コワーキングスペースを基点に地域のつながりを紡ぐ-実践型インターンシップレポート-
とちぎユースサポーターズネットワークが企画・運営を行う実践型インターンシップ“GENBA CHALLENGE”。2022年度の取り組みとして、コワーキングスペースaretと地域を繋ぐプロジェクトに3名の大学生が挑戦しました。
aretは、宇都宮市西原の光琳寺が2019年に設立したコワーキングスペースです。「地域とつながり、未来をつむぐベースメント」をコンセプトに運営をスタートしましたが、感染症拡大による影響で、利用者と地域を繋ぐ取り組みが満足に行うことが出来ない状況が続いていました。
そこでaret利用者が周辺地域に飛び込み、周辺地域の方がaretのことを認知して双方向的な結びつきを生み出すためのインターンシップ「コワーキングスペース周辺地域の魅力発信!周遊マップ“tabet(たべっと)”作成&交流事業創出プロジェクト」がスタートしました。
〇インターン期間
令和4年8月1日から令和5年3月30日
〇活動内容
・周辺店舗への取材依頼に向けた依頼書の作成、アポイントメント
・Instagramでの取材店舗取材のレポート発信
・aret利用者が周辺地域の魅力的なコンテンツを知り、周遊を促進するための情報冊子“tabet”の作成
・インターン活動報告会(オンライン)
・tabet掲載店舗のテイクアウトグルメ試食イベントの開催
インターン生が主体的に周辺店舗の調査とアポイントメントを行い、お店の方との関係作りも意識しながら取材と地域周遊冊子の製作活動を行いました。
2月17日に実施した掲載店舗のテイクアウトグルメ試食会イベントでは、アレット利用者や掲載店舗関係者、周辺にお住まいの方など、30名を超える方が集まり、周辺に魅力的なお店が沢山あることに驚きながら、様々な料理を楽しんでいました。
アレットに関わる人と地域を結び付けることがミッションである本インターン。アレットに多くの方が集い、地域の魅力に触れながら親睦を深める様子に、井上さんがアレットに込めた想いの一つの理想像を見たように感じました。
以下は活動を終えたインターン生のメッセージを紹介します。
【インターン生紹介】
宇都宮共和大学 子ども生活学部4年 河又 未空
〇インターンに参加した動機
光琳寺の井上さんが私の大学に来てくださり、講話を聞いたことがきっかけでした。インターンをすること自体が初めてだったのでどきどきしましたが、新しいことにチャレンジしてみたいと思い、企画の内容にも興味を持ち、応募しました。
〇取り組んだ感想
取材に行くということが初めてだったので、きちんと準備をしてもいざ取材に行くと何か1つ聞き忘れたり、写真を撮り忘れたりなどしてよく失敗を繰り返していました。しかし少しずつ取材が楽しくなり、取材先の人達との何気ない会話から輪を広げていくことが実感できて、とても人と人の繋がりの大切さを学ぶことができました。また、活動の中で社会性や自立心などが成長したと自身で強く言えるくらい成長出来たと感じる事ができました。
〇インターンの経験を活かしていきたいこと、これから頑張ること
インターンの経験を通して、コミュニケーションを日々とる中で、人と人との繋がりの大切さを強く感じることができたので、それらをこの先も活かしていけるようにしていきたいです。また、業務の中での文章作成やパソコンの操作などにも触れる機会も多かったので、まだまだ未熟ですがそれらも仕事の場などで活かしていけるように頑張ります。
○インターンシップに参加した動機
未経験のジャンルだったため、経験してみたいと思っていたことが実践出来ると感じたからです。このインターンシップでは、地域の飲食店の方達の協力があってこそ成り立ったものだと思います。その裏では、飲食店へのアポイントメントやコミュニケーションなど、アルバイトでは経験できない地域や飲食店の方達とのコミュニケーションがありました。そのような経験がしてみたいと思い、参加させて頂きました。さらに、親しみがあった地域の発展の貢献にもなると感じため、参加を決めました。
○取り組んだ感想
一番の変化は、地域に対してのイメージが変わったことです。この活動をする前は、もみじ通りがあることすら知りませんでした。しかし今回アレット周辺の飲食店さんを探すなかで、こんなにもお店があるということに驚き、親しみを持っていたはずの地域の魅力を全然知らなかったなと思いました。インターンを通して、飲食店さんを中心に地域の方と関わることで、地域の魅力に気づかされたように感じました。また、飲食店さんとの関わり中で、アポイントメントや取材・試食会を通して、コミュニケーション能力を高めることが出来たと思います。特に取材では、ただこちら側が取材したいことを聞くだけでなく、雑談を交えながら興味があることを示すことで、店舗の魅力を詳しく話してくださったりすることがあり、成長できたなと感じるきっかけになりました。
○インターンの経験を活かしていきたいことや、これから頑張ること
4月から新社会人として、新たな場所で働きます。その職場は、地域の方達と様々な形で出会いコミュニケーションをとる職場なので、この活動で培ったコミュニケーション能力を活かしていきたいと思っています。また、企画の立て方なども学べたので、様々なイベントでその知識を活かしていきたいと思います。この活動に関わってくださった皆さん、ありがとうございました!
○インターンシップに参加した動機
大学で人と人との繋がりの面からのまちづくりについて学んでいて、以前から実際に地域に出て活動してみたいという思いがありました。コロナウイルスの影響でフィールドワークの授業が中止になるなど、思うように活動ができていなかったところに、インターンシップについての説明をお聞きする機会があり、その中でたべっとインターンシップの存在を知りました。フィールドが自分の母校に近かったこと、何より内容自体が楽しそうで魅力的に感じたことから興味を持ちました。実際に取材をしてパンフレットを作るという活動を通じて、情報収集能力や編集力も身につけられるのではないかと思い応募しました。
○取り組んだ感想
「取材をしてまとめる」と口で言うのは簡単ですが、これを達成する過程にいくつもすべきことがあって、想像以上に大変でした。ただその過程を通して得た学びも多かったです。外部の方との連絡の取り合い、正式な取材申し込みはしたことがなかったため、とても勉強になりました。電話対応の仕方や依頼書作成といったビジネスマナーを実践する良い機会になりました。取材の時はお店の方々が本当に親切に対応してくださり、人の温かみを感じました。パンフレット作成は一番時間がかかってしまい、構成・デザイン・内容と考えることが多く長引いてしまいました。もっと計画を綿密に立てて、活動頻度を補って話し合えていれば良かったなと振り返って思います。それでも活動は全体を通して、終始本当に楽しかったです!知らないお店も多かったので、個人的にまた行きたいと思います。参加して良かったと心から思いました!
○インターンの経験を活かしていきたいことや、これから頑張ること
パンフレットのような“情報を伝えたい相手”がいるモノを作る場面は、今後も多くあると思います。インターンシップではプロの方から貴重なアドバイスをいただきながら制作することができ、自分にとって大切な経験になりました。こちらの意図が伝わるように工夫すること、情報の取捨選択の仕方など、今回学んだことを活かして更に良いものを作っていきたいです。インターンシップに協力してくださった方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!
インターン生が制作したaret周遊食べ歩きマップ“たべっと”は、aretエントランスに備え付けてあります。お立ち寄りの際は是非お持ちください。また設置頂ける施設さまも募集しておりますので、ご希望の方はお問い合わせください。
最後に、本インターンシップにご協力いただいた各店舗様、イベントの参加者様、光琳寺様。ご協力いただき有難うございました!