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学生の声

経験の積み重ねが、“今の私”をつくる。ー 宇都宮大学/矢田 沙織さん

学生の声

プロフィール

趣味のシャボン玉を吹く矢田さん

矢田 沙織(やた さおり)
栃木県 大田原市出身
宇都宮大学 地域デザイン科学部 2年生
インターンシップ:認定NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク
ボランティア:一般社団法人えんがお特定非営利活動法人青二才

— いまの活動

将来を見据えて“好き”を楽しむ

特徴的で愛らしいキャラクターとシャボン玉がトレードマーク(?)な矢田さん(愛称:矢田ちゃん)。周囲の誰からも愛される彼女の熱い胸のうちに迫りました!

「授業終わりにもよくシャボン玉を吹いている」と矢田さん。シャボン玉は、忙しない日々の中での癒しの存在、だそう…!

ボランティアを含め、現在三団体で活動しているという矢田さん。将来的に新聞記者を経て、神社仏閣やお祭りに関するコラムを執筆することを目指しています。  

目指すところへ向けて、ボランティアとして高校生の頃から『一般社団法人えんがお』、大学入学直後から『特定非営利活動法人青二才』、そして今春から『あしかもメディア』でライターとしての活動をスタート。それらの活動は、矢田さんにとって非常に大きいといいます。

多世代交流を進める『一般社団法人えんがお』では、高校三年生の時にクリスマスイベントに携わりました。その際に子どもたちが遊ぶミニゲームのアイデア出しを行い、なんとこれが人生で初めて自分のアイデアを出した瞬間だと言います

主体的に活動することに喜びを覚えた矢田さんは、大学一年生から『特定非営利活動法人青二才』での活動にも取り組みます。『特定非営利活動法人青二才』とは地域と若者をつなぐパイプ役を担う団体で、矢田さんは地域の育成会との取り組みに携わり、輪投げやまち歩きなどのイベントにボランティアとして関わりました。

実は、この二つの団体での活動は、矢田さんにとって趣味のようなものだと言います。自分が誰かの助けになっていることや、運営に携わることで少しでもイベントを支えられていること、「手伝ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを貰えることが、矢田さんの喜びになっています。そしてこれらのことが、ボランティア活動に取り組むモチベーション、やりがいにつながっているそう。

しかし、成果を出すことに意識を向けすぎて「思うように活動を楽しめなかった時期もある」と矢田さんは言います。そのことを周囲の大人に相談すると、“自然体(ありのまま)の自分”で活動することを勧められます。そのアドバイスを参考にして以来、“自分らしく”活動を楽しめるようになりました

「楽しんでいる自分が好き」。そう口にする矢田さんにとって、ボランティア活動は利他一色ではなく、彼女にとっての“楽しみ”のひとつになっているのでした。

『一般社団法人えんがお』が毎年夏に出店するビアガーデンで、ボランティアスタッフとして活動する矢田さん

ではライターとして携わっている『あしかもメディア』は、矢田さんにとってどのような存在なのでしょうか。ここでは普段の愛らしい笑顔だけでなく、真剣な表情をも見ることができました。

現在、新聞社での就職を希望しているという矢田さん。『あしかもメディア』でのライターとしての活動は将来に直結します。ただ、ライターとして合流したのは4月からということもあり、まだ多くの活動はできていないとのこと。しかし、先日初取材を終えた矢田さんの目には、静かな光が灯っていました。

取材時の矢田さん。真剣に相手方と向き合う表情が印象的です

ー 大切にしている価値観

アドラーとの出会い 〜相反する考えをもとに“自分”をつくる〜

ここまででもお分かりになる通り、楽しむ気持ちを大切に精力的に活動している矢田さん。ここからは、矢田さんのパーソナルな部分に着目していきます。

普段接する矢田さんはハキハキしていていつでも笑顔の女の子。しかしお話を伺う中で、矢田さんの“芯の強さ”が見えてきました。

ここでキーワードになるのは、“好きな自分”と“都合のいい自分”。一見相反するような二つの言葉ですが、この矛盾こそが矢田さんの哲学の源泉です。

小学六年生の時、偶然テレビで流れていた『世界一受けたい授業』でアドラーの世界的名著である『嫌われる勇気』を知りました。早速この本を手に取りますが、当時の彼女には少し難しかったよう…。

しかし、高校に入学し再び何気なく手に取った際、「仮に宇宙に他者が存在しないとき全ての悩みや劣等感はなくなる」という一文に衝撃を受けます。「それまで他の人を気にしがちだった」という矢田さん。この言葉に出会ってから、他者との関わりに変化が生まれます

それなら、前述の“都合のいい自分”とは?

昨今よく聞かれる“本当の自分”という言葉ですが、矢田さんにとっての“本当の自分”とは、精力的に活動する中で生まれた“都合のいい自分への転化”でした

それまで社会の中で生きるために葛藤しつくり出していた“都合のいい自分”にヤキモキしていた矢田さん。しかし様々な人と関わるうちに徐々に葛藤が和らいでゆき、「そんな自分も肯定できるようになった」と言います

アドラーの思想はよく言えばさっぱりしていますが、言葉を選ばなければ冷ややかとも言えます。矢田さんはそんな冷ややかさを昇華し、“あたたかで芯のある自分”をつくり出しているのでした

先輩スタッフと雑談する矢田さん!
先輩スタッフから指導(!?)を受ける矢田さん(笑)

ー 今後の歩み

夢への道のり〜神社仏閣に導かれて〜

ここまで矢田さんの現在、そしてパーソナルな価値観についてお話ししてきましたが、ここからはいよいよ矢田さんの今後について。

始めに書かせていただいたように、将来的には新聞記者を経て神社仏閣やお祭りに関するコラムを執筆したいという矢田さん。意外なことに、この夢はここ数年で芽生えたものだと言います。

とある出来事がきっかけで神社にお参りをすることになり、神社仏閣に関して調べていくうちに、お祭りと深い関連があることが分かった矢田さん。そこから神社仏閣やお祭りにのめり込んでいき、今では様々なお祭りに参加しているそうです。

しかも、お祭りの情報収集は参加したお祭りでしているそう…!筆者はこのアクティブさに驚き腰を抜かしました(笑)

元々高校時代は文芸部に所属していたほど“書く”行為が好きな矢田さん。この二つの“好き”という点が線になり、今の夢が出来上がりました。

大学では『とちぎキャンパる』という新聞サークルに所属しており、中には矢田さんの夢である新聞社に就職した方も…!矢田さんは、活動を通して「目指す未来が見えている」と言います。

ここまで紹介したように、矢田さんは“好き”という感情に真正面から向き合い、それを形にするのに努力を惜しまない熱い若者です。とはいえ、普段は親しみやすく誰からも愛される女の子。どこかで会ったら、ぜひ話しかけてみてくださいね!

筆者との一枚。ハートポーズでパシャリ!