リーダーとして、圧倒的な行動力で「率先垂範」を貫く。ー宇都宮大学/小野 太一さん
現在の活動
一言で言えば、小野 太一さんは行動力お化けです!笑(いい意味で!)
誰よりも動き、仲間を巻き込みながら形にしていく——。
率先垂範とは、「人々の先頭に立ち、自らの行いをもって模範を示す」ことであり、彼の代名詞でもあります。
現在、学生団体『ネイチャーフレンド』で活躍し、夏キャンプではリーダーとして統率し、90人以上の規模のイベントをまとめ上げました。
宇都宮大学の自然教室ネイチャーフレンドは、自然体験を通して子どもたちに自然の楽しさと大切さを伝える活動です。市内の子どもたちと学生スタッフが交流しながら、協力して学べる場をつくっています。
子どもたちが主体的に挑戦できる場をつくるために、企画から運営、当日の進行まで率先して動く姿勢を貫く。
スタッフ全員の意見を引き出しながらまとめ上げるそのリーダーシップは、まさに“動いて示す”タイプ。
周囲からの信頼も厚く、「小野 太一がいると場が動く」と言われるほど、彼の行動力でチームを導いています。

夏キャンプでの苦労
『ネイチャーフレンド』の夏キャンプで小野 太一さんが直面した最大の試練は、“子ども主体の挑戦の場”を本気で成立させることでした。
小学4年生から高校3年生までが参加する2泊3日のプログラムは、半年かけて準備する本格企画。例年は大学院2年などベテランが責任者を務める中、今年は異例の抜擢で3年生である小野さんがその役割を担いました。
企画力に加え、スタッフへの指示出しや全体調整、安全管理といった重責が次々とのしかかります。
一度、全体企画を白紙に戻した判断も、その責任感の表れでした。”屋台を並べるだけ”の枠組みでは、『ネイチャーフレンド』が大切にする“協調性”と“前に出る勇気”の二軸を子どもたちに届けられないと感じたからです。
そこから小野さんは発想を転換し、キャンプ場を“マイクラの世界”に見立てる大胆な再構築を実行しました。
マイクラ(マインクラフト)とは、ブロックで構成された世界を自由に作り、冒険できるゲームのことです。建築や探索、モンスターとの戦闘など、プレイヤーの発想次第で楽しみ方が無限に広がることが特徴で、世界中で幅広い世代に親しまれています。
いい子ポイント/悪い子ポイント、ミントマネー、食材をオークションで決める仕組み──。ゲーム性を取り入れた仕掛けで、小学生には「やりたい」を言葉にする場を、中高生には譲り合いとリーダー経験を促す場をつくりました。
運営規模の大きさは想像以上に厳しく、スタッフ間の動きや情報共有の齟齬に何度も頭を抱えました。
しかし、キャンプ後に子どもたちからかけられた「楽しかった」「また来たい」という言葉は、迷いを吹き飛ばすほどの確かな手応えとなりました。それらの声こそが小野さんにとっての最大のやりがいとなり、異年齢が混じる現場を率いた経験は、彼の自信と成長の礎となりました。

大切にしている価値観
小野さんが大切にしている価値観は、「前に出て行動すること」「挑戦を重ねること」「主体性と協力を両立させること」の3つです。これらは、理想として掲げたものではなく、経験の中で確かな実感として積み重なってきた指針です。
小野さんは、状況が不確かでもまず一歩踏み出すことを恐れない。行動することで場が動き、人がつながり、物事が前に進む瞬間を何度も見てきました。そこで得た気づきは、行動こそが自分と周囲を変える最初のエネルギーだということです。
同時に、挑戦を続けるほど、個の力だけでは届かない壁にも直面します。だからこそ、自ら考え動く主体性と、仲間と力を合わせる協力の姿勢を持つことが、より大きな成果を生むと確信しています。
三つの価値観は、小野さんにとって迷ったときの軸であり、新たな挑戦へ踏み出すための確かな羅針盤となっています。
今後の展望
小野さんが描く未来の中心には、「挑戦する人を増やし、自らも挑戦の先頭に立ち続ける」という一貫した志があります。
その最も象徴的な姿が、将来的に社長となり、自由に挑戦できる環境を自らつくりあげるというビジョンです。
何にも縛られず、やりたいことに向かって踏み出せる自由。そして、その自由に見合う責任を背負い、誰よりも働き抜く覚悟を持っています。
短期的には、大学在学中にリーダーとしての経験値を高め、100人規模のチームを統率できる実行力を磨くことを目標としています。これらは、将来の組織づくりに欠かせない“土台”だと理解しているからです。そして、中期では、20代後半までに十分な収入を得て、家族や子どもに多様な挑戦や機会を与えられる環境を整えたいと考えています。
30代には、部長クラスとして大きな組織を束ね、部下から信頼と尊敬を集める存在を目指しています。野球で培った「チームは個の集合ではなく、全員で強くなる」という価値観が、小野さんの理想とする組織像の核にあります。自分一人が輝くのではなく、周囲が力を発揮できる場をつくり、「この上司でよかった」と思われる存在でありたい。
そして、小野さんが人生で最も大切にしたい未来が、“世界一幸せな家庭”を築くことです。子どもには、主体的に挑戦し、自分の言葉で道を切り開く力を育んでほしい。そのためにまずは、自分自身が挑戦し続ける背中を見せることこそ、最高の教育だと信じています。
挑戦を生み、挑戦を支える人へ。小野さんの歩む道は、静かだが力強く、その未来を確かに描き始めています。

読者へ向け、『少しでも前に出て、チャレンジしてほしい。日本を良くしていってほしい』と熱く語っております。