〈ボランティア募集中〉フードロスを無くすための朝ごはんとおやつ提供『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』
目次
雀宮駅から4号線を歩くこと約10分。
除夜の鐘のような深い音色が立て続けに響き、「何が起こったのだろう」と歩を進めると、お寺で子どもたちが鐘を鳴らし、楽しそうに走り回っていました。
子どもたちの笑い声が響くこの場所は、『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』のイベント会場『正光寺』です。
『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』とは、朝ごはんやおやつなど、こどもの「見えない食」の支援事業を定期的・継続的に行うことで宇都宮市の子育て・青少年育成に寄与する団体です。フードロスになってしまう飲食物や販売物の一部を地域の企業さんよりご提供いただき、ターゲットを“子ども”に限定した『おやつカフェ』を開催しています。
そんな『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』では、現在ともに活動してくれるボランティアスタッフを募集中だそう。そこで今回、さくらや宇都宮店 店長・NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ 代表の皆川 純子(みなかわ じゅんこ)さんに『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』の取り組みについてお話を伺いました。
🌸『さくらや』に関する記事はこちら⇒
ライター須賀とカメラマン吉田が実際にイベントを体験してきたので、その様子も併せてお伝えしていきます✨
子どもたちに“食べる幸せ”を届ける
イベントの様子
子どもたちがお寺で走り回ったり思い思いに遊んでいて、なんだかすごくほっこりしました。
お二人とも遊んでくれたので、子どもたちもすごく喜んでいましたよ!イベントを体験してみて、何か感じたことはありますか?
「多くの子どもたちに届けたい」という強い想いを感じました。お菓子の個数制限を設けたり、大人には配布しないということを徹底していたところが印象的でした。
まさにその通りなんです。多くの子どもたちに食べる幸せを届けたいと思っています。
なぜ“子ども”にこだわりが?
背景として『子どもの貧困の問題』があります。子ども食堂で目の当たりにしたのは、保護者が食べることに必死で子どもたちの食の機会を奪ってしまっているという現状だったんです。
また、とある小学校の校長先生に話を伺ったところ、朝食どころか夕飯さえ食べることができない子どもたちがいることを知りました。
宇都宮市の貧困問題
食べることって命に直結する本当に大切なことですよね。子ども食堂の話では、保護者の方も「子どもを支えるために栄養を取らないといけない」と精一杯になってしまっていたのかもしれませんね。
様々な事情がありこういった現状が生じてしまっているんだと思います。でも、育ち盛りの子どもがご飯を食べられないという現状を見過ごすわけにはいきません。そこで、「もっと多くの子どもに食べる喜びや幸せを感じてもらいたい」と思ったんです。
ポジティブな考え方
“フードロスをなくすためのおやつカフェ”
子どもたちの食の貧困問題を解決するのが、『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』なのですね。
でも実は、それだけではないんです!
え!どういうことですか?
フードロスの削減に貢献するイベントなんです。私たちは企業さんから出るフードロスをおやつカフェで配っています。例えば、翌日が定休日のパン屋さんや雨の日で来客が少ないことなどの理由で多めにパンが余ってしまうことがあります。そのようなフードロスを回収し、子どもたちに届けています。
貧困問題解決だけではなく、フードロス削減に貢献できるおやつカフェ!どんな子どもたちにも食の幸せを伝えることができて、フードロスに貢献できる素敵な取り組みですね。
『NPO朝ごはんとおやつカフェ なないろ』さんの協力企業
“発信”がつなげた住職との出会い
イベントを開催するにあたり、どうして『お寺』という場所を、その中でも『正光寺』を選んだのでしょうか?
以前、正光寺さんのInstagramでフードバンクの寄付BOXを置いている様子を目にして、「さくらやの寄付BOXも置いてもらえないか」と声をかけたのがはじまりです。
正光寺住職(右側)が子どもたちにけん玉を教える様子
そうだったのですね。どのように繋がったのかは理解できました。しかし、今回のイベントに至る経緯とは一体?
それがびっくりで!さくらやの回収BOXを置いていただいたときに、「貧困問題におかれる子どもたちにお菓子の提供をしたい」と話したらそのまま30分話し合いが続き、今回のイベントに繋がったんです。
公民館で開くことも考えたのですが、「周りの大人たちが子どもに勧められるかな?」という不安がありました。でももしお寺で行うことができたら、周りの大人たちも子どもたち自身も安心して行くことができると思って住職にご提案させてもらいました。
30分で!それはびっくりですね!
「やってみたい」と思ったことを言葉にして積極的に話すことで、共感してくれる人に出会うことができたと感じています。
自分ひとりでは踏み出せないことも仲間が一緒にいると形にできますよね。「やりたいと思ったことを積極的に人に話す」。私も見習いたいと思います!
自分の好きなこと、できることで世の中の課題を解決する
子どもへの想いが仲間を生み、イベントに繋がっているということを知ることができました。『NPOあさごはんとおやつカフェ なないろ』では、現在どのような方が活動しているのでしょうか。
年代や職業はバラバラで、私を含めて現在5名のメンバーがいます。古着屋の社長さん、児童養護施設の指導員さん、サラリーマンさんや学生さんなど、職業や年齢は問いません。
また、最近ではインフルエンサーの方がInstagramで拡散してくださり、ボランティアご希望のお問合せが増えました!
年代も職業も本当にバラバラなんですね。それぞれが違う持ち味を活かしながら活動していてとても素敵です。そんな5名ですが、どんな共通点があったりしますか。
世の中の課題を自分ごとと捉えています。というと難しく感じてしまうかもしれませんが、“好きなことやできること”から自分ごと化していますね。
そしてなにより、みなさんとても明るいんです。一緒に活動をしているだけでポジティブな気持ちになります。
インタビューに応える皆川さん
“世の中の課題を自分ごとと捉える”と聞いて、ハードルが高いと思ってしまいましたが、好きなことやできることからなら学生の私たちでも取り組めそうな気がしますね。今後の目標についても教えてほしいです!
今後は、朝ごはんカフェを実施したいと考えています。そのためには学校との連携が不可欠なので、どのようにしたら実施できるのかを校長先生等も巻き込みながら考えていきたいと思っています。
また、企業さんから出るフードロスを使っているため仕入れの数が不安定なので、協賛企業を増やし、より多くの子どもたちに届けられるように頑張りたいと思います!
今後も皆川さんの活動に目が離せませんね。『NPO朝ごはんおやつカフェ なないろ』では、現在ともに活動してくれるボランティアスタッフを募集しています🙌活動に少しでも興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡下さい!お待ちしています❀
ご応募・お問い合わせはこちら
代表:皆川 純子(みなかわ じゅんこ)
電話番号:070-1579-0320
メールアドレス:kodomoouennairo@gmail.com
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