。そうすれば、問題が複雑化する前に的確に支援につなげ、助け合える社会になるんじゃないかなと思います。

『配布をきっかけに当事者の方の声を拾う』『コミュニケーションを取る』ということが大切なんですね。

そうですね。ただ、済生会だけが窓口というわけではなく、生理用品が受け取れる・気軽に相談できるという場所を地域全体として増やしていきたいと思っています。現在も増やしている段階で、そういった場所は30箇所近くになってきました。

30箇所も!自分から助けてと言えないケースもすごく多いと思うので、悩みや困りごとを聞いてくれる場所が地域全体に増えていったら安心して暮らせると思いますね。

そうですね。配布だけでなく、生理について知ってもらう機会を設けるなどして、男女ともに話し合える社会にしていきたいです。

地域ひいては社会全体で生理に関する理解を深め、相談できる場所を増やしていくためのひとつのきっかけとしての生理用品の無料配布。

カードやスマートフォンの画面を見せるだけで受け取れるという仕組みにもこだわったそうで、女性にとっても気軽に受け取れる・相談できる場所が増えていったら、助け合いの輪が広がる素敵な社会になっていくのではないかと感じました。

どんな方でも受け取り可能ですので、この機会にぜひご活用くださいね!❀