空き家を活用し、若者の居場所をつくりたい。ー宇都宮大学/白金 励大さん
プロフィール
白金 励大(しろがね れお)
生まれは岩手県 釜石市・育ちは栃木県 那須塩原市 黒磯
宇都宮大学 地域デザイン科学部 コミュニティデザイン学科 3年生
NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク インターン生
宇都宮空き家会議が主催する『空き家の学校』学年主任
ーいまの活動
『空き家の学校』の学年主任として、空き家を活用した場づくりを担う
NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークのインターン生として活動する傍ら、「空き家を活用し若者の居場所づくりを行いたい」という想いのもと、宇都宮空き家会議が主催する『空き家の学校』の学年主任として、空き家をフィールドに企画・運営等を行っています。現在は『地域空き家応援隊』という、空き家活用に興味がある若者に向けて情報を共有するLINEオープンチャットの運用を行っています。
空き家の活用に興味を持ったきっかけは、福島県白河市にある『コミュニティ・カフェ EMANON』でのインターンシップです。築90年の古民家をリノベーションした『EMANON』では、高校生の飲み物代が半額だったり高校生向けのイベントを多数開催していたりなど、学生の活動拠点であることはもちろん、地域の人々の居場所にもなっていました。この時、「自分も『EMANON』のような場をつくりたい」と思い、空き家を活用した場づくりに興味を持ちました。
また、「自分の気持ちを言葉で表現することに苦手意識がある」と感じていたこともあり、2月から世代・職種を超えた色々な人と話をする『1on1』というプログラムを始めました。テーマは自由で、1人あたり必ず1時間以上話をします。約1ヶ月で、宇都宮大学生29人・他大学生23人・社会人6人・高校生2人の計60人と行いました。
1on1を終えて、自分の知見や視野が格段に上がったと感じています。かねてからやりたいと思っている“若者の居場所づくり”についても思考が深まり、とても良い時間になりました。昔に比べて自分の気持ちや考えをより具体的に伝えられるようになったとも感じたので、もっと色々な人と話してみたいです。
ー大切にしている価値観
日常のなかに“楽しさ”を見出す
“日々楽しむ”ということを大切にしています。活動を通して「大変だな」と思うことはもちろんありますが、「どうして自分はこれをやっているんだろう」と原点に立ち返り、最終目標をしっかりと見据えることで、「最終的には絶対に楽しいものにつながっている」という気持ちが生まれ、前向きに頑張れるようになります。また、「お菓子をもらった」「友人に会った」など、日常のちょっとした楽しい出来事を大切に生きていたいと思っています。
ー今後の歩み
空き家を活用し、訪れた若者の視野が広がる“居場所”をつくりたい
将来的には、空き家を活用して若者の居場所づくりを行いたいです。訪れた若者の視野や世界を広げ、将来の選択ができる『EMANON』のような場をつくりたいという想いのもと、空き家活用の勉強や色々な人と出会いコミュニティを広げるということに今は重きをおいています。
自分が高校生の時に『EMANON』のような居場所があるかないかって、ある意味運だと思うんです。だからこそ、そういった居場所がまだないところにつくり、訪れた若者に何か与えてあげられるような大人になりたいです。