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“地域のお困りごとが、多世代が仲良くなる機会に転換”西地区支え合い活動レポート

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NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークの岩井です。今回は、地域の新しい仕組みと実践をレポートします。

当会の事務所がある宇都宮市西地区は、長く住み続けられる方が多く、高齢化が進んでいます。これまでも自治会等、地域で支え合う活動を行ってはいるものの、新しい方や若い世代の方が入らず、活動しにくくなっています。現在、各地域には『第二層協議体』という地域の支え合い活動を進めていく団体が設置されています。この西地区でも設立されたものの、「お困りごとの声が集まらない」「支え合いの担い手がいない」などの課題がありました。

地域からお話をいただき、当会では「地域のお困りごとの解決に地域の小中高生が活躍できないか」「自宅で進んでお手伝いすると『お駄賃』がもらえた仕組みを地域で実践できないか」「『助けて』は言いにくいけど『子どもたちが来てくれるならお願いしてみようかな』という方は多いのではないか」と考え、2022年8月~、主に地域の高齢者のお庭の片づけを行いながら、庭先が地域の高齢者と子どもたちの関わり合いの場になるよう、地域と連携しながら支え合い活動を始めました。

これまで6件、延べ30名を越える小中高生・大学生・地域住民が参加してくれています。

2023年6月18日(日)も、一人暮らしの方のお庭の生垣の剪定をお手伝いしてきました。依頼者の方は毎年一人で行っていたそうですが、「年々しゃがんだり立ったりする動作が大変になってきている」とのこと。生け垣がきれいになって喜んでくれました。この活動の特徴にもなりつつあるのですが、依頼者の方がおやつを用意してくれていて、庭先で子どもたちとお話しながらの休憩時間も醍醐味(小学生は依頼者の方とすぐに仲良くなり、自宅に上がらせてもらってお話したり、鬼ごっこしたりしています)。

子どもたちも依頼者の方に褒めてもらったり、感謝されたり、そういったことが嬉しいようです。また保護者の方からも、「こういった活動に子どもと一緒に参加できることは嬉しい」という声をいただいています。

現在は宇都宮市西地区で実施していますが、各地域で実施できるヒントになればと、県とともに仕組み化・実施化の流れについてまとめてみました。ご参照いただけましたら嬉しいです。