シモツケ大学で「石橋にぎわい広場」の未来を考える活用ワークショップに参加してみた
目次
みなさん、今年4月に新しくオープンした「石橋にぎわい広場」にはもう行かれましたか?
JR石橋駅から徒歩5分。
グリム通りをまっすぐ進んでいくと見えてくる大きな広場が、2021年4月に新しく誕生した「石橋にぎわい広場」です。
実は、この広場は旧石橋町が合併し下野市となる前に役場であった旧石橋町庁舎の跡地。
現在は、公園のように誰でも利用することができ、イベントなどを開催するために広場を貸し切ることや災害時の避難所にもなる、地域の新しい憩いの場となることを期待しています。
今回は、そんな可能性の詰まった「石橋にぎわい広場」の未来を考えるワークショップがあると聞いて、ライター阿部がシモツケ大学の講座に参加してきました!
シモツケ大学
「シモツケ大学」とは栃木県下野市で初となるソーシャル系大学です。
ソーシャル系大学とは学校教育法の定める大学ではなく、地域の中に学びの場を創り出し、学びを通して地域社会と関わるコミュニティです。
本日の会場は、地域で愛される老舗店「大衆割亭 安兵衛」
今回の講座は、夕方18:00からの開催。
すっかり日も沈み、夜のグリム通りは昼間の景色とは違い、商店街の明かりが優しく灯ります。ちょうどこの時間は、仕事帰りのサラリーマンや部活の帰りの学生たちが駅周辺を行きかっていました。
今回の会場である「大衆割亭 安兵衛」さんでは、美味しい鰻や定食が食べれると地元の方にも愛されるお店だそう。
夕飯時ということもあり、上の階にも香ばしく美味しそうな匂いが漂ってきました。
幅広い年代が集結!
広場の未来を考える授業開始!
幅広い年齢層の参加者たちが集まりました!
受付後は、振り分けられたグループの席へ。
今回の参加者は、80歳をこえる下野ベテラン方から、私と同じ大学生、下野市や周辺地域で働く社会人の方、そしてなんと小学生の参加者もいらっしゃり、年齢も経歴も幅広い方々が集まりました。
「生まれ育った石橋を盛り上げたい」
「職場である石橋に何か繋がりを作りたい」
「ゼミの研究の一環で」
と参加する動機もさまざま。
自然とグループ内でも会話も生まれ、会場も温まってきたところで授業が始まりました。
オープニングの様子 ワクワク…!
まずは、グループで1分程度自己紹介をしたあと、MCを務める正木さんとからシモツケ大学と今回の企画について教えていただきました。
現在の広場の活用は、公園としてお子様が遊びに来る他、シモツケ大学では広場を用いて「野外コワーキングスペース」として利用するなどの取り組みをしていますが、オープンしてから間もない為、まだまだ限られたものばかり。
そこで、住民が積極的に公共施設の活用について考え、利用してもらおうと今回のワークショップが企画されたそうです。
つまり、「石橋にぎわい広場」はまだまだ可能性を秘めている場所なんです。
ここから自分たちの手で、地域を創り上げていくと思うとワクワクしますね。
涼しい夕空の下、
石橋にぎわい広場を見学。
下野市の地域おこし協力隊の鈴木さんがガイドしてくださいました。
まずは、どんなことをしたいか考える前に
イメージを膨らませるため、実際に「石橋にぎわい広場」へ。
夜のお散歩をしながら、参加者と石橋庁舎があった頃のお話や毎週広場でのラジオ体操に参加されている感想などお聞きしてる間にいつのまにか到着。
下野市の総合政策課の黒川さんから広場の概要や施設などの説明をして頂いた後、それぞれが思い思いに広場を観察しました。
広場の概要を説明中 見学の様子
よく見ると、広場は反面が芝生。もう反面はレンガブロックで編成されています。
レンガブロックの部分は、イベント時の駐車場としての役割やキッチンカーを呼べるように設計したのだとか。また、地下収納式防災トイレが設置されており、もしも電気などのインフラが寸断されても利用できるそう。
こうして、注目しながら見ると公園や広場っていろんな工夫が施されているんですね。
広場から帰ってきた後は、
本題のワークショップ。
安兵衛に戻り、広場のイメージを掴んだら、本題のワークショップへと移ります。
「自分だったら、広場でどんなことをやってみたいか」
個人ワークの様子 ライター阿部も真剣に悩みました…!
まずは個人ワークで、付箋にたくさんの想いや意見を書き出しました。
ついつい実現性などを考えてしまいがちですが、ここは「言うだけタダ」だと思い、質より量を重視。
「秋だから読書とか?」「星空観測も素敵だな」「せっかくならカフェもやってみたいかも」…私は10分で7個程アイディアが浮かびましたが、多い人では15個以上案を出している方もいらっしゃいました。
グループでのアイディア共有 「こんなイベントどうかな?」
その後、グループ内で出たアイディアを共有。
大きな模造紙に、それぞれの付箋を張り付け、思いついた背景ややってみたいことを話しました。
似たアイディアもあれば、「それやってみたい!」と思わせるような面白いアイディアも。
同じ「本」というワードでも、「出張図書館」や「読書会」など様々な切り口があり、化学反応が起きたかのようにアイディアを共有中に新しい活用方法が思い浮かんだりと、楽しい時間でした。
発表準備の様子 ターゲットや目的など
改めて整理しながら考えます。
次に、発表に向けて出た意見や案の中から1つのアイディアを選び、再びの個人ワークです。
「広場でなにをしようかな?」
「どんな人に来てほしいかな?」
「実際にやるとしたら、どんなことをしようかな?」
思いを巡らせながらも、この時ばかりはみなさん真剣な表情をされていました。
そしていよいよ、発表の時間!
発表の様子 「おお!」と歓声があがることも
ドキドキ…ワクワク…
アイディアのお披露目タイムでは、様々なイベントや活用方法が出てきました。
医療関係に従事している参加者は、健康について考えるきっかけにと「不健康自慢大会」を提案。これには参加者一同驚きと称賛の声が。
また、地元の石橋高校の学生を巻き込んだ活用方法を提案も。学生のフレッシュさがまた新しい化学反応が起きそうです!
他にも「アニソンライブ」、「ハロウィンパーティ」「ママ会」「コーヒー教室」などたくさんの意見が出ました。
最初は、ただ「地域の未来を考えること」って楽しそうだなとワクワクした気持ちで参加していましたが、ワークショップが終了した頃には、いつの間にか「本当にこのイベントをやってみたい!」という気持ちに変わっていました。
みんなの願いや想いが集まる場所
「石橋にぎわい広場」に
私は今回のワークショップに参加するまで石橋には訪れたことがほとんどなかったのですが、こんなに素敵な広場があるのかと驚きました!しかも駅近に!
というのも、私が住む地域には公園はたくさんあり、ピクニックやスポーツを楽しむことはできても、石橋にぎわい広場のように、住民の方が自ら自由に野外でイベントを開催できる場所はあまりありません。
「地域で何かしたい!」
「イベントをしてみたい!」
という方にとっては、下野市在住の方に限らず「石橋にぎわい広場」は打って付けの場所だと感じました。
また、下野市外からの参加ということもあり、参加者の方と馴染めるか少し心配していましたが、そんな不安も吹き飛ばしてしまうくらい、ワーク中はアットホームな空間が広がっていて、この数時間だけでも「人のあたたかさ」にたくさん触れられました。
広場にも今では少し愛着が湧いています。
そして実は、ワークショップ終了後には、LINEのオープンチャットで情報共有やイベントの実現化に向けて話し合いも進めています。
ただのワークショップでは終わらない。
これからの広場を想像するだけでワクワクしています。
もし、今「こんなイベントをやってみたい!」と思っている方、ぜひ石橋でその夢を叶えてみませんか?
まずは、ぜひ「石橋にぎわい広場」に遊びに来てください。