〈求人終了〉人と人が紡ぎだす。地域活性化の拠点施設を運営する『ゆめ評定』とは?
目次
「社会問題とか地域課題ってよく分からないし、なんだか難しそう…」
そう感じてしまう方も少なくないのではないでしょうか。
正直、自分が住んでいる地域の課題や市民活動について知らないことって多いですよね。私自身も地域への意識の薄さを痛感していましたが、今回の取材を通じてその意識がガラッと変わったんです!
ご挨拶遅れました、はじめまして!インターン生の青山です。初取材緊張しましたが精一杯頑張りました。ぜひ最後まで読んでください!
今回ご紹介するのは、小山市市民活動センター「おやま~る」の指定管理団体『ゆめ評定』(ゆめひょうじょう)。
小山市の市民活動センター「おやま~る」とは、小山市を中心に市民活動・ボランティア活動・地域づくりなどに主体的に取り組んでいる団体や個人を支援するための拠点施設です。
NPO法人や団体の支援、セミナーの開催、広報誌の制作などを様々な場を通して、地域課題の解決や市民活動の促進をするため、職員の方が働いています。
その職員の中から、理事・コーディネーターの古河さん、宮岸さんにお話を聞きました。宮岸さんはプロテインを飲みながら仕事をするほどの筋トレ好き!さらには面白い経歴も…
羊飼いから小山市へ!
全ては”人”と”人”とのつながり
本日はよろしくお願いします!早速ですが、お二人とも小山市の方ですか?
実は僕、奈良県出身なんです。前住んでいたのも宮城で、羊飼いしてたっていう経歴なんです(笑)
なぜ羊飼いからここへ!?
自分の将来を考えている時に、センター長の結城先生や古河さんに声をかけていただいたのがきっかけです。
人が好きで、いろんな人と関わって何かをするってことをやりたいなと思っていて、丁度ここができる環境だったのが理由です!
実は、「この羊はこういった性格だからこう接したほうがいい」「この羊にはこのアプローチが良い」など、羊も一頭一頭すべて違うんです。そういった意味で、個体との接し方は今の仕事にも通じていますね。
人とのつながりから今があるんですね!羊と人間にも共通点があるとは面白い…!
そんなこともやってるの!?
『運営』の仕事とは
市民活動センターの運営と聞いて、具体的に何をするかはイメージしにくいのではないでしょうか?実は、運営は受付業務だけではないんです。そこで、人とのつながりが形づくる市民活動センター運営のお仕事について詳しく聞いてみることに。
相談の対応、情報の発信・収集、まちづくりやボランティアについて学ぶ講座やセミナーの企画、連携や交流を促進するための企画運営、調査研究開発プログラムの実施、施設の貸出などが主な業務内容です。
調査研究・プログラム開発では、小山市が抱える課題を調査し、課題解決に向けて地域の方々とチームを組んでプログラムを企画・実行しています。
「おやま~る」の管理が『ゆめ評定』へ移ったのを機に、一から制作したそう。
そんなことまでやっているんですね!すごい…!
宮ちゃん中心に頑張ってもらってるけど、やっぱり地域課題・社会課題って言われてもピンとこないですよね?すごく知りたかったら論文や本を読んで研究するとかできるんだけど、そこの(意識の)差が大きいんです。
本や論文を読むって一気にハードルが高くなりますもんね。小難しい感じもしますし…。
ちょっと知ってもらって、そこから興味を深めてもらうための情報は、私たち市民活動センターのスタッフがテーマを持って発信しています。これは、他ではやっていない当センターならではの特徴だと思います。
市民活動センターの存在意義みたいなものが分かってきました!独自の活動ってすごく魅力的ですね。
独自の活動でいうと、コロナ禍で海外へ行けなくなっている青年海外協力隊のインターンシップの受け入れもしています。小山市の市民活動以外にも、国際協力のつながりもあるというのは魅力かなと思いますね。
『ゆめ評定』には月に大小40〜50件もの相談があり、そのうちの半分が団体系のものだという。
NPO法人はなんとなくつくれてしまう分、いざ経営や運営していくと法律的にクリアしなければいけないことを忘れてしまったりすることも。そのような団体に対し、会計や決算のサポート、立ち上げの際の書類の書き方や考え方の説明をするなど団体運営のノウハウを伝えているのです。
やりたい!が叶う環境
魅力というワードが出たかと思うのですが、この仕事の魅力・やりがいを感じる瞬間について教えて下さい!
いろんな人と一緒に協力して地域の課題を解決することができることですね。なにより、ここのセンターはやりたいことが通りやすい。課題に対してどうやったらいいかを考えて、さらにその企画がどんどん良くなっていくんですね。やろうとしたことに対して、皆でどうやったらできるのかを考えて実行しやすいのが面白いです。
聞いてるだけでワクワクしてきますね!具体的にどういう活動が形になったんですか?
たくさんありますね。最近だと、今小山市の社会課題を意識していない人たちに課題を意識してもらえるように、誰でも簡単に参加できる小山市を綺麗にする企画を社会福祉協議会と一緒に検討しています。それも一カ月前にやりたいという話がでて、つい先週試験的に有志で集まってガムはがしを行いました。やると決めたら早いです(笑)
すごい行動力!小山市全域って感じですか?
「まずはできる範囲から」ということで、「おやま〜る」周辺や駅前から行っています。普通美化活動って朝だと思うんですけど、帰宅途中の社会人や学生の人に見てもらえるよう夜に行っているんですよ。
「朝やればいいじゃん」って言われることもあるんですけど、そういう活動してる方は既にいるので、自分たちは違う参加の仕方を提案するのが大切だと思っています。いろんな人に参加してもらうことが市民センターの役割なので、そこは意識しているところですね。
今すぐじゃなくてもいい。
少しの意識が、地域を変えていく
一方で、大変なこともあると思うんですけどどうでしょうか。
あんまりないかもしれないですね…!
強いて言うなら、全てのことは出来ないのでキャパシティと周りとの兼ね合いも考えながら選ぶ必要があるっていうところですかね。
あとは、コロナ禍かな。2020年4月に自分たちの団体が管理運営を始めるタイミングでコロナが流行り始めて、「人とのつながりをつくらなきゃいけないのにつくれない」という状況になっていたので、昨年度は辛かったですね。
その中でどのようなことを意識されたのでしょうか。
直接会うことができなかったので、オンラインで交流できるようにしないと団体が活動できなくなってしまうので、オンラインツールの使い方講座を開いたりとか、セミナーを開催したりしました。
課題という意味ではセミナーをやるとだいたい同じようなメンバーになるんですよ。本当に社会課題を意識している人達は来るけど、そうじゃない人達はなかなか来ないっていうのがあって、そこに対してのアプローチをどうしようかなと考えるのは大変ですね。
講座となると、どうしても興味がないと行かないですもんね。でもどうして課題解決を意識出来ない人を取り込む必要があるのでしょうか。
課題って意識した方がいいと思うんです。仮に「社会課題を解決したい」と思っている人がいたとしても、課題を課題と認識できなかったら何も動けないじゃないですか。でも、そういう思いを持っている人に情報を届けることで、今すぐ意識が変わらなくても、何年後・何十年後かに課題解決に向けたアクションを起こしてくれる可能性が生まれると思っています。
目的と役割は明確に。
小山への熱き想い!
取材中、回答の端々に見えるお仕事への信念の強さ。
優しい語り口の中に秘められた熱い思いが印象的でした。そんなお二人に仕事をする上で一番大切にしていることを聞きました。
僕は小山市が良くなることならなんでもいいと思っていて、小山市の活性化を第一に考えることを意識してます。どんなことをしても小山市の活性化にはつながるんですけど、しっかり目的意識をもって、どうしてこれが小山市の活性化になるのかは意識しています。
目的だけははっきり捉えるということですね。「小山市の活性化」とは、具体的にどのような状態を想像していますか?
それは市民の人達が考えることだと思っているんですが、自分としては人が生き生きとしていれば活性化されていると言えるのではないかと思います。
古河さんはどんなことを大切にしてますか?
NPO法人や市民活動センターの役割って“入口と後押し”だと思っていて、新しく市民活動や地域の問題に興味を持った人が誰でも気軽に相談に行ける場所として存在しなければいけないと考えています。そんな風に、色んな人のための良い入口でありたいんです。
様々な人がNPO法人や市民活動に参加することで課題解決につながるので、私たち市民センターが多くの市民や団体とつながっていることで、「活動を広げたい」と思っている人の力になれたらNPO法人の取り組みが前に進むと思っています。なので、色々な人が関われるネットワークをつくりたいです。
色々な取り組みを通して人とのつながりをつくっておくことも、困った人が相談に来たら力になって一緒に考えることも自分たちの役割なので、それがしっかりできていると市民活動やNPO法人の活動が1歩前に進むのかな、と。
そのためにももっと時間をかけて、丁寧に関係をつないでいく必要があります。一緒に取り組んでくれる仲間が必要なんですよ。
こんな人材がほしい
お二人だけでなく、他のスタッフさんとの会話からも仲が良く温かい職場の雰囲気が感じられました。「おやま~る」を運営しながら地域と連携し、小山市を盛り上げようとしている『ゆめ評定』では、現在ともに働く人を募集しています!
最後に、一緒に働きたい人物像についてお聞きしました。
キーワードを言うと、明るい・人の気遣いができる。それだけあれば何とかなりますかね。
人とのコミュニケーション能力は絶対必要なので、そこは抑えときたいですね。逆に言えばそれさえあれば大丈夫だと思います!
『コミュニケーション能力』とは、具体的にどのような能力を想定されていますか?
面識のない人とも会話できることですね。
ここのセンターには色々な人が来るので、仮に苦手だと思う人が来た時、『苦手感』を出したらダメじゃないですか。平等に扱わなければいけないので、それができる人が良いですね。
大らかな人がいいですね。自分たちはコーディネーターの仕事なので、この仕事に興味がある人ならいいと思ってます。人と人をつなぐことが好きな人とか。
様々な人とのつながりで成り立っているからこそ、人と関わることが好きな人・得意な人が求められていることがわかりました。
さらに、具体的に必要なスキルについても聞いてみることに。
その人が「これ得意だ!」ってことがあればなんでも歓迎します!どんなスキルでもあれば嬉しいので、お金じゃなくてこの仕事に興味があって面白いと思ってくれる人がいいなと思ってます。
スキルよりも気持ちなんですね!人とのつながりが好きな人、大切にできる人がコーディネーター向きなのでしょうか?
宮ちゃんもそうだけど、「自分が自分が」とならず、目的や状況を踏まえて、周囲のひとを輝かせられるというのは重要ですね。誰かのために行動できる人が好きで、それを実行できる人が向いていると思います。
いかがでしたか?
取材中に活動について活き活きと話す姿から、本当に楽しく働いていることが伝わってきました。「地域のためになる活動」という幅広さ・自由度が魅力的ですよね。
さらに、人とのつながりを大切に、明確な目標と役割意識を持っているのが素敵でした。
人と関わるのが好きな方、チームで活動することが好きな方、地域のために働きたい方にはピッタリです!
少しでも「面白そう!」と感じた方は、地域課題解決のために一緒に働いてみませんか?
「おやま~る」(ゆめ評定)について
◎住所:小山市城山町3−7−5 城山・サクラ・コモンビル2階(小山市まちなか交流センター「おやま〜る」内)
※ JR小山駅西口から徒歩5分程度
◎開館時間: 9:00~21:00
◎SNS等へのアクセスはこちらから
⇒ホームページ・Twitter・Facebook
募集要項
求人職種 | 地域課題と市民をつなぐコーディネーター |
業務内容 | 1.小山市市民活動センター運営およびコーディネーター業務(市民活動やまちづくりに関するセミナーやイベントの企画運営や相談対応、関係機関との連携・調整、広報PR/マーケティング、その他運営に関する業務全般)2.団体の管理運営に関わる業務(総務、書類作成、広報、HPの更新、会員管理)3.団体が実施する事業の企画運営業務 |
雇用形態 | 正職員 |
給与・月給 | 180,000円〜(経験・スキルに応じて) |
勤務地 | 小山市市民活動センター「おやま〜る」 栃木県小山市城山町3-7-5 城山・サクラ・コモンビル2階※ JR小山駅西口から徒歩5分程度 |
勤務時間 | 8:30〜21:00のうちシフト制 |
休日・休暇 | 週休2日、有給休暇、年末年始休暇等 |
福利厚生 | 交通費支給、マイカー通勤可、各種社会保険完備 |
採用予定人数 | 1名 |
応募資格・条件 | 特になし |
応募方法 | 下記メールアドレスもしくは下記住所へ郵送にて応募書類のご提出をお願いいたします。 メールアドレス:info@oyamaru.net (担当:古河・宮岸) 住所:栃木県小山市城山町3-7-5 城山・サクラ・コモンビル2階宛先:小山市市民活動センター「おやま〜る」 |
応募書類 | 履歴書及び職務経歴のある方は職務経歴書 |
選考方法 | 書類選考→面接 |
※募集は終了いたしました
ご応募・お問い合わせはこちら
⇒メール:info@oyamaru.net
⇒電話:0285-20-5562
(〒323-0025 栃木県小山市城山町3-7-5 小山市市民活動センター「おやま〜る」担当:古河・宮岸)
興味を持った方、ここで活動してみたい!働きたい!と思った方は、ぜひお気軽にご連絡ください。ご連絡いただく際に、「あしかもメディアの求人情報を見ました」とお伝えいただけますと嬉しいです。